2017年6月25日

ポメラニアンってどんな犬?ポメラニアンの魅力と飼うときのポイント

少し前に某携帯会社のCMに登場してから、人気沸騰中のポメラニアン。

以前から人気の犬種ではありますが、その愛らしい姿に「可愛い」の声が殺到しています。

今回はポメラニアンの歴史や性格・特徴、飼う時に気をつけたいことなどをまとめました。

ポメラニアンの基本まとめ どこで生まれたどんな犬?

ポメラニアンの歴史

北の方に生息していたスピッツ系のそり犬であるサモエドがルーツと言われています。

サモエドの成犬 ※サモエドの成犬(シベリアが原産でトナカイの番やカモシカの狩りをする犬種)

寒い地方が原産なので寒さには比較的強い性質を持っています。

元々は大型の犬で外敵から羊を守る番犬として長い間、人間の側で生活していました。

その後、ドイツのポメラニア地方で小型化され、現在のような体型になったと言われています。

18世紀にイギリスのヴィクトリア女王の愛犬になったことから愛玩犬として世界中でブームになりました。

ポメラニアンの名前の由来

ポメラニアンの名前の由来は前述の通り、ドイツとポーランドにまたがるポメラニア地方から来ており、原産国はドイツです。

ポメラニアンのサイズ

お手をするポメラニアン 元々は羊の番犬で大型な種類でしたが、ドイツでの品種改良が進み、現在は体高が20cm、体重が2.3kgの超小型犬となっています。

ポメラニアンの外見の特徴は?

走るポメラニアン 顔まわりのライオンのタテガミのような毛が特徴で、V字形の頭に少し突き出た広い額をしています。

寒い地方にルーツがあるため、被毛は豊富。フワフワの下毛と放射状に広がる長毛のダブルコートで寒さには強いです。

このようなフワフワの被毛に覆われているため、ずんぐりむっくりした体型に見えますが、被毛の下は引き締まった体をしています。そのためポメラニアンはカットスタイルによって印象が大きく変わります。

しっぽは背中に向かってカールしており、飾り毛に彩られているため、後ろから見るとまるでポンポンをお尻につけているように見えるのも魅力。

毛色はオレンジやクリームが中心ですが、他にもホワイトやブラックがいます。

ポメラニアンの性格は?

見た目に似合わず勇敢で警戒心が強い性格

牙をむいているポメラニアン かなり大型の犬種にルーツがあることから、可愛い見た目に関わらず勇敢な性格をしています。

元々番犬でもあったため、警戒心が非常に強く、小さな音でも敏感に反応して激しく吠えることで飼い主に危険を知らせようとしてくれます。

そのため、番犬としてはとても優秀な犬種ですが、吠えやすい犬種なのでしつけが非常に重要です。

特に声が周囲に響きやすい集合住宅での飼育を考えている方は注意が必要です。


ポメラニアンの寿命について

手を合わせるポメラニアン

ポメラニアンの平均寿命

ポメラニアンは他の犬種に比べて長生きで、平均寿命は12〜16歳といわれています。

その上、20歳を超えて生きているポメラニアンも少なくありません。

ドイツでは26歳まで生きたポメラニアンの記録が残されています。

健康に気をつければ、長く一緒にいられる素晴らしい犬です。

長生きしてもらうために気をつけること。

見つめるポメラニアン ポメラニアンには他の犬種に比べて圧倒的に弱い部分が2つあり、最新の注意を払う必要があります。

骨折しやすい

フワフワした見た目に隠れていますが非常にスリムな体をしているので骨も細く、衝撃にはあまり強くありません。

ベッドなどのちょっとした段差から飛び降りたりすることはもちろん、飼い主の膝や抱っこした腕から飛び降りるようなことがないよう、普段から十分注意してあげましょう。

歯が弱い

それからもう一つ、歯が弱いのも特徴です。歯の病気にかかりやすいため、他の犬種よりも早めに虫歯になり歯が抜けてしまうことがあります。

そうなってしまうと健康な食事を与えることが難しくなり、老化が進行して本来より寿命が短くなってしまう可能性があります。

基本的なケアを怠らなければ歯の病気も深刻化しないので、普段からお手入れに気を使ってあげましょう。

ポメラニアンを飼うときのポイント

振り向くポメラニアン

飼育環境に気をつける

前述したように、骨や歯が非常に弱いのが特徴です。骨折のリスクを避けるために、ポメラニアンの飼育環境を整えてあげましょう。

フローリングは滑りやすく、滑って怪我をする可能性があるため、滑りにくいクッション性のあるマットなどを引いてあげるといいでしょう。

その他には、上り下りしてしまいそうなベッドなどには柵をつけたり、安易にテーブルの上に乗ったりしないようしつけをしておきましょう。

栄養面もしっかりと!

骨と歯が弱いポメラニアンですが、きちんと気をつければ長生きすることができる犬種です。

骨や歯を形成するために必要なビタミンやカルシウムがきちんと配合された良質なフードを食べさせてあげるようにしましょう。

特に子犬の時は、骨に関するトラブルが起こりやすいので、しっかりとケアしてあげましょう。

フワフワな被毛を保つためにはブラッシングが必須です!

ブラッシングされるポメラニアン ポメラニアンの魅力は何と言ってもフワフワな被毛です。

北国原産の犬なので、毛量が目で見る以上に多いうえ、1本1本が非常に細くお手入れは簡単ではありません。

非常に絡まりやすいため、必ず毎日ブラッシングしてあげるようにしましょう。

これを怠るともつれや毛玉が生まれ、見た目を損なうだけではなく皮膚病などのトラブルに発展してしまう可能性があります。

毎日のお手入れでフワフワの被毛を維持してこそ、ポメラニアン本来の魅力が引き立ちます。

ブラッシングをする際は、痛みを与えないように気をつけましょう。

人間の髪と同じで、ブラシが通りにくい状態のまま力任せに梳いてしまうと痛みが伴いブラッシングが苦手になることもあります。

フワフワに仕上げるためには目の細かいブラシを使う必要がありますが、もつれている部分を無理やりに溶かすのは絶対に避け、最初は指と粗めのブラシを使ってゆっくりとかしてあげましょう。

ブラッシングの時間は愛犬とのスキンシップにもなります。愛犬との信頼関係を築く機会だと思って、丁寧なケアを心掛けましょう。

暑さにはとことん弱い

暑さには弱いポメラニアン 北の犬で被毛が非常に豊富なため、厳しい寒さに強い分、暑さにはとことん弱いです。

真夏に外で飼うことは命に関わる恐れがあるので絶対にやめましょう。

室内飼いの場合でも、お留守番をさせる場合はクーラーを入れて出かけるなど注意してあげることが必要です。

暑さを可能な限り軽減したい場合には、トリマーさんにカットスタイルの相談をしてみるのもひとつの手です。

ポメラニアンにぴったりの家族とは?

お手をするポメラニアン ポメラニアンは遊ぶことが大好きで好奇心旺盛、いつも動き回っている犬種です。

毎日のお散歩はもちろん、室内でもボールなどでよく遊んであげられるような家庭が理想です。

また、群れ意識も非常に強いため、家族へは強い愛情を注いでくれます。

その反面、自分の縄張り意識も強く、来客などには警戒して攻撃的になり、大きな声で吠えることもあります。

無駄吠えはしつけで改善できますが、成犬になってからは時間がかかり、非常に困難になることもあります。

吠え癖は飼い主だけでなく、犬自身の負担になるケースもあります。吠えやすい性格であることを理解し、子犬のうちから適切なトレーニングをしてあげてください。

見つめるポメラニアン その愛らしさで人気沸騰中のポメラニアン。見た目に関わらず、とても勇敢で活発な犬種です。

骨と歯に気をつけてあげればそのほかは比較的丈夫な犬種ですし、長く生活を共にしてくれるパートナーとなってくれます。

吠えやすい部分も理解したうえでお迎えし、早めに社会化トレーニングにも取り組むようにしましょうね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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