2018年2月22日

「不安で寂しいとき」の犬語とは?

犬が不安な時や、不安で寂しいといった時に発する犬語についてご存知でしょうか。

ここでは、犬が不安な時や、寂しいと感じている時に発する犬語についてご紹介します。

犬語は犬からのメッセージ

飼い主を見つめる犬 言葉を話すことができない愛犬の気持ちは、飼い主が察してあげる必要があります。

楽しいときや嬉しい気持ちは、よく動く尻尾の動きなどから、比較的分かりやすい犬語だと言えます。

しかし、いち早く察してあげる必要のある、「愛犬が不安なとき」や「寂しさを感じているときのメッセージは伝わり難いものだと言えます。

犬が不安や、寂しさを感じているときに発する犬語には、どんなものがあるのでしょうか。

物悲しげな鳴き声、切なげな遠吠え

犬が遠吠えをしている様子 比較的判りやすい犬語に、物悲しげな鳴き声をしている時や、切なげな遠吠えがあります。

身体を丸めながら、「クーン」と物悲しい感じで鳴いている時や、切なそうな感じで、少し高い声でしている遠吠えは、犬が不安や寂しさを感じているからだといわれています。

甘えている場合にも鼻を鳴らすことがありますが、物悲しげに鳴く場合とは鳴き方が異なるので判りやすいと言えます。

一般的に、犬の遠吠えは自分の居場所を仲間に知らせるための行為だといわれています。

自分の遠吠えに反応した仲間が、同じく遠吠えで答えることによって、お互いの位置関係を探るようです。

飼い主が離れて寂しさを感じた犬が遠吠えをするのは、飼い主の現在地を知りたい犬が遠吠えで応えてくれることを期待して飼い主に問いかけているのではないか、と考えられています。

犬は、本来縦の関係で群れを形成して作られる犬社会のなかで生きる動物だと言われています。

飼い犬が、群れのリーダーである飼い主からの愛情が不足していると感じた場合、強く不安や寂しさを感じてしまうといえます。


ボディーランゲージで表される犬語

犬が伏せている様子 犬は社会性の強い動物なので、鳴き声以外にも、尻尾や耳、体の動きや目の動きで、飼い主とコンタクトを取ろうとしています。

不安な時のボディーランゲージとして、尻尾が下がって後ろ足の間に入っている時や、仰向けに寝てお腹を見せる「服従」などは一般的に広く知られている犬語と言えます。

犬がボディーランゲージで表現している、不安や寂しいといった犬語についてご紹介します。

執拗に自分の前足を舐め続ける

人間からみると毛繕いをしているようにも見えますが、前足を舐める動きは愛情不足から寂しさを感じているというサインだと言われています。

普段から飼い主に構ってもらうことが多い犬が、ちょっとしたタイミングでみせることもありますが、その場合は「もっと構って欲しい」という意味だと理解してください。

あまりにも舐め続ける場合は、他の原因も考えられますが、構ってあげることで足舐めが治まる場合は「不安や寂しいと感じている」という意味の犬語だといえます。

伏せた状態で上目使いにジッと見つめる

このボディーランゲージは比較的判りやすい犬語だといえます。

身体を伏せた状態で、こちらの動きを観察するようにジッと見つめている時は、寂しさを感じていることが多いサインだといえます。

飼い主に構って欲しい気持ちと「飼い主の邪魔にならないか?」という気持ちの葛藤がある場合に見せることが多いと言われています。

普段はしない悪戯をする

帰宅すると驚くほど家の中が散らかっていて驚かされることがある飼い主の方も居るのではないでしょうか。

普段は聞き分けのいい愛犬が、なぜか強烈な悪戯に走ることがあるのは、寂しさが要因の一つです。

寂しさを紛らわすために、悪戯をして気を紛らわしていると言われています。

この場合は、叱っても意味がないので、犬の行動の持つ意味を汲み取ってしっかりと愛犬を構ってやることが必要だといえます。

悪戯をした際には、叱るだけでなく構うのも控えたほうがいいでしょう。

悪戯をすることで、飼い主に構ってもらえると学習することがあるので、悪戯をしたときは無視をするように心掛けて、時間がたったころや悪戯をしていない時に遊んであげるのが良いでしょう。

まとめ

子犬が籠の中に入っている様子 犬が不安や寂しさを感じているときにみせるサインを「犬語」を紹介しました。

犬が不安や寂しさを感じる原因として考えられているのが、縦社会の群れで形成される犬社会で生きる動物であるからだと言われています。

この群れの中で、自分の居場所がなくなるということは、犬にとって絶望的な状況に陥ることを意味します。

犬は飼い主の愛情が自分に向けられていない場合に、深い寂しさを覚え、愛情が途切れてしまうことに対して大きな不安を感じます。

これは犬が仮想群れのリーダーである飼い主と、関係が悪化したと犬が勘違いするからではないかという意見もあります。

愛犬の見せる動きや表情から、愛犬が発信している犬語を上手にキャッチしてあげることで、愛犬が不安や寂しさを感じずに過ごせるようにしてあげましょう。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP