2018年5月7日

犬は夜行性?活動する時間帯について

犬は人と同様に日中に行動していますが、犬は夜行性の動物だという噂を聞いた事があるのではないでしょうか。

実際に、犬は夜行性だと感じている飼い主は少なくありません。

ここでは、犬が活動する時間帯や夜行性なのか等についてご紹介します。

犬が夜行性かの真偽

夜の草むらにいる犬 まず、オオカミは夜行性の動物なので、日が落ちてから獲物が眠っている時間帯を狙って狩りを行います。

そして、犬も野生で生活していた頃は、オオカミと同様の生活を送っていたとされています。

しかし、現在では犬の生活スタイルはすっかり変化し、人間と同じ昼行性となっています。

犬が夜行性から昼行性になったのは、人と生活を共にするようになった事も要因だとされています。

歴史を辿れば、夜間に人の護衛を行う犬もいましたが、現在では多くの犬が愛玩犬として飼われていて、朝に起きて昼間に活動をしています。

人間に飼われるようになった犬は、野生の頃と異なって、夜に起きて狩りを行う必要がありません。

食事の心配をしなくても、飼い主が毎日用意してくれる事も要因でしょう。

このように犬の生態は大きく変化したこともあって、今でも夜行性の犬はごくわずかだといえます。

犬が夜行性に見える理由

子犬が床で寝ている様子 現代の犬は夜行性ではありませんが、犬と生活をしていると「やはり夜行性なのでは?」と思うことがあります。

ここでは、犬が夜行性に見える理由についてご紹介します。

すぐに目が覚める

人が眠っているときは、深い眠りである「ノンレム睡眠」と、浅い眠りである「レム睡眠」を繰り返しています。

犬も人間と同様にノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しますが、ノンレム睡眠が1~2割、レム睡眠が8~9割とレム睡眠の割合が多くなっています。

そのため、犬は小さな物音であっても気付いて目を覚ます事が出来ます。

飼い主が夜中に目を覚ましたときに、愛犬が起きていることが多いのは、この事が理由だといえるでしょう。

昼間に寝ている

人間の睡眠時間は8時間程度ですが、犬は1日に12~14時間ほど眠ります。

また、犬種や個体によっては、1日に14時間以上寝ていることもあります。

そのため昼寝の時間が長くなり、人間から見ると夜行性のように見えます。

また、犬は人よりも小まめに睡眠をとる性質があります。

人は1日24時間として生活していますが、犬にとっての1日は約7時間だとする説もあります。

頻繁な昼寝や、夜間に起きていることが多いのは、このことも理由の一つだといえます。

夜でもよく見える

前述したように、犬はもともと夜行性の動物だったとされています。

そのため、犬の目には人間の目にはない「タペタム層」があり、光の少ない夜でもよく見えます。

暗闇の中でも何の問題もなく動いている愛犬の姿を見ると、夜行性だと思うのも無理はありません。

夕方に元気になるから

犬の目は少ない光でもキャッチすることができるため、朝の光は犬にとっては眩しすぎることがあります。

また、犬は暑さに弱い生き物のため、暑い季節の日中は活動に対して消極的です。

犬が夕方頃に元気になるのは、こういった理由も関係しています。


愛犬の生活リズムを大切に

犬が眠そうな目で毛布をかぶっている様子 夜行性、昼行性に限らず、規則正しい生活を送ることが大切であることには変わりありません。

愛犬が眠っているときには、起こすことのないようにしてあげてください。

特に、レム睡眠の間はちょっとした物音や光にも反応してしまうので、十分に気を付けてあげましょう。

まとめ

犬が眠っている様子 もともとは夜行性だった犬ですが、現在ではほとんどの犬は昼行性になっています。

そして、これは人と犬が共に生活してきたことが関係しています。

この犬の生態の変化は、人と犬の歴史の深さを物語っていると言えます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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