2019年3月2日

犬のための音楽がある?犬の聴覚や好きな音、嫌いな音など「犬と相性の良い音」とは

多くの人にとって、音楽は生活に欠かせないものだと思います。

音楽を聴いて癒されたり、励まされたり、幸せな気分になったりしますよね。

では、犬にとって音楽はどのようなものなのでしょうか。

ここでは、犬の聴覚や犬の音楽の好みなどについてまとめました。

犬の聴覚は嗅覚と同じく優秀!

女性がビーグルの耳を触る様子 犬の嗅覚が優れていることは有名ですが、犬は聴覚も人間と比べてはるかに優れています。

特に高い音を聞くことは得意で、人間が16~2万ヘルツまで聞き取れるのに対して、犬は65~5万ヘルツまで聞き取ることができます。

牧羊犬ショーなどで犬笛の音を聞いたことのある方は、遠くからでも高音を聞き分ける様子に見覚えがあるかもしれませんね。

また犬は音の聞き分けも得意で、飼い主の足音と他人の足音をはっきりと区別することができます。

この点においても、犬の聴力はかなり優れているといえるでしょう。

犬が好きな音とは

ギターを弾く女性と白い毛並みの犬 音楽をかけたときに犬が反応していると、「この曲が好きなのかな?」と思いますよね。

しかし、ほとんどの犬は音楽そのものを理解しているわけではありません。

好きな音楽を聴いて飼い主が楽しんでいることを記憶し、同じように反応を見せているだけのケースは多いでしょう。

もちろん、犬に音楽の好みが全くないわけではありません。

2012年にコロラド州立大学で行われた研究では、犬はクラシック音楽を聴くとよく眠れるということが分かりました。

人間がクラシック音楽を聴くと気分が落ち着くのと同様に、犬もクラシック音楽を聴くとリラックスできるようです。

また、普段の耳にする音の中にも犬が心地よいと感じる音は存在します。

例えば、大好きな飼い主がご飯を用意している音、風になびいて葉っぱが揺れる音、散歩するときのリードの音なのです。

よい記憶と結びつきが強い音は、犬を心地よく感じさせるのかもしれませんね。



犬が嫌いな音とは

オーストラリアンシェパードが首をかしげる様子
前述したコロラド州立大学で行われた研究では、犬にヘビメタを聴かせる実験も行われました。

その結果、ヘビメタを聴いた犬は身震いが増えたといいます。

犬が身震いをするのは神経質になっている証拠であるため、ヘビメタによって不安感が増長されたということが分かります。

ヘビメタ以外で犬が嫌がる音としては、「自然界に存在しない複雑な音」が挙げられます。

具体的には、ドライヤーや掃除機、バイク、電動工具などです。

掃除機やドライヤーを使っているときに犬が吠えるという話はよく聞きますが、これは音を怖がっているからだといえるでしょう。

また、花火や雷などの突然な大きな音も犬は苦手です。

人間はなぜ音がしているのかを理解できるため怖く感じませんが、音の原因が分からない犬が大きな音を怖がるのは極めて自然なことだといえるかもしれません。

犬のための音楽がある?

犬は人間と同じように音楽を理解しているわけではありませんが、音楽の好き嫌いはやはりあるようです。

せっかくなら、犬の好きな音楽を聴かせてリラックスさせてあげたいですよね。

犬に聴かせるのにおすすめな曲としては、スペインのミュージシャンであるポミ・ラミレスが犬をリラックスさせるために作った曲が挙げられます。

アメリカで有名なドッグトレーナーであるシザーミランも、犬に聴かせる音楽としてポミ・ラミレスの曲をおすすめしています。

また、犬のための音楽を収録したCDもたくさん販売されています。犬をリラックスさせたい、犬に音楽を楽しませたいという人は、ぜひ検索して聞いてみてくださいね。

ヘッドフォンをつけているバセンジー 犬は心地の良い音を聞くとリラックスすることができ、嫌な音を聞くと不安を感じます。この点においては、人間も犬も同じだといえるでしょう。

犬にストレスが溜まっているときや長時間の留守番をさせるときなどには、ぜひ犬の好きな音楽を聴かせてあげてください。

また嫌な音を聞くことは大きなストレスになるので、できるだけ配慮してあげてくださいね。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP