2017年7月20日

【獣医師監修】犬の膵炎とは?症状、原因、治療法について3/3

監修にご協力いただきました!

小竹正純先生

多摩獣医科病院  院長

2002年麻布大学獣医学部獣医学科卒業

2006年多摩獣医科病院 勤務

2016年多摩獣医科病院 院長就任(現在に至る)

[川崎市獣医師会、日本小動物歯科研究会、再生医療研究会所属]



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犬の膵炎の診断・治療法

獣医師に抱きかかえられるダックスフンド

診断方法

・血液検査
・レントゲン検査
・腹部エコー検査

膵炎はその他の消化器疾患と似ているため、見た目などでの診断は難しく、一般的には血液検査で”膵酵素量“の測定を行い、レントゲン検査や腹部エコー検査などと照らし合わせながら診断を行います。

膵炎を確定診断するためには、外部の検査センターに採取した血液の検査を依頼したり、院内で簡易的な”膵炎検査キット”を用いて検査することもできます。

治療方法

内科療法

一般的に、嘔吐や下痢などを抑える薬や、痛みが酷い場合には鎮痛剤、抗生剤などを使う内科療法が主になります。膵炎の治療薬は現時点ではありません。

治療によって膵臓の炎症が自然に治まるのを待つしかありません。

軽度の場合は自宅で投薬などの治療は可能ですが、症状が酷い場合や脱水症状を起こしている場合は、入院して、絶食・絶飲の治療や点滴での補液治療も合わせて行います。

食事療法

軽度の場合は、自宅での食事療法も重要です。

低脂肪や低塩分などの食事で膵臓に負担の少ない食事を与えましょう。

外科手術

腹腔内で過去の手術や腸管などの目詰まり、腫瘍などによって膵炎を発症している場合は、外科的手術によって切除する方法もあります。

犬の膵炎を予防するために気をつけたいポイント

ごはんを食べる犬

食生活

一番大切なのは、肥満にしないことです。低脂肪の食事を選び体重に合った分量を与えましょう。

すでに愛犬が肥満気味の場合は、現体重の分量では無く、愛犬の理想体重の分量で与えてください。犬は与えれば与えるだけ食べてしまいます。

クッシング症候群などの病気が隠れている場合は、食べても食べても更に要求してきます。その時は、量を少なくして与える回数を増やし、空腹の時間を短くすることで改善されることもあります。

おやつを与えたい場合は、市販のおやつではなく、一日のドッグフードをおやつ分と主食分とに分けておやつとして与えるのもよいでしょう。

市販のドッグフードも低カロリー、低脂肪のものはありますが、更にカロリーを抑えるなら療法食を選ぶことをおすすめします。

適度な運動

散歩するポメラニアン 適度に運動をすることによって腸の動きが活発になります。運動は肥満予防にも繋がるので適度な運動は必要です。

もともと散歩が苦手な犬は、自宅でボール遊びなどを取り入れてみる方法もあります。運動をさせるときに注意してもらいたいのが、食後すぐに激しい運動をしないようにすることです。

食後すぐに激しい運動を行うと胃にある食べ物が消化されないまま嘔吐し、誤嚥したり、体質によっては、胃捻転などを起こしてしまう場合があります。

最低でも、 30 分から 1 時間は空けて運動する始める事をお勧めします。


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まとめ

犬にも生活習慣病と言われる病気が増加している傾向にあります。

人も同様に生活習慣病は日常の食事管理が重要です。

膵炎は命に関わる怖い病気です。

飼い主の判断で経過を見たりせずに、どんな些細なことだったとしても、愛犬の様子がおかしい時はかかりつけの動物病院で診察を受けてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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