2018年1月9日

ウトナーガンってどんな犬?その性格や歴史まとめ

ウトナーガンは限りなくオオカミに近い外見を持つ犬種を目指して作られたイングランド原産の犬です。

同じくウルフドッグであるノーザン・イヌイット・ドッグと途中までは同じ歴史を辿りますが、途中から別れた一部の犬種をウトナーガンといいます。

ウトナーガンの数奇な運命とその特徴、性格やしつけなどについてご紹介します。

ウトナーガンの歴史やルーツ

ウトナーガンが雪の上で立っている様子
ウトナーガンはノーザン・イヌイット・ドッグという犬種から生まれました。

ノーザン・イヌイット・ドッグはイギリスのイングランド原産の犬種で、限りなくオオカミに似せることを目的に1980年代に作出された比較的新しい犬種です。

詳細不明の5頭のシベリアン・ハスキーを基礎犬として、ジャーマン・シェパード・ドッグやアラスカン・マラミュート、シベリアン・ハスキーを交配させることで作出されました。

ノーザン・イヌイット・ドッグは明るく人懐こい性格とオオカミに似た野生的な外見によって大ブームとなりますが、そのことから悪質なブリーダーによる乱繁殖が後を絶たず、犬質が大きく低下してしまうという事態を招きました。

そこで、ノーザン・イヌイット・ドッグの一部の愛好家たちが手を組み、ノーザン・イヌイット・ドッグの犬種クラブから脱退し、独自に改良を進めます。

かねてから問題とされていた遺伝子プールの狭さもジャーマン・シェパード・ドッグなどと再度交配させて解決させました。

こうして犬質の回復に成功し、愛好家の協会名からウトナーガンと名付けられました。

その後ノーザン・イヌイット・ドッグも犬質の回復が行われましたが、回復の際に使われた犬の割合が違うため、現在は別の犬種となっています。

ウトナーガンの特徴

ウトナーガンが雪の上でこちらを見ている様子 オオカミに非常によく似た外見をしていますがオオカミと違ってアンダーコートはやや荒く、耳が少さめです。

立ち耳とふさふさした尻尾が特徴。被毛は厚く、カラーはシルバーをベースにクリームか茶色系の色のマーキングが入っています。

また、サイズも大きく大型犬に分類されます。


ウトナーガンの性格

ウトナーガンが芝生の上でおもちゃで遊んでいる様子
ウトナーガンは外交的で活発な性格をしています。

誰にでも愛想がよく、イヌぞり犬として仕事をしていたルーツから、他の犬とも十分仲良くできる性質を持っています。

ジャーマン・シェパードの血が入っているので、とても知的で、しつけが入りやすいのも特徴です。

ウトナーガンを飼うには

ウトナーガンが雪の上を駆けている様子 ウトナーガンはもともとイヌぞり犬の血が濃く、必要な運動量も非常に多いのが特徴です。

現在でもイヌぞりやドッグスポーツに用いられている犬種ですので、十分に運動をさせてあげる必要があります。

1日2回それぞれ1時間以上のお散歩に加え、週に1回程度ドッグランや草原などで走り回れる環境が理想です。

まとめ

ウトナーガンが水の中で遊んでいる様子 ウトナーガンは、日本であまり知名度がありませんが、原産国のイングランドでも、飼育頭数が少ない希少な犬種の一つです。

現在は世界的に小さな愛玩犬がもとめられる傾向にあるので、一時期ほどの人気はありませんが、オオカミに似たウルフドッグを愛好する人たちの中で根強い人気を誇る犬種です。

この犬種の血筋を復活させたウトナーガン協会では現在、ウトナーガンの知名度を上げるための活動をインターネット上で行なっています。

ウトナーガンは、狼好きの人ならば一度見ただけで魅了する力を持っている犬だと言えそうです。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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