2018年7月2日

犬にも好きな味がある!?毎日同じフードで飽きることはないの?

犬はエサを食べるとき、ガツガツと急いで食べているように感じませんか?

味わったり、おいしいと思ったりしないのかなと考えてしまいますよね。

犬にも味覚はあるのですが、人間の持つ味覚とは異なっているのです。

ここでは、犬の持つ味覚についてご紹介したいと思います。

犬に味覚はある

ドッグフードを食べるアメリカンコッカー 犬が感じることのできる味覚は、甘味、塩味、酸味、苦味と言われています。

人間はこれに加えて、旨味を感じることができます。

旨味を感じる以外は同じように味覚があるのですが、犬の味覚は人間に比べて弱いのです。

それは「味蕾(みらい)」の数が少ないため。

味蕾とは舌や口の中にある、食べ物の味を感じる器官のことで、人間の舌には約10,000個の味蕾があります。

それに対し、犬の持つ味蕾は約2,000個。

味を感じる味蕾の数が少ないので、人間よりも味覚に劣っていると言えるのです。

好きな味、嫌いな味はある

何かを見つめるゴールデン 犬の味覚で一番発達しているのは、甘味を感じる部分だと言われています。

これは犬の舌の構造上、甘味を感じる味蕾が多いため。

アイスクリームや焼き芋といった糖の入ったものを好む犬は多いですよね。

一方、犬が一番嫌う味覚は苦味です。

自然界で生きてきた犬にとって、毒かどうかの判断は非常に重要です。

少しでも苦味を感じたら危険を感じて吐き出してしまうようです。

お薬をなかなか飲まなかったり、吐き出してしまったりするのは、苦味に反応しているのでしょう。

ドッグフードを与える飼い主と犬 また、塩味に関しては、ほとんど感じることがないようです。

これは獲物を狩りしていた時代には、獲物から塩分を摂取することができたので、塩味が発達しなかったのだと言われています。

酸味については敏感に感じとるようですが、それは安全性を判断するためです。

腐っていたら食べられませんから酸味で判断しているようです。

敏感ではあるものの、酸っぱいものが好きというわけではなさそうですね。

また、犬が舌の上のどの部分でどの味覚を感じるか、ということに関してはまだはっきりとはわかっていないようです。


毎日同じエサでも飽きない

こちらを見つめる犬とフードボウル 犬は味覚を感じますが、おいしいかどうかは重要なことではありません。

食べられるのかどうかが大切なのです。

自然界では食べられるものを食べられるときに蓄える必要があります。

好き嫌いをしている余裕などないため、味覚を発達させる必要はそれほどなかったようです。

犬がガツガツと勢いよくエサを食べて丸呑みしてしまうのは、野生で生きていたときの名残りなのでしょう。

このように犬は味を重視して食事をしていないので、毎日同じエサでも不満を感じることはありません。

栄養が足りていれば問題ありませんので、そのバランスを気にした方が良いでしょう。

甘いものが好きだからといって、そういった食べ物ばかり与えていると健康上良くありませんよね。

味覚を嗅覚で補っている

ドッグフードを食べるビーグル 味覚がそれほど優れていない犬ですが、その代わりに発達しているのが嗅覚です。

「味わうことがないならどんなドックフードをあげても同じでは」と思うかもしれませんが、犬はドックフードもきちんと良し悪しを判断できます。

エサの匂いがし始めたらそわそわする犬も多いですよね。

匂いで素材や鮮度まで嗅ぎ分けることができるので、「食べたい!」というものがきちんと存在しています。

素材にこだわったお高めのドックフードが販売されているのは、このような理由があるからだったんですね。

まとめ

犬を飼っていても、味覚についてはあまり詳しく知らなかったという方も少なくないはず。

味覚は敏感ではなくでも、エサを食べている姿は可愛いものですよね。

せっかくいいエサを買ったのにガツガツと食べ進めてしまう愛犬に対しても、暖かい目で見守ってあげてください。

嗅覚や食感でおいしいと思ってくれているはずです!

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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