2018年1月21日

スルーギの魅力や性格は?

スルーギは、アフリカ北部に位置するモロッコ原産という珍しい犬種です。

日本ではめったに見かけることのない犬種ですが、エレガントな身体と上品な雰囲気を持っています。

ここではそんなスルーギの魅力から歴史までご紹介します。

スルーギの歴史

スルーギと砂漠とラクダ スルーギはモロッコを故郷とする犬種で、2000~3000年前には既に存在していたと考えられています。

はっきりとした起源はいまだ明らかになっていませんが、祖先犬はモロッコやアルジェリア、リビアなど北アフリカに生息していたサイトハウンドだといわれています。

そんなスルーギは、北アフリカの遊牧民ベドゥインによって飼われていました。生まれもった高い能力を発揮し、ウサギやガゼルなどの狩猟で活躍していたそうです。

スルーギという犬の存在が知られるようになったのは1800年代で、ユージン・ドーマス提督が書いた本に、スルーギに関する記述があったことがきっかけだったといわれています。

その後、1800年代末頃からヨーロッパ各地に輸出されるようになりました。

第二次世界大戦では、スルーギの頭数は激減し絶滅の危機にまで追い込まれました。

しかし、戦後まで生き残ったスルーギをもとに繁殖を行うことで、現在は頭数が回復しつつあります。

しかし未だに広く飼育されている犬種ではなく、現在でもほとんどのスルーギは地元モロッコで生活しています。

スルーギは文化圏によっては神聖な動物

スルーギと砂漠 犬を不浄としている習慣がある文化圏でも、スルーギを例外とされていたことがあります。

時代によって、スルーギは人間の女性よりも上の立場とされていたこともあります。

飼っているスルーギが亡くなったときには、家族が全員で喪に服し、頭髪も含めて体毛をすべて剃り落とし、スルーギの冥福を祈ったそうです。

現在、この儀式を行っている地域はあまり多くはないようです。


スルーギの特徴

スルーギが横を向いている様子
スルーギという犬種名ときいて、どんな犬かをイメージできる人はあまり多くないと思います。

ここではスルーギの特徴をご紹介します。

優れた視覚をもつ犬種

スルーギはサイトハウンドに属する犬種で、非常に優れた視覚をもっています。

足も速く、遠くにいる獲物を見つけると少しずつ近づき、距離を縮めてから一気に追いかけていきます。

細身でエレガントな身体

体高66㎝前後、体重24㎏前後で大型犬に分類されます。

しかし、大型犬といってもどっしりとした雰囲気はなく、スマートでしなやかな身体をしています。

全身が非常に短い毛に包まれており、毛色はサンディやフォーンなどがあります。

家族に対して愛情深い性格

とても愛情深い性格で、飼い主や家族に対して仲間意識をもちます。

犬や猫とも家族として仲良くすることができますが、ウサギやネズミなどは獲物とみなすことがあるので注意が必要です。

スルーギの飼い方

スルーギが地面に伏せている様子
ここではスルーギの飼うときのポイントをご紹介します。

運動

スルーギは非常にタフでスタミナ豊富な犬種のため、かなりの運動量を必要とします。

自転車との並走運動を1日2回、1回1時間を目安に行いましょう。

アクティブで体力に自信のある飼い主に向いている犬種だといえます。

被毛のケア

短毛なため、被毛のケアには手間がかかりません。

最低限のブラッシングで問題ないといえるでしょう。

なおスルーギは毛が短くモロッコ出身であるため寒さに弱いと思われがちですが、ある程度の寒さであれば耐えられるようです。

まとめ

スルーギが砂漠の上を走っている様子 スルーギは世界的に希少な犬種であり、日本で手に入れるのは至難の業です。

魅力的な犬種ではありますが、入手はなかなか難しいかもしれません。

しかしエレガントで美しい犬種なので、スルーギに魅入られた人も少なくないのではないでしょうか。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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