2018年6月1日

犬にクーラーは必要なの?

夏になったら暑いのは当然ですよね。

そんな暑い季節に活躍するものといえば「クーラー」です。

冷房を付ければ、室温は一気に下がり快適に過ごす事が出来ます。

しかし、犬にとってクーラーは必要なのでしょうか。

今回は犬のクーラー事情について解説します。

犬にクーラーは必要か?

飼い主を見上げる犬 基本的に、犬は暑さに弱い動物です。

犬種によって多少の違いはありますが、年中毛皮を着てるみたいなものですから、暑いに決まってますよね。

しかし、人間と違って汗を出す機能がほとんどない犬は汗を出して体温を下げる事が出来ません。

その代わりに舌を出してパンティング(ハァハァという呼吸)する事によって、体の熱を放出する事で体温を下げています。

しかし、パンティングも完璧に適正体温に落とせる訳ではありません。

他にも水を飲んだり、涼しいとこや冷たい場所に行って体温を下げる事もあります。

しかし、クーラーを使えば簡単に気温を下げ、それに比例して犬の体温を下げる事が出来ます。

特に夏は風がなく湿度も高いためジメジメしており自然の力だけでは下がりきらない事もあります。

なのでクーラーは犬にとって大切なパートナーなのです。

暑さに弱い犬

3匹のパグ 犬にも様々な種類がおり、暑さに強い犬種と弱い犬種がいます。その中でも特に弱い犬種をいくつか挙げたいと思います。

短吻種

シー・ズーやパグ、ブルドッグなど、鼻先がペチャッと短い種類は、体温を下げるための機能が低く、体に熱が溜まりやすいため注意が必要です。

特にペキニーズやシー・ズーは毛も長いため、更に熱を溜めやすいので気を付けてください。

ダブルコートで長毛

体毛が「上毛(オーバーコート)」と「下毛(アンダーコート)」の二重構造に生えてる毛の事を「ダブルコート」と言います。

ダブルコートは寒さから身を守るための仕組みに進化しているのですが、反対に暑さに弱くなってしまう結果になりました。

ゴールデンリトリーバー、シェットランドシープドック、アメリカンコッカースパニエルなどが当てはまります。

これらの犬種は、運動が好きで熱を溜めやすく、肥満にもなりやすいので夏の運動には注意してください。

足の短い犬種

一点を見つめるダックス ダックスフンドやコーギーなどが該当します。

人間も太陽の照り返しが凄いと体温と共に体感温度が上がりますよね。

犬は更に地面に近いとこで照り返しを受けています。

足の短い犬種であれば更に近いところから受けてしまう事になるので注意しましょう。

寒帯地方原産の犬種

寒い国や北極圏、山岳地帯などに住んでいた犬種は基本的に暑さに弱いです。

それは厳しい寒さに耐えれるように品種改良したためで、暑さ対策はほとんどされていないからです。

全体的に体が大きいので、パンティングだけでは熱を逃がす事が出来ません。

セント・バーナード、シベリアンハスキー、グレートピレネーズなどが代表的な犬です。

理想としては室内で飼う事なのですが、大型犬が多いため難しいと思います。

なので、外で飼う場合は風通しをよくしたり、日蔭が出来やすいように工夫する必要があります。

体調管理もきちんとしてあげてください。


留守中の適正温度について

森の中で遠くを見つめるハスキー 人間の過ごしやすい適正温度は約28度前後と言われてます。

しかし、犬もそうとは限りません。

一般的に人間が感じる温度より1~2度ほど高く感じる犬には、26度くらいが良いと言われています。

しかし温度だけではなく湿度と呼ばれるものもあります。

湿度は50%前後にすると良いでしょう。

因みに犬は気温22度以上、湿度60%以上で熱中症にかかりやすくなると言われてます。

それを考えるともっと下げた方が良いのではないか?と思われるかもしれませんが、下げ過ぎると冷房病になって体調を崩す場合もあります。

それに、犬は知能が高いため、どうやったら体温が下げれるのか分かってます。

無理に室温を下げ過ぎる必要はありません。

どうしても心配なのであれば24~25度にしてみて様子を見るなどして、大丈夫そうでしたらそのままの温度にしてみましょう。

まとめ

クーラーの存在がどれだけ犬に必要なのか分かってもらえたと思います。

飼い主さんは『自分も暑いのだから犬はもっと暑い』という事を意識してください。

人間以上に熱中症になりやすい犬を守れるのは飼い主さんです。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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