2018年1月29日

犬に人間の食べものを与えてはいけない理由

飼い主とゴールデンの子犬 毎日ドッグフードだけを与えていると、たまには犬が喜ぶような違ったものもあげたくなりますよね。

数十年前までは、野菜をやわらかく煮たり、お米にお味噌汁にかけたりして当然のように与えいた時代もありました。

近年では、犬に与えるドッグフードの質が格段に上がり、ドッグフードを適量与えるだけで病気を予防したり、健康で長生きできるようになりました。

人間が食べるような食材は基本的には必要ないのです。

それでも人間が口にするものを少しくらいならと思ってあげてしまうと、犬はもらえるものだと思い台所や食卓でお座りをするようになってしまいます。

この行動を"かわいい"と思い繰り返してはいけません。犬にとっては、場合によって危険なケースが存在します。

今回は犬に人間の食事を与えてはいけない理由を紹介します。

理由① 塩分の過剰摂取

テーブルの食べ物を見つめる犬 犬にとって塩分は、体内の調子を整えるためには必要な成分なのですが、過剰に摂取してしまうと、腎臓機能の疾患や心臓疾患、皮膚病などを引き起こしてしまいます。

人間は汗をかいたりして体内の塩分量を調節できますが、犬は肉球からしか汗をかきません。

人間に比べて必要な塩分は3分の1と少なく、排出機能も劣るのにも関わらず人間が口にするような食事を与えてはいけないのです。

理由② 必要とする栄養が摂れない

3頭の犬 ドッグフードの裏表記を見れば一目瞭然ですが、犬は肉が主食で多くのタンパク質を必要としています。

ミネラルについては人間の14倍は必要だと言われています。

炭水化物を主食とする人間の食事では、犬が必要とする量は補えないのです。

一方で、必要ない成分を過剰に与えてしまうケースもあります。

人間にとってバランスの良い食事でも、犬にとっては危険なバランスとなっているのです。


理由③ 犬の生死にかかわる食材がある

こちらへ歩いてくる子犬 人間が食べる食材の中には、犬が口にしてはいけない食べ物があります。

体内に入ると中毒症状を起こしたり、健康を害したり、最悪の場合は死をもたらすこともあるのです。

犬を飼うにあたってもちろん意識をしていると思いますが、その食材そのものを与えないにしても、人間が口にする食事に入ってしまう事もあります。

少しぐらいならと与え続けていると、徐々に犬の健康を害していくこととなるのです。

理由④ しつけ

散歩する2匹の犬と飼い主 犬のしつけと言えば、待て・お座り・お手・お代わり等が一番初めに教え込むことではないでしょうか。

人間と生活を共にするにあたって必要なしつけとなりますし、犬が危険な目に合わないためにも必要なしつけです。

行動に関するしつけも大事ですが、食事に関してもしっかりとしたしつけが必要です。

うっかり人間が口にしているものを与えると、犬は"美味しい""もらえる"と学習します。

犬にとってご褒美となるこの行動は、たった1度でも犬は覚えてしまい、食卓や台所でおねだりするようになってしまいます。

そうなると飼い主もやめられなくなってしまうのです。

犬には"今日だけ""特別"は通用しません。

してはいけないことは、しない!飼い主の一貫性が大事です。

まとめ

このように、ほんの少し、このくらいなら大丈夫という考えが、犬にとっては深刻な問題となることが多いのです。

与えている時は何も症状が出ないことが多いのですが、継続することで体に蓄積し、内臓に重大な疾患をもたらしてしまうのです。

犬が身体に不調が出始めててからでは遅いのです。

犬が健康で長生きできるよう、飼い主が守るべきことはしっかり守りましょう。

この記事が気に入ったら
Qpetに「いいね!」しよう

文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


合わせて読みたい

PAGE TOP