2017年6月22日
ジャックラッセルテリアってどんな犬?魅力と飼うときのポイント
ジャックラッセルテリアは、映画やCMへの出演が多いことから人気が絶えることのない犬種です。
しかし、可愛らしい外見とは裏腹に飼育が難しいともよくいわれます。
ジャックラッセルテリアの飼育を考えている方は、まずは犬種の特徴について理解を深めましょう。
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ジャックラッセルテリアの特徴
ジャックラッセルテリアは、比較的新しい犬種です。1800年代にジョン・ラッセル牧師によってキツネ狩りの目的で作出されました。体格
小型犬に分類され、身体は筋肉質でしっかりしています。三角形の垂れ耳が一般的ですが、立ち耳の個体もいます。毛並み
ジャックラッセルテリアには3つの毛並みがあります。スムースコート
均等な長さの直毛です。触るとすべすべしています。ラフコート
スムースコートよりも毛量が多く、ほんのりウェーブがかかっています。ブロークンコート
スムースコートとラフコートの中間で、幅広い毛並みがブロークンコートに分類されます。病気
体が強い犬種であり、かかりやすい病気は特にありません。しかし、成長期に激しい運動をしすぎると大腿骨骨頭壊死や膝蓋骨脱臼になる危険があるので注意しましょう。寿命
平均で13年~16年ほど生きます。性格上、交通事故による死亡が多い犬種といわれています。映画に多数出演の人気犬種
ジャックラッセルテリアは、これまでに多数の映画に出演しています。1994年には、キャメロン・ディアスがハリウッドで有名になるきっかけとなった「マスク」、2005年にはその続編である「マスク2」に出演しています。その他にも、犬と少年の心の交流を描いた「マイ・ドッグ・スキップ」、母親を亡くした少年と競技を抜け出した犬の出会いを綴る「ダニエルとスーパードッグ」、少年と犬が500㎞の旅に出る「ぼくとママの黄色い自転車」、大恐慌時代のアメリカを舞台にした「恋人たちのパレード」、落ちぶれていく男優と躍進する女優を描いた「アーティスト」などがあります。
映画出演したジャックラッセルテリアの中でも一躍有名になったのが、「恋人たちのパレード」や「アーティスト」に出演したアギーです。
2005年から2012年にかけて俳優犬として大活躍し、カンヌ映画祭のパルムドッグ賞をはじめとした数々の賞を受賞しました。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムには、アギーの足型も残されています。好きな映画に出演していたことがきっかけでジャックラッセルテリアを飼い始める人も少なくありません。
有名人でも、俳優の三浦春馬さんや照英さん、サッカー選手の小野伸二さん、さらに歌手のマライアキャリーさんもジャックラッセルテリアを飼っているそうです。
ジャックラッセルテリアは上級者向け
愛らしい見た目から飼い始める人も多いジャックラッセルテリアですが、決して飼いやすい犬種ではありません。しつけの難易度は最高レベルともいわれており、犬の飼育に慣れた上級者向けの犬種だといえるでしょう。
しつけを一歩間違えると狂暴になりやすいジャックラッセルテリアは、飼い主にでさえ本気で噛みつくことがあります。攻撃的な気質から、一部では「ジャックラッセルテロリスト」という嬉しくないあだ名さえあるそうです。
さらに、見た目からは想像できないほどの並々ならぬ体力があります。「軽自動車にスポーツカーのエンジンを積んでいる」と表現されることもあり、底なしの体力に見合った運動させるのは非常に骨が折れます。
犬種の特徴を理解せずにジャックラッセルテリアを飼い始めた人たちは、手に負えずに飼育放棄することも少なくありません。とても悲しいことですが、ジャックラッセルテリアは保健所にしばしば持ち込まれる犬種なのです。
ジャックラッセルテリアを正しくしつけることはプロでも難しいといわれており、「ジャックラッセルテリアは飼うべきではない」という内容の本さえ出版されています。俳優業で大成功を収めたアギーも2度捨てられた経験があり、その理由は性格が狂暴だったからといわれています。
ジャックラッセルテリアの性格
ぬいぐるみのように可愛いジャックラッセルテリアですが、その性格は見た目とはかなりのギャップがあります。テリア気質
ジャックラッセルテリアは強いテリア気質をもっています。猟犬としての勇敢さや機敏さ、闘争心、賢さをもっています。気性が激しく警戒心が強い一面もあり、番犬に向いているともいわれます。また、独立心が強くしつこく構われることを嫌がるので注意しましょう。パワフル
非常にエネルギッシュでやんちゃ、好奇心が強く負けず嫌いです。スタミナがあり運動神経も抜群なので、体力がある飼い主と相性がいいといえるでしょう。しかし、一直線な性格ゆえにドジな一面を見せるときもあります。そんな二面性もジャックラッセルテリアの魅力だといえるでしょう。
ワンマンズ・ドッグ
ジャックラッセルテリアは、飼い主以外の人に従うことはあまりありません。飼い主には従順で忠誠心がありますが、子どもがいる家庭での飼育は慎重に行う必要があるといえるでしょう。また、飼い主が力不足だとリーダーだと認めません。時には暴君となり、手に負えなくなってしまうこともあります。
ジャックラッセルテリアの飼い方
しつけ
ジャックラッセルテリアを迎える上での重要事項は、一にも二にもしつけです。幼犬の頃から徹底的にしつけを行わなければ、飼い続けることはできません。しつけについてみっちりと勉強し、飼い主がリーダーであることを教え込みましょう。
噛み癖や吠え癖を矯正することも大切ですよ。
運動
スタミナのあるジャックラッセルテリアは、並みの運動量では満足してくれません。1日1時間はしっかりと散歩させるようにしましょう。その他にもドッグランに連れていくなどして、犬が運動不足でストレスを溜めないようにしてください。
遊び
ジャックラッセルテリアは、体力があると同時に知能も高い犬種です。遊びには、頭を使う要素を組み込んであげましょう。また、遊びを通してしつけを行うと扱いやすい性格になります。
ブラッシング
抜け毛が多い犬種なので、ブラッシングはしっかりと行いましょう。特に、換毛期の春と秋は念入りにブラッシングをすることが大切です。捨てられた犬の運命
全国の保健所には、無責任な飼い主が飼育放棄をした犬が溢れかえっています。環境省によると、平成28年の犬の殺処分数は1万頭以上にも及ぶそうです。
動物愛護団体などの活動によって以前と比べるとかなり減りましたが、それでも膨大な数であることが分かると思います。
保健所に連れてこられた犬が助かる方法は、里親を見つける以外にありません。しかし、当然ながらすべての犬に里親が見つかるというわけではありません。
一度犬を飼い始めたら、生涯面倒を見る覚悟が必要です。そして、それは決して生半可なことではありません。
ジャックラッセルテリアのような扱いが難しい犬種であれば、なおさらです。犬を飼うときには、一つの命を預かるのだということを心に留めておきましょう。
まとめ
ジャックラッセルテリアの飼育が難しいことは間違いありません。しかし、しっかりとトレーニングを行い、運動や知識の欲求が満たされれば、飼い主に従順な最高のパートナーになってくれます。飼い主として最後まで責任を全うする覚悟ができたら、ジャックラッセルテリアを家庭に迎えてみてはいかがでしょうか。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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