2017年9月10日

ドッグスポーツとは?愛犬と楽しめるドッグスポーツまとめ

「可愛い愛犬と一緒にドッグスポーツにチャレンジしてみたい」
そう思っていても、ハードルを感じて踏み出せない飼い主も多いのではないでしょうか。ドッグスポーツには多種多様な種類があり、どんな犬種でも楽しむことができます。

ドッグスポーツについて紹介しますので、愛犬に合ったドッグスポーツを見つけて一緒に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ドッグスポーツとは?

走っているミックス犬 ドッグスポーツは、飼い主と愛犬が一緒に楽しむことができるスポーツです。

最近では認知度もあがって、ドッグスポーツの大会が増加傾向にあります。また、ドッグスポーツの練習ができる施設も増えてきました。

競技会では、牧羊犬、牧畜犬または狩猟犬であるボーダーコリーやラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、オーストラリアン・シェパードなどの犬種が活躍する事が多いですが、基本的にはどんな犬種でもドッグスポーツを楽しむことができます。

愛玩犬だったとしても、トレーニングやしつけという点で非常に役に立ちます。

ドッグスポーツの種類、特徴

ディスクをキャッチする瞬間のレッドカラーのボーダーコリー 一口にドッグスポーツといっても、その種類や特徴は様々です。是非、興味のあるものを探してみてください。

アジリティー

飼い主と愛犬とのコミュニケーションが大切なドッグスポーツ

障害物をよけるボーダーコリー ドッグスポーツの中でも代表的なものが、アジリティーです。アジリティーとは犬の障害物競走で、障害物にはハードルやトンネルなど色々なものがあります。ハンドラーと犬がペアになって障害物をクリアしていくため、日常生活では味わえない一体感が魅力です。

その順位は速さと正確さによって決定されますが、早くクリアしても障害の失敗があると減点となります。

主に、JKC主催でアジリティーの大会が開催されており、犬の大きさによってスモール、ミディアム、ラージのカテゴリーに分けられています。また、難度にも3つの段階が用意されています。

ディスクドッグ

誰でも気軽に楽しめ人気のあるドッグスポーツ

ディスクを追ってジャンプしているシェパード
ディスクドッグは、ディスクを犬がキャッチしてスローワーの元に戻ってくる競技です。

フリスビーディスクさえあれば誰でも気軽に行うことができるドッグスポーツなので、たくさんの愛犬家がディスクドッグを楽しんでいます。

競技会では、主にフリー部門とディスタンス部門に分かれています。フリー部門では、犬が音楽に乗ってディスクをキャッチし、その技の出来栄えやキャッチ率を評価します。ディスタンス部門では、犬がディスクをキャッチして戻ってくるまでの速さと距離及び回数を競います。

競技会では初心者クラスなども用意されているので、初めてでも気軽に参加出来るのも魅力です。

フライボール

運動嫌いな愛犬でも簡単に取り組めるドッグスポーツ

ボールをキャッチしているシュナウザー フライボールは、1970年代にアメリカで考案されたドッグスポーツです。犬が4台のハードルを飛び越え、フライボールボックスを操作して飛び出てきたボールを咥え、再び4台のハードルを飛び越えて戻ってきます。

ハードルをジャンプしなかった場合やボールを咥えてこなかった場合は、やり直しとなります。

チーム競技として行われることがほとんどで、4頭1チームで行われます。競技会によっては個人競技としても行われており、個人で参加出来るのも魅力です。

エクストリーム

日本発のドッグスポーツ

ハードルを飛び越える瞬間のボーダーコリー
エクストリームは日本で考案されたドッグスポーツで、1999年に始まりました。アジリティーと同じく、様々な障害物をクリアしながらスピードを競う障害物競走です。

アジリティーとの違いとしては、生活を共にしている飼い主と愛犬が一緒に楽しむことを前提としていることが挙げられます。

エクストリームの中にも種類があり、リングやフラッグなどの障害物をクリアするエクストリーム・オープンや、約20台のハードルを跳び越えながら走るエクストリーム・ハイスピード、犬が飛べる高さを競うエクストリーム・ハイジャンプなどがあります。

愛犬に合ったスポーツを見つけてあげてください。

フィールドトライアル

季節と自然を感じられるドッグスポーツ

鳥をくわえているラブラドール
フィールドトライアルは、鳥猟犬としての演技力を競うドッグスポーツです。ハンドラーと競技犬でチームを組み、決められた山林や河川敷などのフィールドで相手チームとともに競技を行います。

しっかりと訓練された犬は、鳥を見つけても焦らずにハンドラーの指示に従います。

フィールドトライアルの魅力は、大自然の中で愛犬とスポーツを楽しめることです。難しい競技に思えますが、初心者が参加できる大会も開催されています。興味がある人はぜひ参加してみてください。

ドッグマラソン

競技人口が約10万人以上のドッグスポーツ

女性と一緒に走るゴールデンレトリーバー
ドッグマラソンは、飼い主と愛犬が一緒に走ってタイムを競うドッグスポーツです。日本では200mや400mなどの短距離が主流となっていますが、本場のヨーロッパでは4~5kmなどの種目あります。飼い主にとってもかなりの運動量になるので、スポーツ好きの飼い主ではドッグマラソンを好む人が多いようです。

主催団体によってルールは異なりますが、男女別や年齢別で競うため、飼い主の性別や年齢がハンデにならないのも魅力です。愛犬と6脚で走り抜ける楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。

ドッグダンス

愛犬も飼い主もストレスを発散できるドッグスポーツ

その名の通り、音楽に合わせて犬と一緒にダンスを踊るのがドッグダンスです。ルールは国によって様々ですが、最もポピュラーなのはミュージカルフリースタイルと呼ばれるものです。音楽に合わせて、ジャンプや股くぐりなどの技を披露します。

振り付けや演技の流れだけでなく、表情や踊り手と犬の絆の深さまでもが審査対象となります。また「魅せる競技」のため、衣装なども重要なポイントとなります。

トラッキング

犬の本能である嗅覚を競技にしたドッグスポーツ

地面の臭いを嗅いでいるハンガリアン・ビズラ
トラッキングは、欧米で人気のあるドッグスポーツです。森林などで、犬が嗅覚を用いて飼い主の足跡を辿っていきます。少し湿った地面の方が、匂いが定着しやすくトラッキングを行う場所として向いているようです。

日本ではあまり知られていないドッグスポーツですが、運動能力を伸ばすだけではなく知能のトレーニングにもなるのが魅力です。災害救助犬の訓練にも役立つと言われています。


ドッグスポーツのメリット

ジャンプしている茶色の毛並みの犬
ドッグスポーツは楽しいだけではなく、様々なメリットがあるので愛犬と有意義な時間を過ごしたい飼い主にお勧めです。

ドッグスポーツは運動不足が解消できる

多くの運動量が必要な犬種は、散歩だけでは運動不足になる場合があります。ドッグスポーツを取り入れることで運動不足を解消に繋がります。飼い主も同時に運動ができるのも魅力です。

ドッグスポーツはストレス発散につながる

犬はもともと作業犬として作出された犬種が多く、仕事をする本能が残っています。その本能を何らかの形で満たしてあげないと、犬はストレスが溜まってしまいます。

ドッグスポーツでは体力や頭脳を使うので、犬のストレスを発散させることができます。

ドッグスポーツは愛犬との間に絆が生まれる

ドッグスポーツをすると、日々の練習を通してたくさんのコニュニケーションを取ることができます。さらに共通の目標に向かって努力する事で、飼い主と愛犬の間に強い絆が生まれます。

これも、ドッグスポーツの大きな魅力の一つです。

ドッグスポーツ後のケア

女性からマッサージをうけるラブラドールレトリーバー ドッグスポーツ後は、体のケアが欠かせません。しっかりとケアして、愛犬の体調を管理しましょう。

ボディーチェックをする

犬は、痛みがあっても言葉で伝えることができません。そのため、ドッグスポーツ後にはボディーチェックをして怪我をしていないか確かめてあげましょう。肉球や爪が折れていないか等の細かい部分まで確認してください。

マッサージをする

筋肉疲労を解消するには、マッサージが一番です。人間に行うときと同じ圧力でマッサージをすると犬には強すぎるので、弱めの圧力で行いましょう。

個体によって好みのマッサージは違うので、リアクションを見ながら行ってあげてください。

ゆっくり休ませる

ドッグスポーツ後は、飼い主だけでなく愛犬もクタクタです。帰宅した後は、ゆっくりと休ませてあげましょう。

まとめ

ドッグスポーツは、犬種に関係なく楽しむことができるので、体を動かしながら、愛犬との絆を深めましょう。最近ではしつけ教室と一緒にドッグスポーツの指導をしているところもあるので、少しでも気になる人はぜひ参加してみてくださいね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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