2017年11月1日
犬にパンってあげていいの? 気を付けるべきポイント
パンが大好きな犬は、意外と多いものです。散歩中に落ちているパンを拾い食いしてしまう犬も少なくありません。
しかし、飼い主としては愛犬にパンを食べさせても大丈夫なのかどうか心配になりますよね。ここでは、犬にパンを食べさせる危険性についてまとめました。
もくじ [非表示]
犬にパンを食べさせても大丈夫?
結論からいうと、犬にパンを食べさせることは好ましくありません。
美味しそうな香りに惹かれて、愛犬がパンをねだることもありますが、その可愛さに負けてパンを与えたりしないようにしましょう。
なぜなら、パンの種類や原材料によっては犬の身体に悪い影響を及ぼします。
肥満のもとになる
人間が主食にしていることからも分かるように、パンはエネルギー源になります。これは、逆にいえば太る原因にもなりやすいということです。頻繁にパンを与えているとすぐにカロリーオーバーとなります。
人間と同じように、犬にとっても肥満はあらゆる病気の原因になるので十分に注意しましょう。
アレルギーになる
最近は、小麦アレルギーになる犬が増えてきています。日常的にパンを与えていると、アレルギーになる確率が上がるとされています。
そして、アレルギーになったときに最も恐ろしいのは「アナフィラキシーショック」です。
アレルギーに気付かずにパンを与えてアナフィラキシーショックに陥ると、重篤な症状になる場合があるので、注意が必要です。
塩分を摂りすぎる
そもそも、犬は塩分があまり必要のない動物です。しかし、大抵の人間の食べ物は、犬にとっては多すぎる量の塩分が含まれています。これは、パンも例外ではありません。
塩分を摂りすぎると腎臓病やてんかんなどの病気の原因となる可能性があるため、人間の食事を与えるときには塩分コントロールに十分に気を配る必要があります。
糖分を摂りすぎる
パンに含まれている糖分も、犬にとって良くありません。食パン1枚を与えると、犬にとってはすでに糖分の過剰摂取になります。体重10キロ未満の小型犬は特に注意が必要です。
糖分を摂りすぎると肥満や糖尿病などの原因になるほか、虫歯など口腔環境の悪化も招いてしまいます。
食べると危険なパン・食べても平気なパン
前述したような理由から、犬にパンを与えることにはリスクがあるのでおすすめ出来ません。しかし、犬にとって安全なパンを選べば少量与えても問題ありません。
ここでは、犬が食べると危険なパン、および犬が食べても平気なパンをご紹介します。
犬が食べると危険なパン
・具材の入っているパン
具材が入っている総菜パンのほとんどは、犬が食べるには不向きです。プレーンなパンに比べて塩分や糖分、油分などが多く含まれているので、栄養バランスが大きく崩れます。
・蒸しパンなどの甘いパン
普通の食パンでさえ、犬にとっては多すぎる量の糖分が含まれています。その何倍もの糖分が含まれている甘い菓子パンを犬に与えるのは、とても危険です。愛犬の健康のためにも、絶対に与えないようにしましょう。
・添加物を使用しているパン
賞味期限の長さからみても分かりますが、市販されているパンのほとんどは添加物を使用しています。添加物は、犬の身体にとっても良いものではありません。プレーンなパンであっても、添加物を使用しているものは与えないのが無難です。
ショートニングやマーガリンを使用しているパンやフランスパンは、犬に食べさせている飼い主も居ると思います。
しかし、問題はショートニングやマーガリンです。
これらはバターの代用品として人工的に作られたもので、身体に良くない作用を及ぼす可能性があります。
原材料を必ず確認し、ショートニングやマーガリンを使用しているものは避けるように注意しましょう。
犬が食べても平気なパン
犬に食べさせても問題ないのは、自然素材で作られたナチュラルパンです。どうしても愛犬にパンをあげたい場合は、パン屋さんにある添加剤を使用していないプレーンなパンを購入しましょう。
人間より身体の小さな犬も、少量であれば安心して食べる事が出来ます。
犬に与えるパンは手作りがおすすめ!
このようにみていくと、市販のパンのほとんどが犬にとって良くないことが分かります。
しかし、愛犬の大好物がパンであれば、やはり食べさせてあげたいですよね。
そのようなときは、犬が食べても安心なパンを自分で手作りしてみるのはいかがでしょうか。
手作りパンの作り方
ここでは、犬向けの手作りパンの作り方をご紹介します。やってみると意外と簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。 ・ボウルに強力粉300gを入れ、ボウルの端にドライイースト6gとオリゴ糖大さじ1、反対側にオリーブオイル大さじ1を入れます。
・人肌程度に温めておいた豆乳200㏄を、ドライイーストとオリゴ糖を入れた側から注ぎ入れます。
これを、菜箸で大きく混ぜていきましょう。全体的に材料が混ざったと思ったら、手を使って15分ほどこねていきます。
・生地を引っ張ると薄く延びるくらいまでなめらかになったら、一次発酵に移ります。
生地を丸めてボウルにラップをかけ、暖かい場所に置きましょう。約50分~1時間ほどかけて生地が2倍ほどに膨らんだら、一次発酵完了です。
・あらかじめ、まな板の上に強力粉をまぶしておきます。その上で生地をつぶして、8等分にします。
それぞれを丸めたら、濡れ布巾をかけて15分ほど生地を休ませましょう。
・もう一度つぶして丸めなおした後、二次発酵させます。25分~30分ほど暖かいところに置き、1.5倍ほどになるまで待ちましょう。
・オーブンに入れて、180度で20分ほど焼きましょう。このとき、予熱しておく必要はありません。オーブンの温度が上がっていく最中にも、発酵が進むためです。
・焼きあがったら、手作りパンの出来上がりです。
・人肌程度に温めておいた豆乳200㏄を、ドライイーストとオリゴ糖を入れた側から注ぎ入れます。
これを、菜箸で大きく混ぜていきましょう。全体的に材料が混ざったと思ったら、手を使って15分ほどこねていきます。
・生地を引っ張ると薄く延びるくらいまでなめらかになったら、一次発酵に移ります。
生地を丸めてボウルにラップをかけ、暖かい場所に置きましょう。約50分~1時間ほどかけて生地が2倍ほどに膨らんだら、一次発酵完了です。
・あらかじめ、まな板の上に強力粉をまぶしておきます。その上で生地をつぶして、8等分にします。
それぞれを丸めたら、濡れ布巾をかけて15分ほど生地を休ませましょう。
・もう一度つぶして丸めなおした後、二次発酵させます。25分~30分ほど暖かいところに置き、1.5倍ほどになるまで待ちましょう。
・オーブンに入れて、180度で20分ほど焼きましょう。このとき、予熱しておく必要はありません。オーブンの温度が上がっていく最中にも、発酵が進むためです。
・焼きあがったら、手作りパンの出来上がりです。
発酵の時間と焼き時間はかかりますが、実際に作業している時間はそれほど長くありません。
仕事や家事で忙しい方にも、作りやすくなっているのでチャレンジしてみてあげてください。
食べさせる量に注意!
少量に見えても、パンは胃の中で膨らみます。過去には、膨らんだパンが体内で消化不良を起こして入院した例もあります。特に小型犬の場合は、パンを大量に食べさせることには危険が伴います。おやつとして、一口二口の少量を与えるのがおすすめです。
パンだけじゃない!犬にとって危険な食べ物3つ
愛犬の健康を守るのは、飼い主の責任です。犬にとってどのような食べ物が危険なのかをしっかりと把握しておきましょう。ここでは、犬に食べさせてはいけない危険な食べ物を3つご紹介します。犬が拾い食い等しないように、十分に注意してあげてください。
チョコレート
犬がチョコレートを食べてはいけないのは、チョコレートにテオブロミンという成分が含まれているためです。中毒になると多尿や下痢、嘔吐、抑うつなどの症状が現れます。
進行すると死に至ることもあるので、チョコレートを数枚食べてしまったような場合は獣医に診てもらうことをおすすめします。
玉ねぎ
玉ねぎに含まれる成分には、犬の赤血球を破壊して中毒症状を引き起こすものがあります。少し食べただけで貧血や嘔吐などが起きることもあるので、犬に玉ねぎは厳禁です。
食べた直後に気付いたら、極力吐かせるようにしましょう。
牛乳
子犬であれば、乳糖を分解する酵素を持っているので牛乳は基本的にあまり問題ありません。しかし、成犬には飲ませない方がよいでしょう。なぜなら、成犬は牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少ないためです。
もし牛乳を飲ませたいのであれば、乳糖があまり含まれていない犬用のものを購入するとよいでしょう。
まとめ
人間と犬の身体は、単純なサイズだけでなく食べられないものも異なります。
そのため、自分たちが当たり前に食べているものが犬にとって毒になるということは十分にありえます。
しかし、犬は自分で食べ物を選ぶことが出来ません。飼い主がしっかりと愛犬の健康管理を行うことが大切です。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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