2017年12月18日

ラサ・アプソについて

ラサ・アプソは引きずるほどの長い毛と丸くて愛らしい瞳が印象的な小型犬です。

日本ではあまり飼われていませんが、愛玩犬向きの犬種であるラサ・アプソについてご紹介します。

ラサ・アプソの歴史

ラサ・アプソが遠くを見つめている様子 ラサ・アプソはチベット原産の犬種で、800年という長い歴史を持っています。

当時ラサ・アプソは人の死後に魂が宿る聖なる犬だと考えてられており、チベットの僧院で大切に育てられていました。

そのため守り神として王族や貴族に寄贈されることも多く、中国宮廷では門外不出となっていました。

そんなラサ・アプソがイギリスにわたったのは20世紀初めのことで、チベットの調査に訪れた人々がラサ・アプソを持ち帰ったのだと考えられています。

ラサ・アプソはチベタン・テリアと似ていた事により、しばしば混同されていましたが、1934年にはイギリスケネルクラブに正式に犬種登録されることで、2犬種は明確に区別されました。

現在は愛玩犬として飼育されているラサ・アプソですが、優れた聴覚を持つため聴導犬としても人間に使役しています。

日本ではあまり飼われていない犬種ですが、日本で人気のあるシーズーの祖先犬はラサ・アプソだと考えられています。

ラサ・アプソの特徴

ラサ・アプソがこちらを向いて舌を出している様子 ラサ・アプソは体高25㎝前後、体重6㎏前後の小型犬です。

大きなアーモンド形の目と短いマズル、垂れた耳が可愛らしく、ぬいぐるみのような印象を与えます。

被毛は艶やかな長毛で、独特な髭が生えているのが特徴です。

毛色は非常にバラエティに富んでおり、ブラック、ブラウン、ホワイト、ゴールデン、サンディ、ハニー、スモーク、ストレート、ダーク・グリズルなどがあり、パーティーカラーも認められています。

見た目からは大人しくおっとりとした性格を想像しがちですが、実際は陽気で活発です。

飼い主に対しては深い愛情をもち、可愛らしく甘えます。

その一方で独立心が強く、強気に出るときもあります。知らない人に対しては警戒心が強いため距離を置く傾向があります。

また、ちょっとしたことに反応して吠えるのもこの犬種の特徴です。


ラサ・アプソの飼い方

ラサ・アプソが前足の間にボールを置いている様子 日本で飼っている人は少ないラサ・アプソですが、家庭犬として向いている犬種です。

ここではラサ・アプソを飼うときのポイントについてご紹介します。

運動

がっちりした体格のラサ・アプソは、小型犬のわりに運動量が必要です。散歩は毎日30分ほど行い、家の中でも遊んであげましょう。

また、散歩するときにはいろいろな環境に触れさせることで社会性を養わせてあげましょう。

被毛のケア

見た目からもわかる通り、被毛のケアにはそれなりに手間がかかります。

ブラッシングは毎日行い、トリミングも定期的に行いましょう。被毛のケアを怠ると皮膚病に繋がってしまうこともあるので注意してください。

しつけ

飼い主に対して服従心が強いラサ・アプソは比較的しつけがしやすい犬種だといえます。

しかし、頑固な性格のためしつけに手こずることもあります。

あまり甘やかしすぎず、毅然とした態度でしつけを行うようにしてください。

気を付けたい病気

比較的健康なラサ・アプソですが、眼病になりやすいので注意が必要です。

また、小型犬が発症しやすい膝蓋骨脱臼にもなりやすいといわれています。

この病気は怪我が原因で発症しやすいので、落下等には十分気を付けてあげましょう。

まとめ

ラサ・アプソが草の上を歩いている様子 ラサ・アプソは希少性が高くペットショップでは取り扱われていませんが、日本国内でもこの犬種を熱心に繁殖しているブリーダーは存在します。

小型犬のお迎えを検討している方は、ぜひラサ・アプソを検討してみてあげてください。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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