2018年2月12日

他の犬と出会ったときの愛犬の気持ちは?

散歩やドッグランなどで他の犬と出会った時に、愛犬のリアクションを見て、今何を考えているのかな?と疑問に思ったことはありませんか?

犬たちのリアクションは、人間のボディランゲージのように意味を持った行動です。

様々な仕草を通じて、犬が互いにとっているコミュニケーションの意味をいくつかご紹介します。

地面の匂いを嗅ぎ始めた時

森の中で何かを見つめる3頭の犬 他の犬が近づいてきたとき、急に地面の匂いを嗅ぎ始めることがあります。

このとき犬は、軽度なストレスを感じて、自分にも相手に対しても不安な感情を抑えようとしているのです。

落ち着くための仕草なので、無理に止める必要はありません。

また匂いを嗅ぐのではなく、頭を低く下げるだけの場合もあります。この時は「向こうから知らないやつが来る」と、警戒している仕草です。

この状態が続き、相手の犬に対して集中している様子だと、喧嘩になることもあります。

飼い主との散歩中など、犬は「飼い主を守らなければ」という使命に燃えていることが多く、相手を敵と見なすと警戒しすぎてしまうことがあります。

相手の犬に吠える

草むらで並ぶ3頭の犬 相手を大きく見開いた眼で凝視し、耳も前方にぴんと立っている状態でいる時は、強く警戒している状態です。

そのまま相手の犬から視線を逸らすことなく、吠え始めてしまうことが多いです。

幼い頃に親元から引き離され、犬社会のことをあまり知らずに成長した犬は、他の犬と出会ったときに不安な気持ちになりやすく、相手の気持ちも分からないので、警戒心や好奇心など様々な感情が入り混じって興奮してしまうことが良くあります。

そうした感情を、吠えることで表現しているのです。

こうした場合には、飼い主さんがそっと向きを変えたり、離れるように誘導してあげることで、次第に落ち着きを取り戻していきます。

犬は動いているときの方が気持ちを落ち着けやすいので、その場でお座りさせたりするよりも、ストレスなく落ち着かせてあげることができます。


大きく弧を描くように相手に近づいていく

こちらを見つめる3頭のラブラドール ぐるりと遠回りをして相手の犬に近づいていくのを見ると、怖がっているのかなと心配になりますよね。

犬にとって、これは礼儀正しい近づき方です。反対に真っすぐ一直線に向かっていくのは、犬同士のマナーにおいてよくない事なので、犬によっては激しく警戒されてしまう原因になります。

もし真っすぐに向かっていこうとしたときには、大きく迂回するように近づいていくよう、飼い主側からリードしてあげることも大切です。

この時に、視線がばっちりお互いに合うこともあります。

相手の犬に対して敵意がないことを示せる犬は、視線をそっと外して喧嘩や威嚇を回避することができますが、うまくいかないとそのまま喧嘩になってしまうことも。

散歩中に相手の犬に対して吠えかかってしまう場合、よく見ていると相手からずっと視線をそらしていないことが分かります。

お辞儀をするような姿勢になる

緑の上でくつろぐ3頭の犬 相手の犬に対して、お尻を高く持ち上げて上半身を低くする、お辞儀のような姿勢をとることがあります。

この時、犬は相手の犬に対して、遊びに誘いたいという気持ちがあります。

とても親和的で、遊びに誘うボディランゲージなので、ドッグランなどではよく見かけるポーズです。

また遊びに夢中になり過ぎて、喧嘩のような状態になってしまった時にも、このような仕草をします。

今しているのは遊びだよ、と示すことで、相手の犬を落ち着かせようとしているのです。

もしこういう仕草をしなくて、相手の犬と仲良くなっているか心配だと思うかもしれませんが、犬も人間と同じように付き合い方の個性があります。

決して無理強いはせず、のんびり見守りましょう。

まとめ

いくつか、犬同士のボディランゲージを紹介しましたが、見たことのあるものはあったでしょうか。

散歩中などは、愛犬の様子をよく観察できる良い機会です。

安全に注意しながら、もっと素敵な関係を築いていけるといいですね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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