2018年2月25日

【番犬として活躍】ブラジリアン・ガード・ドッグについて

ブラジリアン・ガード・ドッグはブラジル原産の大型犬です。

とても大きく迫力のある犬種ですが、優しく飼い主に忠実な性格をしているブラジリアン・ガード・ドッグの魅力から歴史までをご紹介します。

ブラジリアン・ガード・ドッグの歴史

道路の上のブラジリアン・ガード・ドッグ ブラジリアン・ガード・ドッグはブラジルを故郷とする犬種で、南アメリカに進出したヨーロッパ人が連れてきたマスティフ系の犬を祖先犬としています。

追跡能力や攻撃性が高い犬種を求めて作出され、交配には優れた嗅覚をもつブラッド・ハウンドや獲物の追跡に長けたイングリッシュ・ブルドッグなどが用いられました。

このようにして誕生したブラジリアン・ガード・ドッグは、番犬や牧牛犬、猟犬として重宝されました。

害獣から家畜を守る役目を果ただけでなく、犯人や逃亡奴隷の追跡時などにも使役していました。

ブラジリアン・ガード・ドッグのポルトガル語名は「フィラ・ブラジレイロ」で、フィラは「確保する」という意味をもっています。

ブラジリアン・ガード・ドッグがアメリカやヨーロッパなどに輸出されるようになったのは、20世紀後半以降のことです。

それ以来、世界で人気の犬種となっていますが、日本ではほとんど飼われていないようです。

ブラジリアン・ガード・ドッグの特徴

お座り中のブラジリアン・ガード・ドッグ ブラジリアン・ガード・ドッグは体高68㎝前後、体重約40㎏前後で大型犬に分類されます。

マズルは長く、耳は垂れており、首もとの皮膚はたるんでいます。

被毛はダブルコートで、ブラックやフォーン、ブリンドル、クリームなどバラエティに富んでいます。

性格はおおらかで、リーダーだと認めている飼い主に対して忠誠心をもち、何かあれば強い防衛本能から必死で守ろうとします。

ただし、忠実なのは飼い主に対してであり、誰にでも愛想が良い性格ではありません。

もともと猟犬などとして働いていたこともあり運動嫌いではありません。しかし少々怠け者なところがあり、散歩したがらないときもあるようです。


ブラジリアン・ガード・ドッグを飼うには

飼い主を見るブラジリアン・ガード・ドッグ ブラジリアン・ガード・ドッグは、基本的には優しくて愛情深い犬種です。

しかし、防衛本能が強いために飼い主や自分の身に危険が降りかかると容赦なく攻撃性を発揮します。

そのため安全な犬種とはいえず、ブラジリアン・ガード・ドッグの飼育を規制している国もあるほどです。

そのため、ブラジリアン・ガード・ドッグを飼育するときにはしつけが大変重要になります。

子犬の頃から毅然とした態度でしっかりとしつけを行い、服従心を育てましょう。

ブラジリアン・ガード・ドッグが大きくなると力のある成人男性でも敵わなくなるので、強固な主従関係を築いておくことが大切です。

また、ブラジリアン・ガード・ドッグは見知らぬ人に対して強い警戒心を抱く犬種です。

基本的に飼い主に対しては従順であるものの、第三者の言うことはあまり聞きません。

成犬になってから問題を起こさないようにするためにも、子犬のうちから様々な環境に触れさせて社交性を育てましょう。

ブラジリアン・ガード・ドッグのしつけは、犬の飼育経験が豊富な人にとっても簡単ではありません。

しかしブラジリアン・ガード・ドッグは体が大きく力も強いため、しっかりしつけが入らないと大事故につながります。

うまくいかないことがあれば、プロに相談するようにしてください。

まとめ

ブラ遊んでいるジリアン・ガード・ドッグ 家族を必死で守ろうとする性質から番犬に適しているブラジリアン・ガード・ドッグですが、危険な犬種だとして輸入を禁止している国もあります。

決して簡単に飼える犬種ではないので、ブラジリアン・ガード・ドッグを飼育するにはかなりの知識や覚悟が必要だということを覚えておきましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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