2017年7月25日

ミックス犬に関する記事まとめ

ミックス犬の人気は上昇中!

抱かれている子犬 愛らしく賢いトイプをお迎えしたいけど、シーズーとの穏やかな生活も憧れ……。そう悩んでいる時に、両方の魅力を兼ね備えた子がいるとなったら最高ですよね!

実際、純血種同士の交配によって生まれるミックス犬にもたくさんの注目が集まっています。海外ではラブラドゥードゥル(※)をはじめ、デザイナーズ・ドッグという呼び名でミックス犬を高く評価している傾向もあるそうですよ。

「ミックス犬をお迎えしたい!」「愛犬と同じミックスの子を見てみたい!」

そんな飼い主さんのために、ここでは代表的なミックス犬の特徴やお迎えの際に気を付けるポイントなど、関連コラムをご紹介していきます。

(※)…ラブラドゥードゥル
「アレルギーが出にくいガイド犬が欲しい」という障がい者の方達からのニーズに応えるため交配された犬種。

喘息などに悪影響がないよう、抜け毛が比較的少ない”プードル”と、人懐っこいラブラドールが掛け合わされた。

発祥のオーストラリアだけでなくアメリカにおいての人気も増加傾向にあるが、アメリカン・ケネル・クラブに認定はされていない。

人気のミックス犬ってどんな子がいるの?

最近特に人気が高いミックス犬をいくつかピックアップしてご紹介します。

チワックス

こちらを見上げるチワックス チワックスの外見は、どちらに似るかによってまったく違った印象になります。よく見かけるのはダックスのマズルが短くなったような容姿の子ですね。

チワワの勇敢さとダックスの好奇心旺盛な一面が掛け合わされるので、活発でいて甘え上手な性格に育つ子が多いようです。

どちらも吠え癖がつきやすい性質があるので、小さいうちに社会化を進めたい犬種でもあります。

マルプー

マルプーの顔 マルチーズもトイ・プードルも穏やかな性格をしているので、落ち着いた生活を好む方にはおすすめの犬種です。

それぞれ直毛と巻き毛という相反する特徴を持っており、被毛がどちらにかたよるかは予想できません。しかし、どちらも毛が抜けにくい犬種なのでお掃除の悩みは少ないと言えます。

また、聡明な犬種同士の組み合わせなのでトレーニングなどもスムーズな可能性が高いです!

シーポメ

座っているシーポメの子犬 ポメラニアンの遺伝子が強く出れば写真のようにふんわりとしたフォルムの子が、逆にシーズーに近い場合はしっとり美しい被毛が表面にでてきます。

どちらも長毛種なので、お手入れの面は多少気遣ってあげる必要があり、毎日のブラッシングは欠かせないでしょう。

ポメラニアンは吠えやすいというイメージが強いですが、シーズーは落ち着いた性格をしているのでその点は打ち消してくれる可能性があります!

シープ―

シーズーは穏やかで陽気、プードルはサービス精神が旺盛です。その2種の組み合わせなので、落ち着いているようでお茶目な面が垣間見えるような憎めない性格となることが多いようです。

プードルは人懐っこいですが、初対面の人に対しては少し警戒心を抱く傾向があります。小さい時からパピーパーティーやドッグランで社会化の機会をつくってあげることをおすすめします。そうすればフレンドリーな一面が伸びて、本来の長所がでやすくなりますよ。

シープーは抜け毛が少ないのですが、どちらも毛玉ができやすい犬種なので定期的なお手入れは欠かさないようにしましょう。

シーズー寄り

人工芝の上でフセをしているシープ―

プードル寄り

二匹並んで座っているシープ―の子犬

キャバプー

椅子の上に座っているキャバプー 両親であるキャバリアもプードルも人懐っこく陽気なので、キャバプーもそうした性格の子が多いようです。キャバリアがあまり人見知りをしないので、プードルの照れ屋な一面も和らぐ傾向にあります。

外見がどちらに似るかは他と同様予測できませんが、割合としてはプードルのふわふわの巻き毛を受け継いだ子の方が多いようです。

耳や足先の飾り毛が豪華なキャバリア、豊かな巻き毛のプードル、どちらに似たとしてもトリミングが楽しめる犬種ですね。

パピチワ

パピヨンもチワワも飼い主とのコミュニケーションを大切にするタイプなので、パピチワは甘え上手で明るい性格の子が多いです。

また、どちらも気が強い一面があるので、子犬のうちから積極的に社会化の機会を設けるようにすることをおすすめします。

パピチワが子犬の頃は顔の中心あたりに暗めの差し毛が入ることが多いので、成長と共に毛色が変化する可能性があります。

パピヨン寄り

芝生の上に伏せているパピチワ

チワワ寄り

飼い主の膝にあごを乗せているパピチワ

チワプー

庭に座っているチワプー 両親ともに人気が高い犬種なので、注目度も自ずと高くなるチワプー。被毛はプードルよりになることが多く、身体のサイズはチワワのように小さくなる傾向があります。

プードルの被毛を受け継いだ場合、抜け毛は少ないものの定期的なトリミングは必須となるでしょう。

チワワの従順な面とプードルの賢さが組み合わさるので、しつけやトレーニングの悩みは少ない犬種といえます。

ポメチワ

ポメチワは顔はチワワに、被毛はポメラニアンに似ることが多いようです。

明るく活発な性格になりますが、どちらも警戒心が強い犬種なので吠え癖がつかないよう注意する必要があります。両親ともに愛情深い面があるので、小さい時から色々な人と接するようにしておけばその点は問題ないと思います。

長毛でふんわり広がる被毛は抜けやすいので、普段からブラッシングをするようにしましょう。

ポメラニアン寄り

台の上で立っているポメチワ

チワワ寄り

庭を歩いているポメチワ

マルーキー

マルーキーの顔 マルチーズ、ヨーキーともに人懐っこいのでマルーキーではフレンドリーな性格をした子が多くみられます。ヨーキーのテリア気質が強く出た場合には負けん気な一面が現れる場合も。(実はテリア種ではないマルチーズも、すこし強気な一面があります)

そのため、社交的とはいっても他人や初対面の犬と接している際は手放しにせず、ちょっと様子を見てあげるようにしましょう。

マルーキーは飼い主と過ごす時間を大事にするので、家を空けていると分離不安を起こしやすい傾向があります。お迎えするのであれば、一緒に過ごす時間がたくさん確保できるか見直してみて下さいね。

チワマル

カーペットの上で寝転ぶチワマル チワワもマルチーズも飼い主に対して愛情深い犬種なので、チワマルは甘えん坊になる傾向があります。そのため飼い主から見ると温和ですが、両犬種とも他人には強い警戒心を抱きやすい性格なので社会化の機会はたくさん必要です。

お家で一緒に過ごす時は悩みの少ない犬種なので、お年寄りや子どもなど全年齢にとって飼いやすいと言えます。

マルシーズー

マルシーズーの顔 マルチーズに勇敢で負けん気の強い一面があるものの、マルチーズもシーズーも飼い主に対しては温厚で従順な点は共通しています。しつけなどに困ることはあまりないでしょう。

抜け毛は少ないですがどちらも長毛なので、毛玉ができないよう普段からブラッシングなどのお手入れをするよう心がけて下さいね。

パピプー

座ってこちらを見上げているパピプー パピプーはパピヨンの飾り毛が特徴的な耳を受け継いだ子が多く見られます。トイ・プードルの影響で、全体的に長毛となる子もいるようです。

パピヨン、トイプードルともに社交的で甘えん坊なので、その部分は高い確率で受け継ぐ傾向があります。活発で物覚えも早い2犬種なので、一緒に遊ぶのが楽しい性格になる可能性が高いです。

パピヨンの特徴を濃く受け継いだ場合は飾り毛周辺の毛玉にだけ気をつければ問題ないですが、トイ・プードルが強くでた場合には定期的なトリミングが必要となります。

チワパグ

チワパグは、小さくて華奢な印象のチワワと鼻ぺちゃで愛らしいパグから生まれたミックス犬です。チワワとパグの特徴をしっかりと受け継いだ豊かな表情が人気の犬種です。

比較的、パグの外見が現れるミックス犬で、パグ特有のスムースコートであれば抜け毛は少ないですが、チワワのロングコートが親にいる場合はチワワ同様に日々のブラッシングなどのお手入れが必要になります。

パグ寄り

芝生の上に立っているチワパグ

チワワ寄り

服を着ているチワパグ
各犬種ごとの写真は今回ストック画像を引用しましたが、ミックス犬は同じ組み合わせでも成犬時の容姿がまったく違ったりする面白みがあります。

SNSならリアルタイムで見れますし、さまざまな個性をもったミックス犬に出会えるのでタグなので検索してみるのもおすすめです。


ミックス犬を迎える上での注意点とは?

首をかしげている子犬

①無理な交配がされていないか確認

ミックス犬の魅力のひとつとして、両親の”いいとこどり”な容姿と体質となることが挙げられます。「ミックス犬は身体が強い」とよく聞くのもこのためでしょう。

しかし、大型犬×小型犬のように両親の体格差がかなりある場合は注意が必要です。母犬に負担がかかるような個体であれば、難産による影響がでている可能性があります。難産であれば出産時に子犬にも負担がかかりますし、その後の育児にも支障がでているかもしれません。

出産時のリスクは犬種に関わらずすべての犬にもあるので、ミックスだけに関することではないのですが、”交配の際にそうした配慮がなされているブリーダーなのか否か”という意味で、ひとつの判断基準としていいでしょう。

②運動や食事量などの適正は地道に理解していこう

純血種の場合は各犬種にある程度の企画があるので、基本的な注意事項は飼育ガイド本などで把握しておくことができます。

ミックス犬は両親のうちどちらの遺伝子が優勢となるかによって体質も大きく変わるので、生活していくうちに飼い主が学んでいくしかありません。

具体的に言えば、「この子はダックスで体長が○○cmだから体重が○○kgを超えると肥満だわ」という判断基準を第三者に求められないという感じ。

愛犬の飼育ガイドは、愛犬を常に見守っているあなた自身となるわけです。飼い主初心者の方にはちょっと重荷かもしれませんね。

純血種だったとしても個体差はありますし、愛犬の体質を理解しながら育てていくことは純血種でも必要となります。なので初心者だからといってこの一点だけで諦める必要はないのですが、飼い主の管理能力が問われることは意識しておきましょう。

③気を付ける病気について

先ほども触れたように、ミックス犬の場合はどちらの親の遺伝子が濃く発現するかによって体質が大きく変わります。

好発病種を把握しておきたい場合には、両親である双方の犬種について調べておくとよいでしょう。

当サイトの犬種紹介で「かかりやすい病気」についてもお話しているので、気になる方は参考にしてみて下さいね。

犬のアイコン
各犬種の紹介ページはこちら


④成犬になった際の容姿は”お楽しみ”

ミックス犬は成犬時の容姿を予想することは難しく、それがミックス犬を育てるひとつの楽しみでもあります。

同じ組み合わせで生まれた個体であってもまったく違う容姿になることが多いですし、兄弟犬でさえ似ていないこともしばしばです。予想できないことを不安に思うのではなく、うちの子は世界でオンリーワンだから、という気持ちで見守りましょう。

お迎えした日からたくさん写真を撮って、それを時系列で並べてみてください。成長記録の見応えは、ミックス犬ならではのものです。

ミックス犬との暮らしをのぞき見!

おもものすけちゃん(トイプードル×マルチーズ)

トイチーズ
<飼い主さんのコメント>
日中のひなたぼっこが大好き。夏の暑い日でもお日様を浴びたいらしく、ハーハー言いながらひなたぼっこ。私たちの目を盗んでこっそり一人でお外に行ってしまいます。お外で寂しくなるとカワイイ声で家の中に入れて~と鳴いて訴える甘えん坊さん。

くーちゃん(コッカー×プードル)

コッカプー
<飼い主さんのコメント>
長男には厳しいくーちゃんです。コッカーとプードル半々です。でも12k。存在感あります。

レナちゃん(チワワ×ダックス)

チワックスチワックス2
<飼い主さんのコメント>
(上)朝、カーテンを開けた直後の眩しそうな顔です。 うちの子は特に特技はありませんが足を伸ばした寝方をよくし、その間からタヌキの様な尻尾が可愛いです。ダックスとチワワの間の子で色も珍しくシルバーダップルカラーです。

(下)最近の寝るポーズ。足が短いながらに開脚が上手な子です。目鼻立も濃く写真映りもバッチリです。

ぷりんちゃん(チワワ×ヨーキー)

チワーキー
<飼い主さんのコメント>
帽子をかぶるのが嫌で首から下げている写真です。眠くなると仰向けでお腹を出して撫でてとアピールするところが可愛いです。


途中でも触れましたが、ミックス犬は成長を見守る楽しみがとてもたくさんある犬種です。もし気になる組み合わせの子がいたら、実際に顔を合わせてみることをおすすめします。

同じ名前でもまったくちがう表情をしていて、お迎えをするまでの時間はとっても悩ましく、かつ楽しい時間になると思います!

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