2019年5月10日

猫は一匹?犬は一頭?その違いって?

動物の数え方はいろいろありますが、よく使われる「匹」と「頭」はどう使い分けられているのでしょうか。犬は「1匹」とも「1頭」ともいいますが、猫は「1匹」とは数えてもあまり「1頭」とはいわれません。犬と猫とで何が違うのでしょうか。

「匹」の由来

馬と猫 「匹」とは、もとは馬を数えるときの言い方だったそうです。

馬は農耕や運搬に広く使われ、昔はとても身近な存在でした。「匹」には対になっているという意味があり、馬の荷物を運ぶ後ろ姿のお尻が2つに割れて一対になっていること、また綱で“引く”動物という意味と合わせて馬を「匹」で数えるようになったといわれています。

そこから動物全般を「匹」と数えるようになり、明治期までほどんどの動物は「匹」で数えられていました。

「頭」の由来

今では「頭」で数えられている馬が「匹」の由来だというのは意外です。

ではなぜ、「頭」という数え方ができたのでしょうか。それは明治期以降に英語での家畜の数え方である「head」が入ってきたことが原因だといわれています。

欧米では放牧した牛などの数を確認するときに、頭の数で数えていたことから大型の家畜を「head」と数えていました。これが明治期後半に日本に伝わり、大型の動物の数え方を直訳して「頭」とすることが定着したそうです。


「匹」と「頭」の使い分け方

動物の数え方はもともと「匹」でしたが、明治期以降に大型の家畜(大型の動物)に「頭」という数え方が入ってきたことで使い分けがされるようになりました。

その区別のポイントは、体の大きさにあります。馬は「匹」の由来ですが、大型の動物ですので現在では「頭」と数えられます。

体の大きさから数え方が違うので、同じ動物でも小さいうちは「匹」、大きくなったら「頭」というふうに数え方が違ったり、どちらの数え方も使われることがあるようです。

ほとんどの猫は抱えられるので、猫は「匹」

犬は小型犬・中型犬くらいまでは「匹」で数えられ、大型犬は「頭」で数えられることが多いのでどちらで数えても違和感はありません。

しかし、猫は人間が抱きかかえられるくらいの大きさですので「匹」で数えることがほとんどです。

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文:Qpet編集部
猫の病気やしつけ、猫との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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