2017年11月20日

サルーキについて

サルーキはあらゆる犬種のなかで最も長い歴史をもつ犬です。

しなやかな体をしたサルーキは大変美しく、一目惚れしてしまう人もいるのではないでしょうか。

今回はそんなサルーキについてまとめました。

最も古い歴史をもつ犬、サルーキ

2頭のサルーキ 数多くある犬種のなかでも、最も古い歴史をもつ犬がサルーキです。

古代エジプトのファラオの墓からは王家の犬として愛されていたサルーキのミイラが発見されており、さらに紀元前6,000年以上も前の遺跡からもサルーキの彫刻が見つかっています。

サルーキは遊牧民と共に旅をしていたため、世界各地にその子孫を残しています。

他の犬種と交配を重ねて進化を遂げた個体もいれば、サルーキ同士で交配を続けて純血種として残っている個体もいます。

そのため、現在では様々な特徴を持ったサルーキが存在します。

遊牧民と生活を共にしていたサルーキは、狩猟犬として活躍していました。

主に中東から北アフリカにかけて鹿、ガゼル、キツネ、ウサギなどを狩猟していたようです。

優れた視覚を頼りに狩猟を行うことから、サルーキは「視覚ハウンド」に分類されています。

長い間遊牧民と共に暮らしていたサルーキがヨーロッパに渡ったのは、12世紀頃のことです。

そして、1840年にはイギリスに渡ったといわれています。

その後1923年にはイギリスのケンネルクラブで公認され、6年後の1929年にはアメリカでも犬種として正式に登録されました。

サルーキの特徴

芝生の上のサルーキ サルーキは体高58~71㎝、体重20~25㎏の大型犬です。

スラリとした体型としなやかな筋肉が特徴的で、細く長い脚で優雅に歩きます。

被毛の色はホワイト、クリーム、フォーン、ゴールド、ホワイト&ブラック&タンのトライカラー、ブラック&タンなどがあり、尻尾には羽のような長毛が生えています。マズルが長く垂れ耳で、小さい頭をしています。

性格は優しく温和で、繊細な一面もあります。

子どもとも仲良くできる犬種ですが、内向的なため見知らぬ人に愛想を振りまくタイプではありません。

飼い主に対しては忠誠心がありますが、頑固な部分もあるようです。


サルーキを飼うときのポイント

遠くを見つめるサルーキ

運動

サルーキは時速70㎞以上で走ることができる犬種で、やはり走ることが大好きです。

室内では大人しいサルーキですが外に出た瞬間に活発になることもあり、そのギャップに驚かされる飼い主もいるようです。

そんなサルーキを満足させるためには、かなりの運動量が必要です。

散歩は毎日朝晩2回、1回あたり1時間を目安に行いましょう。運動不足はストレスの原因になるので注意してください。

しつけ

頭の良い犬種なのでしつけはすぐに入りますが、賢いだけに飼い主がしっかりしていないと見下してしまうことがあります。

子犬のうちから上下関係を教え込むようにしてください。

なお、感受性が強いので荒々しく叱るのはやめましょう。

また、サルーキは狩猟本能があるため獲物を見つけると一目散に走りだしてしまうことがあります。

アメリカでは、交通事故が多い犬種として知られているようです。しつけでは「呼んだら戻る」ということを徹底するようにしましょう。

防寒

サルーキは脂肪が少ないため寒さに弱いです。冬は温度管理に十分気を配ってあげてください。

また、防寒の必要があるときは服を着せてあげることをおすすめします。

まとめ

芝生の上のサルーキ サルーキは家庭犬になる素質を持った犬ですが、運動量はかなり必要になります。

サルーキを飼うときには、その運動欲を十分に満たしてあげられるかどうかが大切なポイントになるので、飼い始める前によく考えてみてくださいね。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい


  • もしもマガジン Qpet協力ドクターの紹介
  • PAGE TOP