2019年2月23日

ペットロスは飼い主だけじゃない?多頭飼いのペットにみられる「ロス」とは

いつでも一緒にいた大切な愛犬を亡くして「ペットロス」になってしまう人が増えているといいます。

「生きている間にもっとこうしてあげられれば。」という後悔の気持ちや、愛犬を失ったことを受け入れられず、悲しい気持ちで満たされてしまうのです。

でも、こう行った「ペットロス」は人間だけにしか起こらないものなのでしょうか。

多頭飼いだった場合仲間・親子・親友の関係にあった「相棒」の犬たちは、仲間との永遠の別れにどのようなことを感じているのでしょうか。

ニュージーランドで行われた調査の結果を紐解きながら、犬の「ペットロス」について考えていきます。

ペットの「ペットロス」に関する調査

ニオイを嗅ぐ犬

ニュージーランドで大規模調査

「一緒に暮らしていた動物が死んだとき、動物たちはどのようなことを思うのか」という問題は今まで色々なところで議論されて来ました。

よく話題に上るのは犬の「後追い」

不思議なことに、犬の1匹が亡くなると残された犬が後を追うようになくなってしまうという話です。

こんなことは実際に起こりえるのでしょうか。

『New Zealand Companion Animal Counci』の研究者の主導のもと、ある大規模なアンケート調査が行われました。

それは、「仲間を失った時の犬と猫の行動の変化」について。

調査は王立動物虐待防止協会(RSPCA)をとおしてニュージーランドとオーストラリアの全域で大規模に行われました。

犬159匹、猫152匹それぞれの飼い主からの回答を受け、解析結果を『Animals』が発表し話題となっています。

犬の「ペットロス」調査の結果

アンケートによって最も顕著に現れた、残された犬の行動として、「亡くなった同居犬が生前好んで寝ていた場所を何度もチェックしに行っていた」で、これは犬60パーセント、猫63パーセントに見られた行動なのだそう。

ごはんいついて、3分の1の犬(35パーセント)は、ごはんを食べる量がへり、31パーセントはご飯を食べる速度が遅くなり、34パーセントは寝て過ごす時間が増えたということが分かりました。

アンケートによると、犬の58パーセントが、先だってしまった仲間の亡骸と対面したということです。

その中の大多数の犬や猫は、匂いを嗅いで仲間の存在を確かめていたのだそうです。

アンケート結果を確認した研究者たちは同居していた犬が先だった場合、残された犬は何かしらのストレスを感じているのではないかと考えています。

また、これらの普段とは違う行動は同居犬の死後6ヶ月ほどでおさまったということでした。

「後追い」なんてさせない。仲間を亡くした犬との接し方

頭をくっつける飼い主と犬 同居の家族を亡くしてしまった犬は、何かしらのストレスを抱えていると言われています。

飼い主は、残された犬に誠いっぱいの愛情を注いで上げることが大切です。

もちろん、泣いてもいいです、悲しんでも大丈夫。

その中で思いっきりスキンシップをとったり、大好きなおもちゃで遊んであげたり、思いっきり走り回らせてあげたり、残された犬との時間をいつもより大切に過ごしてください。

一つだけ、注意することは、同居の犬が寂しいだろうと、すぐに新しい動物を迎えることは避けること。

新しい動物が来るというのは嬉しい反面、ストレスを感じさせてしまうことになる可能性があるからです。


まとめ

飼い主と愛犬 愛犬を亡くして、悲しい気持ちを抱えているとき、残されたこの子も元気がない・・・。

と思ったら気持ちがどんどん落ち込んでしまいます。

元気がないことは当たり前、だっていつも一緒に遊んで寝ていた仲間がいなくなってしまったのですから。

だからこそ、飼い主さんは、残された愛犬に精一杯愛情を注いで、励ましあっていけたら、少しずつ前に進めるかもしれません。

虹の橋を渡った愛犬もきっと残されたあなたと愛犬のことを見守ってくれているはずです。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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