2017年12月6日

【解説】盲導犬にラブラドール・レトリーバーが選ばれる4つの理由

視覚に障碍がある方のパートナー犬として、パートナーの「目」となって生活全般をサポートをしている犬が、盲導犬です。

街で盲動犬を見かけた方の多くが、ラブラドール・レトリーバーだったのではないでしょうか。

ではなぜ、盲導犬はラブラドール・レトリーバーなのでしょうか?

ラブラドール・レトリーバーが盲導犬に向いている理由や、特徴をご紹介します。

ラブラドール・レトリーバーについて

ラブラドールレトリバーがボールをくわえて走っている様子

ラブラドール・レトリーバーとは?

ラブラドール・レトリーバーの名前の由来は、カナダのラブラドール半島だと言われていますが、実際にはニューファンドランド島です。

そんなラブラドールですが、祖先犬はセントジョンズレトリバーという犬種で、カラーは黒の一色しか存在していません。

祖先犬は19世紀初頭にイギリスに持ち込まれ、貴族などによって繁殖や交配が進み、19世紀後半にラブラドール・レトリーバーとして確立されました。

その賢さや、穏やかさ、優しい性格などから大人気となり、世界で最も登録頭数が多い純血種の犬となりました。

ラブラドール・レトリーバーの特徴

体高は55cm前後、体重は30kg前後なので、欧米では中型犬に分類されることも多いですが、日本では大型犬のラブラドール・レトリバー。体長が体高よりもやや長く、短毛で泳ぐことが得意な個体が多いのも大きな特徴です。

ラブラドール・レトリーバーが盲導犬に向いている理由

ラブラドールが飼い主の目になっている様子 ラブラドール・レトリーバーが盲導犬に向いている理由として次のようなことが考えられます。

盲導犬に選ばれる理由1|人との共同作業や、希望を叶えることが好き

昔から人間のパートナーとして、狩猟犬や水猟犬として活躍してきました。その為、人間と一緒に作業をすることが大好きです。

与えられた仕事の達成に喜びを感じることが出来る性格をしていて、盲導犬という責任が大きい仕事でも達成出来る賢さや従順さがあります。

盲導犬に選ばれる理由2|適度に人懐っこい性格

ラブラドール・レトリーバーは人間が大好きで、信頼した相手には全幅の信頼を寄せます。

人見知りをすることが少なく、愛情深く接することが出来ます。反面、飼い主に甘えすぎず、独立心もある性格で、この両面から盲導犬に向いていると言われています。

盲導犬に選ばれる理由3|適度な体の大きさ

盲導犬として活動しているときは、周辺の人に認知してもらう必要があるので、ラブラドールは認知されやすい適度な体型をしていると言えるでしょう。

また、ハーネスをつけた位置が人間の手の位置に合うような大きさなのも盲導犬に適していると言えます。

海外ではシェパードなどが盲導犬として仕事をしていることもあります。日本の住宅環境や交通環境などを考えると、一回り小さいラブラドール・レトリーバーが適任であることが分かります。

盲導犬に選ばれる理由4|お手入れが比較的簡単

ラブラドール・レトリーバーは大型犬で短毛種のため、長毛種に比べてお手入れがしやすいことも、視覚に障碍がある人を支えるのに適しています。


日本で盲導犬に向いている犬種

ラブラドールの子犬がリードに繋がれている様子 東日本盲導犬協会によると、盲導犬に向いている犬種は以下になります。

・ラブラドール・レトリーバー
・ゴールデン・レトリーバー
・ラブラドールとゴールデンのミックス

性格や身体的特徴に加えて、アーモンド型の優しい目をした顔つきが、人間の生活に溶け込みやすいと言われています。大型犬でありながら、人に威圧感を与えないという点でも盲導犬に適していると言えます。

まとめ

飼い主がラブラドールを撫でている様子 ラブラドール・レトリーバーが盲導犬に向いている理由についてご紹介しました。

ラブラドール・レトリーバーは、盲導犬の他に、麻薬探知犬や災害救助犬、介助補助犬として、日々活躍してくれています。

今や人のパートナーとして、欠かすことができないとても頼もしい犬種です。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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