2017年12月20日

ボロニーズについて

ボロニーズは真っ白で美しい毛と気品ある雰囲気が特徴の超小型犬です。

性格も人懐っこく、とても飼いやすい犬種だといえます。

そんなボロニーズの歴史や特徴、飼い方などについてご紹介します。

ボロニーズの歴史

ボロニーズが芝生の上でお座りをしている様子 ボロニーズはイタリア原産の超小型犬で、祖先犬はマルチーズやビションフリーゼなどの犬種と同様だと考えられています。

11世紀には存在していた犬種で、王族や貴族のペットとして大切に飼われていました。

オーストリアの女帝であったマリア・テレジアやロシアのエカテリーナ王妃の愛犬もボロニーズだったと言われています。

中世に入って王族・貴族の地位が没落するとボロニーズの頭数も少しずつ減少しましたが、その後も変わらず王族や貴族に愛されていました。

世界大戦のときには多くの犬種が絶滅の危機に陥りましたが、その時代にもボロニーズは王族・貴族の手によって守られていたと言われています。

一般人がボロニーズを愛玩犬として飼育するようになったのは、戦後のことです。

1980年代にはアメリカをはじめた国々にも輸出されるようになり、ドッグショーにも出展されました。

しかし、原産国であるイタリア以外での頭数は依然として少なく、一部の愛好家によってのみ愛玩犬として飼育されているようです。

ボロニーズの特徴

ボロニーズが伏せながら何かを見つめている様子 ボロニーズは体高25~28㎝、体重3~4㎏の超小型犬です。

丸い目と垂れ耳がかわいらしく、尻尾はゆるい巻き尾になっています。

最大の特徴は長くて真っ白な被毛で、理想はピュア・ホワイトとされています。

またボロニーズは明るく従順で、家庭犬として理想的な性格をしています。

内気な部分もありますが、知らない人とも徐々に打ち解けることができます。

陽気でありながらも控えめで落ち着いているので、とても飼いやすい犬種だといえるでしょう。


ボロニーズの飼育方法

ボロニーズがブラッシングをされて気持ち良さそうに舌を出している様子 小型犬ではトイプードルやチワワ、マルチーズなどの犬種が人気ですが、ボロニーズもそれらの犬種に負けない魅力を持っています。

そんなボロニーズを飼うときのポイントについてご紹介します。

散歩

愛玩犬として育種が進められてきたボロニーズは、運動量をあまり必要としません。

1日1~2回、1回あたり20~30分ほどを目安に行ってあげましょう。

また、散歩のときは社交性を養わせることも意識してください。

トリミング

ボロニーズは長毛でシングルコートのため毛がどこまでも伸び続けるので、定期的なトリミングが欠かせません。

また、毛が絡まりやすいのでブラッシングは毎日行いましょう。

しつけ

しつけが難しい犬種ではありませんが、イタズラが過ぎて飼い主を困らせてしまうことがあるので甘やかすのはよくありません。

褒めることを意識しながら、ゆっくりとトレーニングを行うようにしてください。

体重管理

ボロニーズは太りやすい犬種なので、体重管理が非常に重要です。

おやつは与えすぎないようにし、摂取カロリーを適度に抑えてください。

肥満になると関節に負担がかかってしまうので十分注意しましょう。

病気

比較的健康な犬種で病気にかかりにくいといわれています。

普段から歩いている様子に違和感がないか、皮膚や耳などのチェックを行いながらお手入れを欠かさないようにしましょう。

まとめ

ボロニーズがこちらを振り返っている様子 身体が小さく性格も家庭犬向きなボロニーズはとても飼いやすい犬種だといえます。

珍しい犬種ではありますが国内でも繁殖を行っているブリーダーはいます。

ボロニーズのお迎えを検討されている方は、信頼できるブリーダーの方を探すところから始める必要があるので少し大変ですが、新しい家族のお迎えなのでじっくり探してみましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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