2017年6月22日

ヨークシャー・テリアってどんな犬? その魅力や歴史と飼うときのポイント

美しい絹糸のようなサラサラストレートヘアーを持つことから「動く宝石」とも言われるヨークシャー・テリア。

日本では戦後の時代から元祖お座敷犬として室内で丁重に飼われていた大人気の犬種です。

今回ヨークシャー・テリアの歴史とルーツ、名前の由来や大きさ、性格に寿命、買う時のポイントまで幅広くまとめました。

ヨークシャー・テリアが大好きな方も、これからヨークシャー・テリアをお迎えしようと思っている方も必見です。

ヨークシャー・テリアの歴史・名前の由来・どこで生まれたどんな犬?

川沿いを歩くヨークシャーテリア

ヨークシャー・テリアの歴史

ヨークシャー・テリアは、19世紀に人口交配によって作出された比較的歴史が新しい犬種です。

作出された際の正式名称は「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」という名前です。

これは、“ワッフル状の髪質をしたヨークシャー州とスコットランド州のテリア”という意味です。

ワッフル状のヘアというと現在の絹糸のようなストレートヘアからは想像できませんが、当時色々な犬種と掛け合わされて誕生したため、最初はウェーブがかったヘアだったのです。

当時はサイズも現在とは違い、5kg以上ある個体もいたそうです。

ヨークシャー・テリアのご先祖さまとも言える、交配に使われた犬種は、スカイ・テリア、ウォーターサイド・テリア、マンチェスター・テリアなどのテリア類や、マルチーズなどです。

その後交配を続けてサイズや見た目が安定していくことで、現在の超小型犬で直毛のヨークシャー・テリアが誕生しました。

麗しい見た目をしていますが、作出された当初は愛玩用というわけではなく、工場や下水、倉庫などでネズミを捕るために作られ、イギリスの労働者階級の人たちによって飼育されていました。

しかし、その美しい被毛と愛らしい見た目、社交的な性格と抱くのに手頃な小きさから貴族の間で人気が出て、上流階級でも大ブームとなったのです。

ドッグショーへの登場は1861年イギリス。原産国もイギリスとされています。

名前の由来

こちらを見るヨークシャー・テリア 作出された場所、スコットランド、ヨークシャー州から、ヨークシャー・テリアと呼ばれるようになりました。
テリアとは“地中に棲むものを狩る生き物”を意味し、ラテン語のterra(大地)が語源とされています。

愛犬家からはヨークシャー・テリアという名前を短くした「ヨーキー」という愛称で親しまれています。

ヨークシャー・テリアのサイズ

大きな犬と並ぶヨークシャー・テリア
ヨークシャー・テリアは超小型犬に分類され、その大きさは以下の通りです。

・体高 15cm~18cm
・体重 2kg~3kg

ヨークシャー・テリアは長毛の被毛が特徴で、顔のまわりの飾り毛もふんわりしているので、実際よりも大きく見えますが、毛がない状態だと、最小の犬種であるチワワとそんなに変わりがないサイズなのです。

ヨークシャー・テリアの特徴

こちらを見上げるヨークシャー・テリア
ヨークシャー・テリアの魅力は、何と言っても輝くような美しい被毛です。シングルコートのストレートヘアで、子犬の頃は基本的にブラックとタンのツートンカラーです。

私たちの想像するヨークシャー・テリア本来の毛色になるまで、少しずつ色を変えながら大体2年ほどかかると言われています。

成犬のカラーは、この犬種に独特のスチールブルーとタンの2色構成です。

スチールブルーとは、光に当てると青く見えるとても繊細な色で、これもヨークシャー・テリアの人気を高める大きな魅力の一つです。

ヨークシャー・テリアの性格は?

子犬のヨークシャー・テリアとチワワ

ヨークシャー・テリアの性格

ヨークシャー・テリアの性格は、いわゆる「テリア気質」だと言われています。

テリア気質というのは頑固で勇敢、負けず嫌いで活発、自己主張も強い気質のことです。

もともとネズミを捕まえるために交配して作出された犬種というのも、現在の性格に大きく影響しています。

とても利口で頭も良く、飼い主と認めた人間に対しては全幅の信頼を寄せ、従順になります。

そのため飼い主が近くにいない状況になると食欲が落ちてしまったり、元気が無くなるような一面もあります。

ただ、とても利口な犬なので、飼い主がしっかりリーダーシップを取らないと、ヨークシャー・テリアにマウンティングされてしまいます。

そうなると飼い主の言うことを聞かないわがままな性格になってしまうので、しっかりしつけを行うようにしましょう。

ヨークシャー・テリアのしつけ方

飼い主と手を合わせるヨークシャー・テリア ヨークシャー・テリアは基本的に無駄吠えなどが少ないと言われている犬種ですが、それは小さい頃からのしつけと飼い主との信頼関係に大きく左右されます。

無駄吠えをするようになったら癖になる前にやめさせましょう。

犬というのは常に群れで行動し、階級をしっかりさせたがる性質があります。これはヨークシャー・テリアでも例外ではありません。

誰がリーダーかをわからせることが犬にとっても飼い主にとっても快適な生活を築くのに必要なことなのです。


気になるヨークシャー・テリアの寿命と長生きの秘訣

横になるヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアの平均寿命

ヨークシャー・テリアの平均寿命は大体14〜16歳です。これは犬種の中でもかなり寿命が長い方だと言われています。

また、寿命が長いヨーキーのなかには、18歳まで生きた子もいると言われています。

ヨークシャー・テリアを飼うときのポイント

ブラッシングされるヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアの日々のお手入れ

ヨーキーの魅力といえば、やはりキラキラ輝く美しい被毛です。この被毛をキープするためには、毎日のブラッシングが必須です。

毛のもつれは皮膚病の原因ともなるので、ブラシとコームを使ってしっかりとかしてあげましょう。

また、毎日のブラッシングが大変な場合は、短くテディベアカットにしてしまうのもオススメです。

被毛が豊かな分、カットスタイルも豊富なのでトリマーさんに相談してみましょう。

シャンプーは2週間に一回程度を目安に行うようにします。

目と口のまわり、肛門のまわりは汚れがたまりやすいので、濡らしたガーゼなどでこまめに吹いてあげるといいでしょう。

ヨークシャー・テリアにお散歩はいらないの?

こちらを見上げる散歩中のヨークシャー・テリア ヨークシャー・テリアに必要な運動量はそこまで多くなく、運動量だけでいえば室内での運動のみで十分と言われています。

では、お散歩に行かなくていいのかと言うとそうではありません。私たちはお散歩=運動と思ってしまいがちですが、お散歩には運動以上に大きな意味があります。

ずっと室内で生活している小型犬は、社会性が育たずに、ストレスを貯めて問題行動を起こすことも多くなります。

季節の風に吹かれることや、知らない犬や人にであうことは、犬の好奇心を満たし、ストレス解消につながります。

毎日20分程度、難しければ週に2、3回は外に連れ出してあげるようにしましょう。

ヨーキーは意外と寒さに弱い!

雪の中のヨークシャー・テリア
ヨーキーはイギリス原産の長毛種なので、寒さに強いというイメージがあるかもしれませんが、実はとても寒がりです。冬場のお散歩は服を着せてあげることをお勧めします。

長毛であっても被毛はシングルコートなので、突然の雨に降られてしまうと、一気に地肌まで濡れてしまいます。

うっかり濡らしてしまった場合は風邪をひかせてしまわないように、ドライヤーなどですぐに乾かしてあげるようにしましょう。

まとめ

人間の子供と顔を合わせるヨークシャー・テリア 動く宝石と言われるほどの見た目に反して性格はとても勇敢で負けん気が強く、活発なヨーキー。

そのギャップも大きな魅力の一つです。

少ししつけが難しいと言われている犬種ですが、根気よく接することで最高のパートナー犬に育てることができます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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