2018年12月5日

トイレの仕方で犬の気持ちがわかる?その心理とは

ただ犬がおしっこをしているだけの行動に犬の気持ちが隠れていることがあります。

犬のトイレの仕方に、どんな意味があるのでしょうか。

生理現象以外におしっこをする意味は?

マーキングする犬 犬は生理現象以外でもおしっこをするときがあります。

散歩中の犬が電柱に足を上げてシャーっとかける仕草は、犬が自分の縄張りだとマーキングをしていることだと知っている方も多いでしょう。

おしっこの後に電柱を蹴ったり、後ろ足で地面をひっかくような仕草をしたりすることもありますが、これもマーキングの続きで、自分のにおいをより広げるためにしています。

マーキングをするのはほとんどが雄犬ですが、雌犬も気が強い子だとすることがあります。

中には電柱でなく、飼い主にマーキングする犬もいます。

自分の大好きな飼い主を他の犬にとられないようにと思っての行動ですから、嬉しいやら、おしっこをかけられて悲しいやら、複雑な気持ちになりますね。

こちらを見つめるシーズー
生理現象以外のおしっこには、カーミングシグナルの意味もあります。

カーミングシグナルとは、犬や猫などの動物が仕草で気持ちを表すボディランゲージのことです。

『カーミング』は英語で『落ち着かせる』という意味があり、ストレスを感じたときに行なったり、犬同士が会ったときに喧嘩しないように行なったり、飼い主に対して何かを訴えてのサインだったりします。

飼い主に大好き!と尻尾を振るのもカーミングシグナルの一つです(尻尾の振り方によっては違う意味もあります)。

外でのトイレでわかる犬の気持ち

マーキングする2匹の犬 生理現象でもなく、マーキングでもなく、知らない犬と出会った時に突然ジャーっと犬がおしっこを漏らすときがあります。

しかも相手の犬がそれをクンクン嗅いだりして、相手の飼い主さんに申し訳ないと思ったことはありませんか?

実はこれ、初めて会った犬に対する挨拶なのです。

自分はこういう犬なんです、仲良くしてねと相手の犬に見せている行動です。

散歩中、他の犬でなく、飼い主を見ておしっこをするときも同じような気持ちです。

飼い主のことを信用していますよと伝えているのです。


家の中でのトイレでわかる犬の気持ち

トイレシートでおしっこをする子犬 トイレトレーニングができていたのに、家の中でおしっこするようになったことはありませんか?

それは犬がストレスを感じているからかもしれません。

散歩が足りない、飼い主に遊んでもらえない、構ってほしくて、甘えておしっこしているのです。

不安を感じて、自分の縄張りなら安心だからとマーキングしていることも。

十分散歩も遊びもしているわ、不安にもさせてないというのなら、反対に甘やかしすぎて家の中は自分の縄張りだからとマーキングでおしっこをすることもあります。

去勢していない犬だと、発情期が近くなってマーキングし始める犬もいます。

いつもではないけれど、突然ジャーっとしてしまうというなら、興奮しすぎておしっこが出てしまったのかもしれません。

いわゆる『嬉ション』というやつですね。

嬉しいだけでなく、びっくりしたり、怖かったりでおしっこしているときもあるので、喜んでるんだーで片づけないであげてください。

気をつけたいこと

椅子にもたれかかる犬 トイレの仕方で犬の気持ちがわかるのはいいですが、それを全部放っておくわけにはいきません。

マーキングのおしっこの後の、後ろ足で地面をかく仕草、土の上ならあたりに土が、砂利道なら小石が飛び散ります。

特に周りに人がいるときは、止めましょう。

そもそも電柱などへのマーキングも、生理現象のおしっこもされた場所の近くに住んでいる人には迷惑な行為です。

マーキングをしないようにしつけをする、生理現象のおしっこも道路や草むらにさせるのではなく、トイレシートを持ち歩いてそこにさせる、散歩の前に家の犬用トイレでおしっこをしていくなどするようにしましょう。

まとめ

こちらを見つめるポメラニアン 犬のトイレの仕方には、犬の気持ちが隠されているだけでなく、他のサインが隠れているときもあります。

たとえば、トイレトレーニングができていたのに、突然できなくなった場合、ただ甘えているだけとは限りません。

病気になっておしっこの量が増え、我慢できなくなったからなんてこともあるのです。

トイレの仕方に限らず、犬の仕草は飼い主へのサインです。

大事な家族のサインを受け止め、犬の気持ちや体調の良し悪しに気づいてあげましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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