2017年11月21日
読めば解決!コーギーペンブロークとカーディガンを判別する5つのポイント
みなさんご存知でしたか?
実はコーギーの犬種は、ウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンの2種類がいます。
とても似ていますが、よく見ると違う犬種であることがわかります。
ウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンの違いやコーギーの飼い方についてご紹介します。
もくじ [非表示]
ウェルシュコーギーペンブロークの歴史
ウェルシュコーギーペンブロークの生まれは、南ウェールズのペンブロークシャー地方です。古くから農家で牧羊犬として人間に使役しており、牛や羊、馬など様々な種類の動物を誘導する優れた犬種でした。
1926年には初めてドックショーに出演し、これがきっかけで本格的に繁殖されるようになりました。
初めの頃はそれほど人気ではなかったウェルシュコーギーペンブロークですが、イギリス王室で飼われたことで脚光を浴び大人気になりました。
現在では原産地のイギリスだけでなく、世界中で愛される人気犬種となっています。
ウェルシュコーギーカーディガンの歴史
ウェルシュコーギーカーディガンは中央ヨーロッパから南ウェールズに渡った犬だといわれていますが、その起源ははっきりとしていません。初めの頃は狩猟犬や番犬として飼われており、その後は牧羊犬として働くようになったそうです。
政策により牧場にフェンスが張られることで、ウェルシュコーギーカーディガンの活躍の場は減り、一時は絶滅の危機にまで追い込まれました。
その後はウェルシュコーギーペンブロークと頻繁に交配されるようになったそうです。
ウェルシュコーギーペンブロークと同一犬種としてドッグショーに出たこともありましたが、現在は別犬種となっています。
ペンブロークとカーディガンの違い
ウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンは、本来はまるで異なる犬種です。しかし、この2種の間で交配が繰り返されたことによって、現在では非常によく似た犬種となりました。
良く似た特徴のウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンの違いの詳細は以下になります。
ペンブロークとカーディガンの違い|大きさ
ウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンでは、ベンブロークよりもカーディガンの身体が大きくずっしりとした体型です。少し前までは、この違いによってすぐに判別することができました。
しかし、最近では身体の大きさや体型にそれほど差がありません。大きさで見分けがつかない場合は、より細部もみていきましょう。
ペンブロークとカーディガンの違い|耳
ペンブロークとカーディガンを見分けられる正確なポイントの一つが耳です。ベンブロークの耳の大きさは比較すると小さく、全体的に丸みを帯びた楕円の形をしています。
カーディガンの耳の大きさは比較すると大きく、縦に長く尖っていて三角形や扇型に近い形をしています。
ペンブロークとカーディガンの違い|顔
個体差があるので確実ではないですが、顔つきも異なります。ペンブロークは口を開いた時や、舌を出した時に愛嬌のある笑顔のような顔をしていて、顔に対して目の大きな子が多いです。
カーディガンは口を開いていても、凛々しさが残っていて精悍な顔をしている子が多く、顔に対して目が小さな子が多いです。
ペンブロークとカーディガンの違い|色
ペンブロークとカーディガンを見分けられる色合いがあります。マール遺伝子が影響して、部分的に色素の生成が抑制される事で生まれる斑があるマール柄や、虎模様で知られるブリンドル柄が見られる個体の多くはカーディガンです。
ペンブロークとカーディガンの違い|性格
どちらの犬種も牧羊犬として活躍してきたため、性格は似た部分があります。ペンブロークにはカーディガンほどの落ち着きはなく、やや興奮しやすい性格なので、飼うときには注意が必要だといえます。
長毛のコーギー
コーギーというと一般的にウェルシュコーギーペンブロークを思い浮かべる人が多く、ウェルシュコーギーカーディガンと合わせて2種類を思い浮かべる人は、かなりの犬好きだと言えます。しかし、実は更に「フラッフィー」と呼ばれる長毛のコーギーも存在します。
オーバーコートが長く、ペンブロークやカーディガンと見間違える事は少ないと思います。
とても愛くるしい容姿の犬種ですが、劣性遺伝であるために繁殖が難しく入手も困難になります。
多くはウェルシュコーギーペンブローク
日本で飼われているコーギーの多くはウェルシュコーギーペンブロークで、ウェルシュコーギーカーディガンを見かける機会は少ないでしょう。また、長毛のコーギーはそれよりも珍しいでしょう。
コーギーは飼うのが難しい犬種
コーギーは、簡単に飼える犬種ではありません。その可愛さからつい飼いたくなりますが、犬の飼育が初めての場合、かなり難しいでしょう。
コーギーは非常に頭が良く、飼い主がリーダーとして従うべき人間かどうかをよくみています。上手く主従関係を築くことができないとコーギーになめられてしまい、難しい性格に育つ事が多くなります。
かつて牧羊犬として活躍していたコーギーは、羊たちを従わせるために足を噛んでいました。その名残から、個体によってはしつけをしても噛み癖がなかなか直らないので根気強くしつけをしていく覚悟が必要です。
コーギーを飼うときの注意点
また、活発な性格のコーギーは他の犬種に比べて運動量が必要です。1日2回、1回1時間ほどの散歩が必要で、運動不足になるとストレスを溜め込みます。毎日散歩の時間を取れない人には、コーギーを飼うのは難しいといえるでしょう。
寒い地域が原産のコーギーは抜け毛も多く、小まめなブラッシングや室内の掃除も欠かせません。実際に飼ってみて、抜け毛の量に驚く飼い主も少なくありません。
これらの理由で、コーギーを飼ってその大変さに苦労されている方は大勢います。途中で飼育の放棄をしてしまうと、不幸な犬を増やすことになります。
コーギーのお迎えを考えている方は、最後まで飼い続ける事が可能か、再度ご検討ください。
まとめ
ウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンは、元が牧羊犬という事もあって、どちらも頭が良くしつけ次第で素晴らしい犬に育ちます。コーギーを飼うと決めたのであれば、愛情いっぱいに育ててあげてください。正しくしつけをすれば、可愛くて頼りになる自慢のパートナーになってくれるでしょう。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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