2018年4月22日

【スパニエル界の貴族】クランバー・スパニエルの特徴と魅力について

クランバー・スパニエルはイギリス原産の犬種です。

その風格のある雰囲気から「スパニエル界の貴族」の異名をもちます。

ここでは、そんなクランバー・スパニエルの歴史から魅力までご紹介します。

クランバー・スパニエルの歴史

クランバー・スパニエルが走り回っている様子 グランバー・スパニエルはイギリス原産の犬種で、その祖先犬はフランスの猟犬だと考えられています。

しかしながら、グランバー・スパニエルは他のスパニエル犬種と体型が違うため、由来を推測することが難しく、その起源は未だに明らかになっていません。

仮説の一つには、フランス革命で処刑が決まったノアイユ侯爵が、愛犬をイギリスのニューカッスル侯爵に送り、ニューカッスル侯爵がそのスパニエル犬を改良したことでクランバー・スパニエルが誕生したというものがあります。

しかし、フランス革命以前に描かれた肖像画からは、ニューカッスル侯爵がすでにスパニエル犬を飼っていたことが伺えるため、この仮説の真偽は不明となっています。

19世紀には、クランバー・スパニエルは王室でも愛される犬種となっていました。

ジョージ5世やエドワード7世の愛犬もクランバー・スパニエルだったとされています。

しかし、第二次世界大戦が始まると同時にその人気は急落していきました。

現在では、クランバー・スパニエルは猟犬として使用されることは少なくなりました。

次第にペット用やショードッグ用の犬種となり、以前よりもどっしりとした重量感のあるスタイルが好まれるようになりました。

しかし、原産地イギリスではクランバー・スパニエル本来の猟犬としての体型を維持させるための組織的な取り組みが行われています。

クランバー・スパニエルの特徴

横を向いたクランバー・スパニエル クランバー・スパニエルの雄は雌より一回り大きく、体高50㎝前後、体重35kg前後で中型犬に分類されます。

体型が特徴的な犬種で、胴長で重量感がありどっしりとしていて、マズルは短めで頭は大きく、太い首をしています。

被毛はロングコートで、毛色はホワイトにレモンの斑が望ましいとされていますが、オレンジの斑も認められています。

性格は温和で冷静、そして利口です。威厳がありながらも周囲に対して優しい態度を示し、攻撃性をみせることはありません。

飼い主に対して愛情深い一方で、他人に対しては人見知りをします。


クランバー・スパニエルの飼い方

リードに繋がれたクランバー・スパニエル 日本ではあまり見かけないクランバー・スパニエルですが、ジャパンケネルクラブでは毎年登録が行われています。

2016年には、3頭のクランバー・スパニエルが登録されました。

ここでは、クランバー・スパニエルを飼うときのポイントについてご紹介します。

運動

散歩はゆったりとしたペースで長めに行うようにしてください。

おっとりとした性格なので自分から散歩に行きたがらないこともありますが、エネルギッシュで活動的な事でも知られているので、足腰を弱らせないためにも運動は毎日させるようにしましょう。

被毛のケア

汚れが目立ちやすい毛色なので、ブラッシングは毎日行ってあげるようにしましょう。

皮膚病になりやすい犬種なので、ブラッシングのときには必ず皮膚の状態をチェックするようにしてください。

しつけ

穏やかな性格のため、しつけやトレーニングは比較的入りやすいといえます。

しかし、それと同時にマイペースな一面もあるので、犬のペースに合わせて根気強くしつけをする必要があります。

病気

股関節形成不全や椎間板ヘルニアなどだけでなく、皮膚病や眼病などの病気を患いやすい犬種です。

また、暑さに弱い犬種のため夏場には温度管理や水分補給をしっかりと行いましょう。

まとめ

三匹のクランバー・スパニエル クランバー・スパニエルは落ち着きのある性格のため、犬と一緒にゆったり過ごしたいという人に向いているといえます。

子どもやお年寄りがいる家でも、飼うことができます。

犬のお迎えを検討している方は、ぜひクランバー・スパニエルも候補に入れてみてあげてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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