2017年12月13日

ノーリッチ・テリアについて

ノーリッチ・テリアは、小さくてずんぐりした身体が特徴の小型犬です。

名前からもわかる通りテリア種ですが、日本で飼っている人はあまり多くありませんが、人懐っこくて可愛らしい愛すべき犬種でもあります。

そんなノーリッチ・テリアについてご紹介します。

ノーリッチ・テリアの歴史

ノーリッチ・テリアが二匹並んでいる様子 ノーリッチ・テリアはイギリス原産の犬種で、穀物を狙う害獣を退治する犬として各地で飼育されていました。

この頃のノーリッチ・テリアとノーフォーク・テリアは同じ犬種だと考えられており、トラピントンテリアという名で呼ばれていました。

この名前は、この犬種を飼うことが流行したケンブリッジ大学の近くにある「トラピントン・ストリート」から来ているそうです。

19世紀には「ラグズ」という愛称のトラピントンテリアがイギリス屈指の農業地帯であるノーフォークで大活躍しました。

害獣を退治することで、農業に大きく貢献したそうです。そして、その後は「ラグズ」をもとに繁殖が繰り返されていきました。

ラグズの子孫たちがアメリカに渡ったのは、20世紀のことです。

害獣退治の能力が優れているだけではなく人間に対してもフレンドリーなトラピントンテリアは、次第に高い評価を受けるようになりました。

その後、原産国であるイギリスおよびアメリカでこの犬種はノーリッチ・テリアとして登録されました。

しかしノーリッチ・テリアの中には立ち耳の個体と垂れ耳の個体があることがわかり、立ち耳の犬種はノーリッチ・テリア、垂れ耳の犬種はノーフォーク・テリアとして登録されることになりました。

当時は耳以外が似ている姿をしていた2犬種ですが、現在では多くの点で異なる容姿となっています。

ノーリッチ・テリアの特徴

ノーリッチ・テリアを飼い主が触ろうとしている様子 ノーリッチ・テリアはテリア種の中でも小さな身体をしており、骨格はがっしりとしています。

その為、被毛はダブルコートですが、身体が小さいのでそれほど手入れが難しくはありません。

毛色はレッドやブラック&タン、ウィートン、グリズルなどがあります。

性格は明るく陽気で、遊ぶことが大好きです。テリア種というと気性が激しく扱いづらいイメージがありますが、ノーリッチ・テリアは人間とも他の動物とも仲良くできる社交性があります。

ただし狩猟本能は残っているため、ハムスターなどの小動物を飼っている場合は注意が必要です。


ノーリッチ・テリアの飼い方のポイント

ノーリッチ・テリアが上を見ている様子 日本ではあまりポピュラーではないノーリッチ・テリアですが、海外では人気犬種で多くの人が愛玩犬として可愛がっています。

そんなノーリッチ・テリアを飼うときのポイントをご紹介します。

運動

猟犬だったノーリッチ・テリアは、小型犬のわりに運動量が必要です。1日2回、1回あたり20~30分を目安に散歩を行いましょう。

運動が好きなので、ドッグランなどで思い切り走らせてあげると喜びます。

しつけ

しつけは入りやすい犬種ですが、気長に根気強くしつけをする必要があります。

成犬になるとしつけが難しくなるので、特に、子犬のうちは毅然とした態度でしつけを行ってください。

被毛のケア

ダブルコートのため抜け毛はありますが、そもそも身体が小さいため抜け毛対策はそれほど大変ではありません。ブラッシングは週に数回行ってください。

まとめ

ノーリッチ・テリアが花の中で伏せている様子 ノーリッチ・テリアは他のテリア種に比べると穏やかで、飼いやすい犬種だといえます。

日本ではまだ珍しい犬種ですが、テリア種を初めて飼うという方にもそれほど難しくないので飼いやすいと言えます。

テリア種の犬種でお迎えを考えている方は、ノーリッチ・テリアも検討してみてあげてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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