2018年3月15日

【そんニャばかな!】犬は猫の5倍の愛情表現があるってホント?

飼っている動物の中で、一番多いのは、犬と猫ではないでしょうか。

犬は、愛情深い動物と言う認識が高く、猫はぶっきらぼうで自由気ままのイメージではないでしょうか。

動物はそれぞれ、飼い主への愛情の表現が違い、様々な特徴があります。

猫は犬と比べると愛情表現が薄く、犬は人間の感情を裏切らない愛情深い動物だといわれますが、ある研究結果をもとに犬と猫の愛情の感じ方について、それぞれの特徴をまとめてみます。

犬の方が愛情深い?

顔を近づけるパグと飼い主 犬は、人間と同じように喜怒哀楽を感じることができると言われています。

犬は一緒に暮らしている飼い主が大好きで、気持ちを伝えるために、自分の気持ちをめいっぱい、身体を思い切り動かして気持ちを伝えます。

犬は、人間の気持ちがわかり、悲しんでいる人全てを慰める習性があるので、犬は愛情深いと言われます。

犬は慣れない所に置き去りにして放置すると、すぐに不安になり、飼い主を探そうとします。

猫にも同じように、知らない所に放置しても、猫は動じることなく、新しい自分の環境を作ろうとします。

犬は飼い主がいなくなるとすぐに飼い主を探し始めますが、猫は犬とはまったく違う態度で、飼い主がいなくなっても、ほとんど気にしません。

犬は人間の子供のように後追いをし、飼い主を必要とするので、犬のほうが愛情深く感じるのでしょう。

犬の研究結果

パグの顔 オキシトンと言う、脳から分泌されるホルモンですが、出産の時や母乳分泌の時に関係するホルモンで、母と子供の信頼関係を築き、愛情を育むのに大切なホルモンです。

オキシトンはふれあいをもっているときに分泌され、オキシトンが出てる時は、触れ合っているもの同士は幸せな気持ちになることができます。

犬の方が猫より愛情が深い言われているので、イギリスの研究者たちが、10匹の猫と10匹の犬で愛情ホルモンの出方がどのように違うか実験をしました。

実験は、犬が飼い主と懐いて遊ぶ前と遊ぶ後の血液の中のオキシトンの量を調べました。

知らない人とは、15から25%、知り合いだと、25から50%、犬が飼い主と遊んだ後は、57、2%のオキシトシンは上昇しました。


猫の研究結果

箱から前足をのぞかせる猫 猫でも同じく、血中の中のオキシトシンレベルを測定しました。

猫のオキシトシンレベルは驚くほど低く、猫が飼い主と遊んだ後のオキシトシンレベルの上昇は、12パーセントでした。

結果に現れた犬と猫のそれぞれの特徴

犬は、自分たちと違う人間にも、オキシトンを分泌し、犬の脳は、異種であっても、愛することができる動物だと言うことです。

犬のオキシトシンの高さから、犬は猫よりも5倍愛情表現を向けていることが結果でわかりました。

猫は、そっけないのが魅力的で、人とは距離感があり、オキシトンも多く出さない動物です。

猫の特徴が、狐高性があるので、犬のように人との付き合いや深さも犬と比べると薄くなる理由です。

上を見ながら歩く猫
猫も飼い主への愛情はありますが、猫の性質や習性で、犬と比べると感情には冷めているのでしょう。

犬は猫と比べると愛情が深い動物と言われていましたが、実際にこの科学的な実験によって、猫より犬のほうが愛情深いという結果になりました。

ただし、研究チームのザック博士は、社交的でなく、縄張り意識の高い猫にとって実験室はストレスを感じる場所であったという見方も示しています。
たとえば、猫が普段過ごしている自宅で実験をしていたら、もう少し違った結果になっていたのかもしれません。

まとめ

犬の顔に触れる猫 動物の中でも特に比べられるのは、犬と猫です。

犬は元々が群れで生活する動物なので、飼い主に忠実なのが特徴です。

しかし、猫は犬と違い、人間を対等と見ているので、飼い主にそっけない態度をとります。

この態度の違いから、猫は犬より愛情がないと言われていますが、研究結果でも、愛情を示す数値は低くなりました。

ただし、犬の方が猫より愛情があると言われる一方で、猫も実際には、人間と様々な関わり方をして楽しんでいます。

猫には猫の愛情表現、犬には犬の愛情表現があり、違いは差があるかもしれませんが、飼い主への愛情はきっと両方同じくらいあるでしょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、ペットとの暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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