2018年1月30日

犬が小さく丸くなって寝る。その理由とは?

人間の寝る時のスタイルが1人1人違うように、犬も寝る時のスタイルには違いがあるものです。

状況に応じて寝るスタイルが変わったり、体調や心理状態によっても、寝る時の姿に変化が現れたりします。

特に、丸くなって寝ている姿はとても可愛らしく、見ている方もなんだか幸せな気持ちになったりしますよね。

犬が丸くなって寝るスタイルはよく見かけるため、ある意味とても見慣れた寝姿でもあります。

そのため、犬は丸くなって寝るのが当たり前のように感じてしまいますが、どうして丸くなって寝るのか、その理由はご存知でしょうか?

犬の寝姿について考えると共に、犬が丸くなって寝る理由について、徹底解析していきましょう。

犬が寝る時のスタイルとは?

ぬいぐるみを抱くフレブル 犬にも様々な寝姿があります。

両前足を前にだし、その上に顎を乗せてうつ伏せになったり、立ち姿からそのまま横倒しになったように、横向きになって寝る犬もいます。

中には、完全にお腹を見せて寝る犬もおり、犬の寝姿は実に様々です。

そんな中でもよく見かける寝姿が、体全体で円を描くように、丸くなって寝るスタイルです。

鼻先に、尻尾の先端がくるようにして丸くなって寝る姿です。

毎日決まったスタイルで寝る犬もいれば、日によって違うスタイルで寝る犬もいて、寝姿にも犬の個性が現れます。

犬が丸くなって寝る理由は?

ソファで寝るゴールデン

犬の習性


その昔、野生の犬は集団生活をしながら、狭い穴で寝る生活を送っていました。

そのため、狭い空間でも寝れるように、体を丸めることで、場所をとらないようにして寝るスタイルが定着したといわれています。

その名残として、現在でも丸くなって寝る犬がたくさん存在するのです。

また、横倒しになったスタイルで寝るのは、敵の襲来から身を守るという習性から来ているとも言われ、敵がやってきた際にすぐに飛び起きることを想定して、そのような寝姿で寝る犬もいます。

体温持続

ソファで寝るフレブル 丸くなって寝るスタイルは、特に気温が下がる冬になると、見かけることが多くなります。

丸くなることで、外気に触れる表面積を減らし、寒さのせいで体温が下がることを防いでいるのです。

体を丸めることで、本来体温を守る機能を果たしている、体毛の役割がさらに大きなものとなります。

体毛の役割を最大限に活かすための、犬なりの知恵でもあることがわかります。

緊張

緊張することで、丸くなって眠ることもあります。

寒くもなく、狭い場所でもないのに丸くなって寝ている際には、何かしらの緊張感を感じている可能性もあるため、緊張してしまうような環境や状態にないか、確認する必要があります。

丸くなる姿は、お腹などの急所を隠すスタイルでもあり、大事な部分をしっかり隠している姿は、何かしら緊張を感じている証拠ともいえるのです。


1番リラックスしている寝姿

仰向けのジャックラッセルテリア いくつかある犬の寝姿のうち、1番リラックスした状態が仰向けに寝ている時です。

犬にとって大事な部分でもあるお腹などの急所や、嗅覚を司る鼻を隠すことなく寝るということは、完全に安心しきっている状態であることがわかるものです。

いつも安心して眠れる環境であることを、しっかり理解しているからこそ、見せる寝姿でもあります。

身の周りに、襲ってくるような敵がいないことを、よく知っているからこそできる寝姿です。

仰向けになって寝るような時は、精神的にとてもリラックス度が高い状態といえるでしょう。

まとめ

くつろぐ犬と猫 人間と同じようにいろいろな寝姿を見せてくれる犬ですが、その姿によっても、愛犬の心理状態がよくわかるものです。

日によって寝姿が違ったり、寝る場所によって寝姿が変わることもあるため、できるだけ頻繁に寝姿も確認することで、愛犬の現況をより深く察することができるでしょう。

ただの寝姿と侮らず、何気ないしぐさだからこそじっくり観察し、愛犬の状況をできるだけ理解することで、さらに愛犬との絆も深くなっていきます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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