2017年12月19日

ロットワイラーについて

ロットワイラーはドイツ原産の大型犬で、警察犬や護衛犬、山岳救助犬などとして幅広いフィールドで活躍しています。

強靭な身体と勇敢な心を持った頼れる犬種である、ロットワイラーの魅力についてご紹介します。

ロットワイラーの特徴

ロットワイラーは体高65㎝前後、体重約55㎏前後の大型犬です。

身体は筋肉質で引き締まっており、たくましいという言葉が似あいます。

被毛は艶のある短毛で、毛色はブラックがベースとなっています。

頭は全身に対してやや小さめで、強靭な顎を持っているため非常に強い力で噛みます。

全身が黒くいかにも強そうなロットワイラーですが、飼い主や家族に対しては愛情深く強い忠誠心を持ちます。

誰に対しても人懐っこく振舞うタイプではありませんが、警戒心がなくなれば穏やかに接します。

勇敢で気の強い性格をしていますが必ずしも攻撃性が高いわけではなく、不審者だと判断した相手にのみ攻撃性をみせます。

2種類のロットワイラー

ロットワイラーにはジャーマン・ロットワイラーとアメリカン・ロットワイラーの2種類があります。

この犬種はよく似ていますが、異なるポイントをご紹介します。

ジャーマン・ロットワイラー

ジャーマン・ロットワイラーはドイツ原産のロットワイラーで、よりがっしりとした身体をしており使役犬に向いています。

温和な性格と高い知性を持っていなければいけないとされ、断尾は認められていません。

アメリカン・ロットワイラー

アメリカで育種が行われたロットワイラーがアメリカン・ロットワイラーで、ジャーマン・ロットワイラーに比べて小ぶりな身体をしておりドッグショー向きです。

また、ジャーマン・ロットワイラーのように断尾の基準は設けられていません。

ロットワイラーの飼い方

ロットワイラーは初心者に簡単に飼うことができる犬種ではありません。

ここではロットワイラーを飼うときのポイントについてご紹介します。

運動

パワフルでスタミナ豊富な犬種なので、その体力に見合った運動量が必要になります。

散歩は毎日1～2時間、必ず行うようにしましょう。

また、知能を使った遊びを取り入れることもおすすめです。散歩だけを行うよりもストレスが溜まりにくくなります。

しつけ

ロットワイラーは筋肉隆々でとても力の強い犬種なので、きちんとしつけができていないと散歩も難しくなります。

その為、子犬のうちから毅然とした態度でトレーニングを行い、服従心を育ててください。

また、防衛本能が強いため警戒した相手に攻撃することがあります。

警戒心を緩和するためにも、多くの環境に触れさせて社会性を身に着けさせるようにしましょう。

ロットワイラーのかかりやすい病気

ロットワイラーがかかりやすい病気としては、癌や胃捻転、股関節形成不全などがあります。

癌

ロットワイラーはリンパ腫、骨肉腫、組織球肉腫などにかかりやすい犬種だと言われています。

日頃から様子をよく観察し、早期発見を心掛けましょう。

胃捻転

胃捻転は何らかの原因で胃の中に気体が溜まる病気です。

腹部の不快感を訴えるような仕草を見せたら病院に連れて行ってあげるようにしてください。

股関節形成不全

股関節に異常が発生する病気で、大型犬がなりやすいといわれています。

スキップのような仕草をする、歩くときに腰が左右に触れるなどの症状が出たらこの疾患を疑いましょう。

まとめ

知能が高く優秀なロットワイラーですが、過去には咬傷事故を起こしたケースもあります。

ロットワイラーのお迎えを考えている方は、しつけ方法や病気のときの症状などの勉強を怠らないようにしましょう。