2017年6月23日

ラブラドールレトリバーってどんな犬?魅力と飼うときのポイント

大型犬の中でずば抜けた人気を誇るラブラドールレトリバー。

大型犬を飼いたいと考えている人は、ぜひラブラドールレトリバーを検討してみてください。

愛らしい顔つきに愛嬌のある性格で、家庭に幸せを運んでくれます。

ラブラドールレトリバーの歴史

水辺で泳ぐラブラドールレトリバー ラブラドールレトリバーの起源ははっきりとは分かっていませんが、祖先犬はカナダの東海岸に位置するニューファンドランド島で暮らしていたとされています。

泳ぎの上手な犬であったため、水の中に飛び込んで水中回収を行っていました。その優秀な働きぶりから、非常に重宝されていたようです。

1800年代にはその祖先犬がイギリスに持ち込まれました。その後は人間の手によって選択交配が進められ、徐々に現在のラブラドールレトリバーに近づいていきました。

イギリスケンネルクラブに登録されたのは1903年で、ラブラドールレトリバーとう名前が正式に認められたのはこのときになります。ちなみに、名前の由来はカナダのラブラドール半島からと言われています。

その後は世界中にあっという間に広まり、日本でも人気の犬種になりました。家庭犬として人気があるだけではなく、盲導犬や警察犬、麻薬探知犬、災害レスキュー犬としても大活躍しています。

ラブラドールレトリバーの特徴

窓際で伏せているラブラドールレトリバー ラブラドールレトリバーの体高は、オスでは56~57cm、メスでは54~56cmほどです。

体重は30~36㎏ほどが標準ですが、45㎏を超える肥満の個体も少なくありません。

出された分だけエサを食べてしまう犬種なので、肥満には十分気を付けましょう。

大きく垂れた耳が印象的で、体は筋肉質でがっしりとしています。頭部は横幅が広く、チャーミングな顔をしています。

体は大きいですが、短毛なのでブラッシングの手間はあまりかかりません。

頭のよい犬種で、賢さは全犬種のなかでもトップクラスだといえます。運動能力も高く、もともと水猟犬だったことから泳ぎが得意な個体も多いです。

食欲旺盛で太りやすいラブラドールレトリバーですが、遺伝病やかかりやすい病気などは少ないといわれています。平均寿命は10~14歳で、15歳を超える個体も少なくありません。

健康的な食事と適度な運動、ストレスの軽減を心がけていれば、しっかりと長生きしてくれることでしょう。


ラブラドールレトリバーの性格

ラブラドールの顔 ラブラドールレトリバーは、小型犬が主流となっている昨今でも根強い人気のある犬種です。

その理由はラブラドールレトリバーの性格にあるといえるでしょう。

フレンドリー

ラブラドールレトリバーは、社交性があって誰に対しても友好的です。警戒心から吠えることも少ないです。

誰に対しても平等な態度で接するので子どもや他の動物がいる環境でも飼いやすい犬種ですが、番犬としては向かないといえるでしょう。

甘えん坊

盲導犬のイメージが強いラブラドールレトリバーは、しっかりしている印象があります。

しかし、実際は飼い主と一緒にいるのが大好きな甘えん坊です。

たまに調子に乗ってしまうおちゃめな一面もあります。

穏やか

ラブラドールレトリバーは穏やかな性格をしています。平和主義なので、散歩の最中に他の犬とケンカを始める心配もありません。

人を威嚇することも少ないですが、その温和な性格ゆえに誘拐される事件も過去に起きています。

遊び好き

穏やかでありながら活発な性格をしているラブラドールレトリバーは遊ぶのが大好きです。

時間があるときには、ボール投げやフリスビーで遊んであげましょう。賑やかな環境を好み、仔犬のうちはやんちゃをすることもあります。

毛色による性格の違い

毛色が異なる3匹のラブラドールレトリバー(チョコレート、イエロー、ブラック) 犬は、同じ犬種でも毛色によって性格に違いが生まれることが多々あります。

それは、ラブラドールレトリバーも例外ではありません。

毛色によって性格が変わる理由は現時点では明らかになっていませんが、品種改良の影響だといわれています。

ゴールデンレトリバーの毛色は、イエロー、ブラック、チョコレートの3種類です。それぞれの性格の特徴をみていきましょう。

イエロー

一番よく目にする毛色は、イエローではないでしょうか。イエローのラブラドールレトリバーは落ち着きがあり、盲導犬として活躍しているのもイエローが多いようです。

人懐っこく甘えん坊で、飼い主の気を引くためにイタズラをすることもあります。

ブラック

ラブラドールレトリバーというとイエローのイメージがありますが、実は原種は黒い毛色をしています。

本能を強く残しているブラックはイエローに比べて活発で、大胆で激しい一面があります。また、必要な運動量も多くなります。

チョコレート

日本ではあまり見かけないチョコレートですが、アメリカではあまり珍しくないようです。

性格はイエローよりもブラックに近く、元気でワイルドです。イエローやブラックに比べると、個体によって性格が大きく異なるといわれています。

ラブラドールレトリバーの飼い方

ラブラドールレトリバーの子犬 初心者でも飼いやすいラブラドールレトリバーですが、きちんとした世話やしつけは必要です。

ここでは、ラブラドールレトリバーを飼うポイントをご紹介します。

しつけ

仔犬のうちから、しっかりとしつけを行いましょう。

飼いやすい犬種だからといってしつけを怠ると、一般的な印象とはまるで違う性格に育ってしまいます。

ラブラドールレトリバーは飼い主を喜ばせるのが大好きなので、叱るより褒めてしつけましょう。

運動

ルーツが猟犬のラブラドールレトリバーは体力があるため、かなりの運動量が必要になります。

散歩は、1日2回1時間ずつ行いましょう。一緒にドッグスポーツにチャレンジするのもオススメですよ。

環境

ラブラドールレトリバーは暑さに弱い犬種です。また、甘えん坊な性格のため飼い主に放置されるとストレスを溜めてしまいます。

外飼いも不可能ではありませんが、できれば室内で飼育するようにしましょう。

歯磨き

ラブラドールレトリバーのような食欲旺盛な犬種は、特に虫歯や歯周病に注意する必要があります。

口の中で繁殖した菌が脳まで到達すると命にかかわるので、毎日歯磨きを行う必要があります。

ラブラドールレトリバーをおすすめしたい人

海で女性と遊ぶラブラドールレトリバー 新しく犬を飼うときに、犬種選びはとても悩みますよね。犬種が違えば、その後の生活も大きく変わってきます。

以下の項目に当てはまる人は、ラブラドールレトリバーをぜひ検討してください。

犬の飼育は初めてだけれど大型犬が飼いたい

犬種によって飼育の大変さは異なりますが、全体として大型犬は小型犬や中型犬よりも手がかかります。

それでも大型犬を飼いたいという初心者の人には、ラブラドールレトリバーをオススメします。

子どもがいる・多頭飼いしている

子どもや他の動物が家にいる場合には、威嚇したり攻撃する恐れのない犬種を選ばなければいけません。

その点、ラブラドールレトリバーは温和で社交的なのでパーフェクトだといえるでしょう。

毎日散歩をする時間が取れる

大型犬のラブラドールレトリバーは、小型犬よりも多くの運動量が必要です。

毎日の散歩を日課にできない人は、ラブラドールレトリバーを飼うのは難しいといえるでしょう。

まとめ

マテをしているラブラドールレトリバー ラブラドールレトリバーは、大型犬の中ではイチオシの犬種です。

飼いやすい犬種なので、犬の飼育が初めての人でも安心です。

信頼関係を築くことができれば、ラブラドールレトリバーは最高の家庭犬になってくれます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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