2017年12月19日

レオンベルガーについて

レオンベルガーはドイツ原産の大型犬で、少し怖そうな見た目に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にはとても優しく大きな心を持っているレオンベルガーについてご紹介します。

レオンベルガーの歴史

レオンベルガーが木の棒をくわえて戻ってきている様子
レオンベルガーはドイツ原産の犬種です。

その歴史は新しく、1846年にセントバーナードやニューファンドランド、グレートピレニーズなどの大型犬の交配によって作出されました。

高い能力と温和な性格を持つレオンベルガーは農家などに重宝され、ドイツ以外の国にも渡っていきました。

はじめは雑種としてとらえられることが多かったレオンベルガーですが、1895年には原産国のドイツで正式な犬種として登録されました。

第二次世界大戦では他の犬種と同様に絶滅の危機に陥ったレオンベルガーでしたが、イギリスの努力によってその危機を乗り越えました。

現在では根強い愛好家のいる犬種となっています。

レオンベルガーの特徴

レオンベルガーの子犬がこちらに向かって走ってきている様子
レオンベルガーは体高65~80㎝、体重41~75㎏の超大型犬で、筋肉質なたくましい身体をしています。

特に四肢はがっちりとしており、かなりの運動量にも耐えることができます。

ライオンのたてがみを彷彿とさせる被毛も特徴的で、もともと大きな身体がさらに大きく見えます。

被毛はダブルコートで、ウェーブがかかっている場合が多いです。

毛色はライオン・イエロー、レッド、レディッシュ・ブラウン、サンドなどバラエティに富んでおり、必ずブラックマスクがあります。

ただし、ブラックがベースの毛色は認められていません。

一見怖そうな見た目に反して性格は優しく穏やかで、広い心を持っています。

とても愛情深く、小さな子どもに対しても優しく接します。

滅多に吠えない犬種のため、番犬としては向いていないといえるでしょう。


レオンベルガーを飼うときのポイント

レオンベルガーがボールのおもちゃをくわえて泳いでる様子 ここではレオンベルガーを飼うときのポイントをご紹介します。

運動

レオンベルガーはゆったりとした運動を好むので、散歩は毎日2回、1回1~2時間を目安に行いましょう。

激しい運動をさせる必要は特にありませんが、泳ぐのが大好きなので機会があるときには川や海、犬用のプールなどに連れて行ってあげてください。

被毛のケア

身体の大きいダブルコートで大型犬なので、被毛のケアが大変なことは覚悟しておきましょう。

ブラッシングは最低でも週に3回は行う必要があります。

春と秋は換毛期のためかなりの毛が抜けるので、小まめに掃除を行って部屋を清潔に保ちましょう。

温度管理

寒さには強いレオンベルガーですが、日本の蒸し暑い夏は苦手です。

夏はエアコンで温度調節をして、体調を崩さないように気を配ってあげてください。

散歩をするときは、できるだけ涼しい時間帯を選ぶとよいでしょう。

熱中症にならないように、小まめに水分を補給させてあげる必要があります。

しつけ

レオンベルガーのしつけをするときには、主従関係をしっかり築くことが大切です。

力の強い大型犬なので、どんな時でも飼い主の言うことを聞けるように訓練してください。

飼い主を喜ばせることが大好きな犬種なので、褒めて育てることでどんどん教えたことを吸収してくれます。

病気

レオンベルガーは、胸の深い大型犬が発症しやすい胃捻転や鼓腸症になることがあります。

これらの病気には、注意する必要があります。そわそわする、腹部を舐めるなどの症状がみられたらすぐに動物病院で診てもらうようにしてください。

まとめ

レオンベルガーと他の犬が一緒に仲良く座っている様子 レオンベルガーは身体が大きいため飼育環境を選びますが、最高の家庭犬になる素質を持っているといえます。

大型犬を飼いたいと考えている方は、ぜひレオンベルガーも家庭に迎え入れる犬種の候補に入れてみてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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