2018年12月20日

【行政書士が解説】Q「愛犬の終生あずかり施設(老犬ホーム)を選ぶポイントは何ですか?」

一度飼った犬ならば、最期までめんどうをみることは当然ですが、飼い主の方の長期入院など、お世話を続けることが難しくなるケースも皆無ではありません。

医療と栄養学の進歩によって、犬の寿命も延びました。特に和犬を中心に、犬の認知症も問題化しています。

このようなときに、老犬ホームなどの終生あずかり施設をどのような基準で選べばよいのでしょうか。4つのポイントをご紹介します。

①経営母体が個人なのか法人なのか

数匹の犬を連れて散歩する女性 スタッフが数人働いていても、個人で経営しているという状態もあります。経営者が個人なのか、法人なのかはちゃんと確認しておくべきことです。

なぜなら、もし個人で経営している施設の代表者が体調を崩し入院でもしたら、経営状態が一気に悪化し、あずけた犬たちが行き場を失ってしまう可能性があるからです。

法人ならば代表者を代えたり、代表者不在の場合の仕組みがあったりしますので、いきなり施設の閉鎖という事態は避けることができます。


②一日に何人のスタッフがお世話をするか

施設によっては、スタッフの総数を掲げているところがあります。しかし、利用者の側は総数ではなく、一日に働くスタッフの人数がポイントになります。

もっといえば、1時間当たりに何人のスタッフが働くシフトを組んでいるのかという点です。

預かっている犬の数が20頭以上いるにも関わらず、スタッフ一人か二人でお世話をしているというのでは、言葉通り、ただ預かってもらっている状態に過ぎず、そこに預けた犬の幸せがあるとは言えないかもしれません。

何人雇わなければならないという基準はありませんが、一人のスタッフで対応できる頭数は4頭前後ではないでしょうか。


③施設の利用料

トイプードルとお札 老犬ホームなどの終生預かり施設では、最大のコストは人件費です。多くのスタッフを雇えば、それだけ施設の利用料に跳ね返ります。経済的な問題もありますから、一概に理想とすべき金額を定めることはできません。

しかし施設の利用料が安ければ安いほど、人の手を介したお世話は期待できないということは知っておくべきでしょう。

元気なうちはまだよいのですが、病気のときや老犬にとっては、スタッフの数が揃っている施設の方が安心できます。

④犬への対応

声をかけても、挨拶を返すこともできないスタッフがいる施設があります。このような施設に対してどう思われますか?

一般的なビジネス感覚では、ダメな施設と位置付けられてしまいます。しかし、老犬ホームのような終生預かり施設で重視すべきは、人への対応でなく、犬への対応です。

犬に対して深い愛情を示すことができれば、預ける飼い主の方は満足できるはずです。対人関係がうまくできないスタッフがいても、そこは問題ではありません。

逆にそのような人が、スタッフとして集まりやすい現状もあります。

犬に対する愛情だけは誰にも負けないというスタッフに囲まれていることが、施設にとっては大事なことなのです。その点をしっかりと見極めていただきたいと思います。

まとめ

カートで眠っているチワワ 4つのポイントをご紹介しましたが、どれも大事なことです。

飼い主の方によっては、④のポイントだけを特に重視される方がおられますが、他のポイントが揃っていなければ、逆に経営難に陥る可能性があり、かえって危険な施設となりかねません。

少ないスタッフが、犬への愛情だけで仕事をするという状態を想像してみてください。

みな疲れ切ってしまい、長く続けられないのは想像に難くないはずです。それぞれのポイントのバランスを考えて、選んでいただきたいと思います。

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文:齊藤 学
小学生時代は小説家、中学生時代には弁護士になる夢を持つ。高校生の頃に獣医学部を目指すも、数学が苦手で挫折。小説家と弁護士を天秤にかけ、弁護士の道を選んだものの、結果は見事惨敗。

東日本大震災をきっかけに、法律の勉強に再チャレンジ。家族を説得して脱サラし、行政書士事務所を開設。

日々持ち込まれるご相談やご依頼手続きに走り回りながら、ご縁に感謝する日々を送っております。


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