2017年6月23日

ジャーマンシェパードってどんな犬?魅力と飼うときのポイント

ジャーマンシェパードは警察犬として活躍していることで有名な犬種です。

クールな容姿が魅力的なジャーマンシェパードですが、飼うのは簡単ではありません。

ここでは、ジャーマンシェパードの特徴や性格、しつけの方法についてまとめました。

ジャーマンシェパードの飼育を考えている人は、飼い始める前に犬種についての知識を深めてみてください。

ジャーマンシェパードの歴史

山の斜面を駆け上るジャーマンシェパード ジャーマンシェパードが生まれたのは19~20世紀ごろです。放羊犬として活躍していた犬種をもとに、作業性や訓練性の高い犬種として作出されました。その後、1899年に最初の犬種標準が作られたそうです。

そんなジャーマンシェパードの人気が爆発したのは、20世紀です。ストロングハートという俳優犬の活躍によって、一躍有名犬種となりました。

現在では、作業犬として人間社会に大きく貢献する犬種となっています。

現在の家庭犬は小型犬が主流となってきましたが、犬種について理解のある犬好きの方から根強い人気を誇っています。

ジャーマンシェパードの特徴

公園で座っているジャーマンシェパード ジャーマンシェパードは大型犬に分類されており、オスの体高は60~65cm、メスの体高は55~60cmほどです。

腰が下がった体型と立ち耳が特徴的です。足は太く筋肉質で、強靭な肉体をしています。

マズルは長く、スッとしています。目はアーモンド形で、警察犬としてのイメージも相まってクールな印象を受けます。

頭がよく能力が高いため、いろいろな仕事をこなすことができます。警察犬や麻薬探知犬、レスキュー犬などとして、幅広いフィールドで活躍しています。

注意したい病気は股関節形成不全です。

重度になると室内での歩行さえままならなくなりますが、軽度であれば筋肉をつけることで補うことが可能です。

歩行時に腰が揺れるなどの異常を感じたら、早めに医師に診てもらうようにしましょう。


ジャーマンシェパードの性格

リードをくわえてお座りしているジャーマンシェパード ジャーマンシェパードは、イメージにそぐわない愛らしい性格をしています。その性格の特徴をみていきましょう。

従順

リーダーだと認めた飼い主には従順で、受けた指示を守ろうと全力を尽くします。服従心がありますが、自分で考える聡明さも持ち合わせています。

活発

エネルギッシュでアクティブ、遊び好きな性格をしています。ドッグスポーツでも大活躍する犬種です。

穏やか

活発な反面、落ち着いていて穏やかです。猫などの他の動物とも仲良くすることができます。また、大好きな飼い主には甘えん坊になります。

警戒心が強い

見知らぬ人に対して強い警戒心を持ちます。いざとなったら飼い主を全力で守ってくれる、心強い存在です。

打たれ弱い

能力が高く力も強いジャーマンシェパードですが、打たれ弱い一面があります。厳しく叱られると、いつまでも拗ねていじけてしまうときもあります。

育つ環境で性格が大きく変わる

庭でおもちゃで遊んでいるジャーマンシェパードの子犬 とても優秀な才能を持つジャーマンシェパードですが、しつけの方法を間違えると期待に反する性格に育ってしまいます。これは愛玩犬を含めたどんな犬種にもいえることですが、ジャーマンシェパードの場合はその違いが顕著に表れます。

望ましくない環境で育てられたジャーマンシェパードは攻撃的になります。ジャーマンシェパードが人に噛みついた事件が報じられることがありますが、これは正しいしつけが行われなかったためだといえます。

また、支配欲が強く、場合によっては飼い主を服従させようとします。例えば、家族の一人をリーダーとして認めた場合でも、その他の家族の言うことは一切聞かない、というケースもあります。

こうなると危険で手が付けられなくなってしまうので、注意しましょう。

ジャーマンシェパードのしつけのコツ

ジャーマンシェパードと飼い主の女性 ジャーマンシェパードと一緒に快適に暮らすためには、一にも二にもしつけが重要です。

以下の点を意識しながら、適切なしつけを一貫して続けましょう。

幼少期のしつけを徹底する

精悍な顔つきのジャーマンシェパードも、仔犬の時期は可愛らしくつい甘やかしたくなってしまいます。

しかし、犬をしつける上で最も大切な時期は幼少期です。仔犬の時期にしつけができていないと攻撃的な性格になり、再教育することも難しくなります。

主従関係を教える

飼い主がリーダーであることを徹底的に教えましょう。ジャーマンシェパードは警察犬として活躍していることからもわかる通り、非常に知能の高い犬種です。

そのため、飼い主が格下だと判断すると言うことを聞きません。

可愛いからといってころころ態度を変えず、しつけを一貫することで主従関係を学ばせましょう。

信頼関係を築く

主従関係と同じくらい大切なのが、飼い主と犬の間の信頼関係です。

メリハリのあるトレーニングを繰り返し行うことで、犬も飼い主を信頼してくれるようになります。

愛情深い性格をしているので、正しいしつけを行えば強い信頼関係を築くことができますよ。

過度に褒めすぎない

言うことを聞いたら、思い切り撫でて褒めてあげたくなるかもしれません。

しかし、褒めるときは「よし」の一言があれば十分です。可愛さに負けて溺愛してしまうとしつけにならないので、飼い主の心の強さも重要になります。

訓練所に預ける方法も

正しいしつけを試みても、なかなか上手くいかない場合もあると思います。

そんなときは、訓練所に預けてプロにトレーニングをしてもらうのも一つの方法です。

誰かに従う経験ができることで、訓練所から帰ってきた後のしつけが楽になります。

しかし、家でもしつけを継続しなければすぐに元に戻ってしまいます。

訓練所に預ける場合も、飼い主自身がしつけについて学ぶことは必要不可欠です。

訓練士のアドバイスに従って、一貫したしつけを行っていきましょう。

訓練所を選ぶときにはどこに預けるかをしっかりと吟味することも大切です。

一部ではありますが、犬に恐怖を与える、間違ったトレーニングをするところもあるので注意が必要です。

そのような訓練所に預けると、家に戻ってきた愛犬は以前よりも扱いづらくなってしまいます。口コミなども参考に、訓練所は慎重に選びましょう。

飼い主としての適性

ジャーマンシェパードの子犬を抱く男性 訓練すれば最高の家庭犬になるジャーマンシェパードですが、決して気軽に飼える犬種ではありません。

自分に飼い主としての適性があるか見極めてから飼育を検討しましょう。

リーダーとしてしつけができる

強い気持ちでしつけができることは、ジャーマンシェパードを迎え入れるなら絶対条件です。

犬の飼育経験があるから大丈夫と、安易に考えるべきではありません。

欠かさず散歩ができる

スタミナがあるジャーマンシェパードには、かなりの運動量が必要です。

運動不足はストレスになってしまうので、1日2回、それぞれ1時間ほどの散歩を欠かさないようにしましょう。

室内飼いができる

ジャーマンシェパードを外飼いすると、警戒心が表に現れやすくなり扱いづらい性格になってしまう場合もあります。

「大型犬だから外飼い」と安直に考えず、室内飼いも選択できる環境が整っていることも条件のひとつとして考えておいてください。

まとめ

公園でボール遊びをするジャーマンシェパード ジャーマンシェパードは咬傷事故がニュースになることもあり、怖いイメージを持っている人も多いと思います。

しかし、頭がよく従順なジャーマンシェパードは最高の家庭犬になれる資質を持っているのです。

ジャーマンシェパードの良さは飼い主により正しい教育と訓練があってこそ発揮されるものです。

一度ジャーマンシェパードを飼うと決めたら、責任をもってしつけや世話を行う覚悟が必要です。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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