2017年12月17日

ボルゾイについて

ボルゾイはロシアを故郷とする大型犬で、その美しい姿は高貴さや上品さを感じさせます。

性格も優しく、日本でも既に一部の人が飼育しているボルゾイについてご紹介します。

お迎えを考えている人はご参考ください。

ボルゾイの歴史

ボルゾイが道の途中でこちらを振り向いている様子 ボルゾイはロシア原産の犬種です。祖先犬となった犬に関しては諸説ありますが、ロシア土着の猟犬と視覚ハウンドの交配によって生まれた犬なのではないかといわれています。

13世紀初期においては、ボルゾイはウサギを狩る目的で使用されていました。

しかし、ボルゾイを飼育していた貴族たちはオオカミなどの大きな獲物を狙うようになります。

オオカミ狩りができる犬種に進化させるため、ボルゾイはロシアン・シープドッグなどの犬種との交配を行うことで、大型化した歴史があります。

王族や貴族の間で可愛がられていたボルゾイでしたが、1917年のロシア革命により貴族社会が崩壊した事で数を減らしました。

そんなボルゾイが絶滅の危機を免れたのは、一部のボルゾイがアメリカやイギリスをはじめとする諸外国に寄贈されていたためです。

その後ドッグショーに出展されたボルゾイは、優雅な容姿から一躍有名犬種になります。そして、1936年には「ボルゾイ」という名で正式に犬種登録が行われました。

ボルゾイは現在でも世界中のドッグショーで活躍しています。王族や貴族に愛された美しい容姿は今でも健在で、多くの人の心を魅了しています。

ボルゾイの特徴

ボルゾイがこちらを見つめている様子 ボルゾイは体高75~85㎝、体重34~47㎏の大型犬で、小さな頭と長い手足、細いながらもがっしりとした骨格を持っています。

そんなボルゾイが歩く様は非常に優雅で、走る姿は力強く凛々しい姿をみせます。

最大の特徴は美しい長毛で、個体によって直毛とウェーブに分かれます。

この被毛は、もともとロシアという寒い地で雪から身体を守るために発達したものだといわれています。

毛色はホワイトベースにブラックやグレー、クリーム、レモンなどの斑点があるものが多く、トライカラーの個体もいます。

性格は落ち着きがあり、優しく穏やかです。飼い主に対して忠実で、人と一緒にいることを好みます。

しかし猟犬としての本能も残っているため、小動物などを追いかけ始めることがあります。

また育て方によっては必要以上に警戒心の強い性格になってしまうことがあるので注意が必要です。


ボルゾイの飼い方

ボルゾイが3匹並んでいる様子 ボルゾイは見た目の優雅さだけでなく、性格も優しくて賢い犬種です。

自分で考えるところがある犬種なので、しつけが簡単だとは言えませんが、正しくしつけを行うことで理想の家庭犬になってくれます。

ここではボルゾイを飼うときのポイントをご紹介します。

飼育環境

ボルゾイは室内飼いも外飼いも可能な犬種です。

室内で飼うときには、運動不足になってストレスを溜めないようにしっかりと運動をさせるように心掛けてください。

また、ボルゾイは寒さには強いですが、日本の蒸し暑い夏は苦手としています。特に、夏は体調管理に十分気を付けるようにしてあげてください。

運動

散歩は1日1~2時間ほどを目安に行ってください。

ドッグランなどで走らせるのもおすすめですが、ボルゾイは足が速く跳躍力もあるので注意が必要です。

オフリードにする場合は、逃走できない環境であることをしっかり確かめるようにしてください。

被毛のケア

身体が大きいため、被毛のケアはそれなりに手間がかかります。

週に2~3回ほどを目安にブラッシングをしてあげてください。春と秋の換毛期には特に大量に毛が抜けるので、小まめに被毛のケアをするようにしましょう。

まとめ

ボルゾイが何かを見つめている様子 ボルゾイは日本ではポピュラーな犬種ではなく、ペットショップでは取り扱われていない場合がほとんどです。

その為、ボルゾイのお迎えを検討している方は、優秀なブリーダーを探して譲ってもらう必要があります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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