2018年1月19日

スカイ・テリアの魅力から歴史まで

スカイ・テリアは、美しく長い毛が印象的なスコットランド・スカイ島原産の犬種です。

ここではスカイ・テリアの歴史や特徴、飼い方、そしてスコットランド版の忠犬ハチ公と呼ばれる犬「ボビー」についてご紹介します。

スカイ・テリアの歴史

スカイ・テリアの顔 スコットランドの北西部に位置するスカイ島を故郷とする犬種で、狩猟犬として人間に使役していました。

しかし、残っている最古の記録は16世紀のものなので、それ以前の詳細についてはわかっていません。

18世紀にはイギリスの上流階級の人々の間で人気となり、ビクトリア女王もスカイ・テリアを寵愛していたといいます。

また動物画家であるエドウィン・ランドシーアがスカイ・テリアを描いたこともあり、その名はあっという間に広まっていきました。

海外でも知名度を上げたスカイ・テリアは、1887年にアメリカで正式に犬種登録されました。

それ以降、ドッグショーでは重要な犬種の一つとなっています。

スカイ・テリアの特徴

スカイ・テリアが芝生にたっている様子 スカイ・テリアは小型犬で、全身を覆う長い被毛が特徴的です。

毛色はブラックやダークグレー、ライトグレー、フォーン、クリーム、耳は立ち耳タイプと垂れ耳タイプの2種類があります。

性格や優しく飼い主に対して忠実で、陽気です。

しかしながら誰に対しても愛想を振りまくタイプではなく、見知らぬ人に対しては警戒心を持ちます。勇敢で物怖じもしないので、番犬向きでもあります。


スカイ・テリアの飼い方

スカイ・テリアが何かを見つめている様子 ここではスカイ・テリアの飼い方をご紹介します。

運動

毎日30~60分ほど散歩に連れていってあげましょう。

それほど運動量を必要としない犬種ですが、あまりにも運動不足になると異常行動につながることがあるので注意しましょう。

被毛のケア

長毛の犬種なので、毎日ブラッシングを行ってください。

また、ブラッシングをするときには皮膚の状態も確認するようにしましょう。

しつけ

飼い主をリーダーだと認識させることが大切なので、毅然とした態度で子犬のうちからしっかりとしつけを行ってください。

しつけでは、警戒心を和らげるために社交性を身に着けさせることを意識しましょう。

病気

比較的健康な犬種ではありますが、筋骨格系の病気には注意が必要です。

滑りやすいフローリングは身体に負担をかけるので、カーペットなどを敷くことをおすすめします。

スコットランド版の忠犬ハチ公「ボビー」

スカイ・テリア「ボビー」の銅像 スコットランドには、ボビーという名のスカイ・テリアの銅像が建てられています。

ボビーは実在した犬で、スコットランド版の忠犬ハチ公だといわれています。

ボビーは、エディンバラ市警に夜警として勤務するジョン・グレイに飼われていました。

当時エディンバラ市警の巡査は武器の代わりに警察犬を連れて巡回しており、ボビーは生後6か月からジョン・グレイと共に勤務することになります。

それから2年間、1人と1匹は常に一緒にいたそうです。

しかし、ジョン・グレイは結核のため45歳という若さで亡くなってしまいます。

そしてエディンバラの旧市街にあるグレイフレイアーズ教会墓地で埋葬されました。

それから14年間、ボビーは飼い主であるジョン・グレイの墓の傍らで過ごし続けたそうです。

現在、ボビーはジョン・グレイの墓からほど近い場所で眠っています。

そして、そこには「彼は、主人への忠誠と愛情とは何かということを、私たちに教えてくれる。」と書かれています。

まとめ

スカイ・テリアの顔 日本ではめったに見かけることのないスカイ・テリアですが、その気品のある優雅な容姿はうっとりしてしまうほどです。

性格も愛情深く、長く一緒に過ごすほどに愛着がわいてくるはずです。

珍しい犬種を飼いたいと考えている人は、スカイ・テリアを検討してみてはいかがでしょうか。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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