2018年1月23日

チェコスロバキアン・ウルフドッグについて

チェコスロバキアン・ウルフドッグは旧チェコスロバキア原産の犬種です。

オオカミの特性と犬の特性の両方をもった犬種で、とてもエネルギッシュでアクティブです。

そんなチェコスロバキアン・ウルフドッグをご紹介します。

チェコスロバキアン・ウルフドッグの歴史

チェコスロバキアン・ウルフドッグが芝生を歩いている様子 チェコスロバキアン・ウルフドッグは、1950年代にジャーマン・シェパードよりも優れた軍用犬を求めて作出された犬種です。

この犬種の作出には、カルパティアオオカミとジャーマン・シェパードが使われました。

作出された後はチェコで特殊部隊として使用され、また狩猟や救助などにも用いられました。

しかしながら期待していたよりも訓練で成果を発揮する事がなく、扱いが簡単ではない犬種だといわれることもあります。

チェコスロバキアン・ウルフドッグがFCIに公認されたのは1982年のことです。

それ以来ペットやショードッグとして活躍しており、またドッグスポーツが得意な犬種としても注目を浴びています。

チェコスロバキアン・ウルフドッグとサーロス・ウルフドッグ

チェコスロバキアン・ウルフドッグが丘に立ち止まっている様子 FCI公認のウルフドッグは2犬種のみで、それがチェコスロバキアン・ウルフドッグとサーロス・ウルフドッグです。

ウルフドッグに分類される犬種としては他にもタマスカン・ハスキーやルーポ・イタリアーノ、アメリカン・ツンドラ・シェパードなどがありますが、いずれもFCIの公認は受けていません。

チェコスロバキアン・ウルフドッグは、サーロス・ウルフドッグに比べて身体が小さく社交的な性格をしています。

そのため、比較的飼いやすいといえるでしょう。

また、オオカミのような見た目のチェコスロバキアン・ウルフドッグですがサーロス・ウルフドッグに比べると犬の要素が強いといえます。

とはいえ、チェコスロバキアン・ウルフドッグもウルフ・ドッグであることには変わりないため飼うのは簡単ではありません。

賢く従順な性格ではありますが、犬の飼育に慣れている人でもウルフ・ドッグのしつけには苦慮します。

攻撃的にならないように、子犬の頃から真剣にしつけに取り組む必要があるといえるでしょう。


チェコスロバキアン・ウルフドッグの特徴

チェコスロバキアン・ウルフドッグが横を向いている様子 体高63㎝前後、体重23㎏前後ですが、大きな個体だと体重が50㎏ほどになる場合もあります。

耳は立っており、しっぽは垂れています。

被毛は黄色っぽいグレーから銀色となっており、オオカミの毛色と近いものしか認められていません。

性格は明るく優しく、飼い主に対して強い忠誠心をもちます。

やや内向的で大人しい性格ではありますが、やはりウルフ・ドッグなので主従関係が逆転してしまうと大変なことになります。

しっかりとした訓練が必要だといえるでしょう。

チェコスロバキアン・ウルフドッグを飼うには

チェコスロバキアン・ウルフドッグの子犬 そもそもチェコスロバキアン・ウルフドッグは飼える犬種なのだろうかという疑問を抱く人もいると思います。

結論からいうと、チェコスロバキアン・ウルフドッグが家庭犬として飼われることは日本ではほぼありません。

ジャパンケネルクラブに2016年に登録されているチェコスロバキアン・ウルフドッグの頭数はわずか1頭です。

飼おうと思ってもチェコスロバキアン・ウルフドッグは日本には売られていないため、海外から輸入することになります。

手に入れるだけでもかなりの手間とお金が必要であることは覚悟したほうがいいでしょう。

なお、サーロス・ウルフドッグも同様で日本では売られていません。

チェコスロバキアン・ウルフドッグを飼うとなったら、かなりの量の運動をさせなければいけません。

また、しつけにも苦労することでしょう。チェコスロバキアン・ウルフドッグを飼うのであれば、相当な覚悟が必要だということは覚えておいてください。

まとめ

チェコスロバキアン・ウルフドッグが木の棒で遊んでいる様子 現実的には、チェコスロバキアン・ウルフドッグを一般人が飼うことはほぼできません。

しかし、オオカミの血を引き継いでいるチェコスロバキアン・ウルフドッグは他の犬種とは異なる魅力を持っていると言えます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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