2018年4月19日

【密猟者対策で活躍】ブルマスティフの魅力について

ブルマスティフは、ブルドッグのような顔つきと筋肉質で力強い身体が特徴的な犬種です。

一見怖そうに思えますが、実は穏やかで優しい性格をしているブルマスティフについてご紹介します。

ブルマスティフの歴史

ブルマスティフが伏せている様子 19世紀の後半、イギリスの猟園では密猟者を捕らえるための番犬としてマスティフが飼われていました。

勇敢なマスティフは番犬として優秀でしたが、密猟者を攻撃して傷つけてしまうところが難点でした。

そこで、密猟者を傷つけずに捕えることができる犬種の作出が試みられました。

そうして生まれたのがブルマスティフです。

ブルマスティフは、マスティフとブルドッグを交配させることにより作出されました。

イギリスではマスティフとブルドッグが1:1の割合で混血されているのを理想としますが、アメリカではマスティフ60%、ブルドッグ40%の混血が好まれるそうです。

この犬種の作出は簡単ではなく、完成までに100年を要したといわれています。

その後戦争がはじまると、ブルマスティフは軍用犬として活躍し、戦後は警察犬や軍隊の警備犬として人間に使役しています。

かつては番犬としての性質から気が荒かったブルマスティフですが、近年は性格の落ち着いた個体が増加傾向にあるようです。

ブルマスティフの特徴

ブルマスティフが落ち葉の上で立っている様子 ブルマスティフは体高65㎝前後、体重50㎏前後で大型犬に分類され、がっしりとした体つきをしています。

作出にブルドッグが用いられたことからブルドッグとよく似たユニークな顔をしており、顔のシワが特徴的です。

強面な外観をしているため、ブルマスティフという犬種を知らないと恐怖心を抱いてしまうかもしれません。

被毛は短毛で、オーバーコートとアンダーコートから成るダブルコートです。

毛色はフォーンやブリンドルなどがあります。だらっと垂れた耳と太い尻尾もブルマスティフの特徴です。

性格は見た目とはギャップがあり、穏やかで落ち着きがあります。興奮することは少なく、忍耐強さも兼ね備えています。

家族に対して愛情深く甘えん坊な一面もあり、愛すべき家庭犬になる素質を持っているといえるでしょう。

また番犬として作出されただけあり高い防衛本能を持っています。

おっとりしていながらも勇敢な性格で、不審者に対しては勇ましく立ち向かってくれるので頼りになる番犬が欲しいという人にもおすすめです。


ブルマスティフの飼い方

ブルマスティフの子犬 ブルマスティフはペットショップで売られているような犬種ではなく、お迎えはそれなりに苦労することでしょう。

正しくしつけを行えば最高のパートナーとなってくれるブルマスティフの飼い方のポイントをご紹介します。

コミュニケーションを取る

ブルマスティフは飼い主と一緒に過ごすのが大好きな性格で、孤独を嫌います。

一人の時間が多いと警戒心が強くなり扱いづらい性格になってしまうので、たくさんコミュニケーションを取って愛情たっぷりに育ててあげましょう。

上下関係を徹底する

理解力があるためしつけの入りやすいブルマスティフですが、飼い主と犬の上下関係が逆転してしまうと大変なことになります。

子犬のうちからリーダーシップをとり、人間が上の上下関係を徹底しましょう。

特に子どもがいる場合は、子どもが下位にならないように注意してください。

十分に運動させる

大型犬のブルマスティフは、しっかり運動させないとストレスを溜めてしまいます。

散歩は1日2回、1回あたり30分~1時間を目安に行いましょう。

また、散歩を通して社会性も身に付けさせてあげてください。

まとめ

ブルマスティフ ブルマスティフのような大型犬を飼うのはやはり大変なもので、しつけにも運動にも苦労させられます。

しかし、それだけに楽しさも大きいはずです。ブルマスティフを飼ったらしっかりとしつけを行って、最高のパートナーに育ててあげましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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