2017年9月25日

愛犬の“家族”や“兄弟”、“親戚”と繋がれるSNS「PEDI(ペディ)」を徹底検証

愛犬と暮らしていて、ふと「愛犬の家族は今どこにいるのだろう」と考えたことはありませんか?
実は、愛犬の兄弟や親戚を簡単に探すことのできるSNSが存在します。

「PEDI(ペディ)」で愛犬の家族が探せる?

愛犬の兄弟や親戚を探せるSNSが、2016年の4月にオープンした「PEDI(ペディ)」です。

このサイトでは約800万頭の犬の血統書データを保有しており、その中から愛犬の家族を探し出してくれます。もしかしたら、愛犬の家族の飼い主と繋がることができるかもしれません。

PEDI(ペディ)の使い方はとても簡単で、初めての方でもすぐに始めることができます。手順については次の章で詳しくお話していきます。

初心者でも簡単・便利!SNS「PEDI(ペディ)」の使い方

1匹のおもちゃを咥えた子犬を二匹の子犬が追いかけてじゃれ合う様子

まずは新規ユーザ登録をする

PEDI(ペディ)のホームページの右上に「新規登録」というボタンがあります。そこをクリックして、新規ユーザ登録をしましょう。

記入項目は、下記の5項目になります。

・メールアドレス
・パスワード
・ユーザ名
・都道府県
・かかりつけの動物病院

ペット登録

ユーザ登録が完了したら、ペット登録に移りましょう。血統書のない純血種やミックス犬も登録可能です。

ここでの記入項目は、下記の7項目です。

なお、血統書の画像と出会った場所の2項目は非公開になっています。
・ペットの名前(愛称、呼び名)
・本犬登録番号
・ペットの画像
・血統書の画像(※非公開)
・与えているペットフードの画像
・ペット保険
・出会った場所(※非公開)

登録後は自動的に検索スタート

すべての登録が完了したら、PEDI(ペディ)が自動的に兄弟や親戚、かまとも(同じブリーダー出身の犬)を検索してくれます。

自分が登録した時点で見つからなかったとしても、兄弟や親戚、かまともが登録されたときにメールでお知らせしてくれます。


愛犬の血縁を探すメリットのひとつは「健康管理」

2匹の犬が寄り添うように仲良く立ってる様子
どこか遠くで暮らしている愛犬の兄弟や親戚を知ることができるだけでも、飼い主としては感動的で嬉しいものです。

しかし、PEDI(ペディ)で愛犬の血縁を探すことにはそれ以外にも大きなメリットがあります。

どんな犬でも、遺伝子性疾患がある可能性は否定できません。そして、疾患の発見が遅ければ遅いほど愛犬が危険な状態になるリスクは高くなります。

しかし、将来的にかかる可能性の高い疾患をあらかじめ知っておけば病気の早期発見につながります。

PEDI(ペディ)には「健康サポート機能」が付いています。

愛犬と血縁関係にある犬の遺伝性疾患情報や通院履歴を共有することができるほか、通院したときにメールでお知らせしてくれるサービスもあります。

このような機能を上手く利用して、愛犬の健康管理に役立てたいですね。

「PEDI(ペディ)」をオープンした理由とは

犬がフローリングの床に寝転んでいる様子
PEDI(ペディ)を運営しているのは、ペットサービス運営会社Pets-Hopです。このサイトの誕生には、「犬の遺伝性疾患を減らしたい」という思いがあったそうです。

ペットの飼育数は増加をたどる一方で、現在では犬猫の飼育数は人間の子供の数を上回っているほどです。まさに空前のペットブームだといえるでしょう。

ペットを飼う人が増えること自体は、悪いことではありません。しかし、ペット数が増えるにつれて同時に増加したのが「遺伝性疾患を持ったペットの数」です。

大事にしていたペットがある日突然遺伝病を発症してしまったときの飼い主の気持ちを思うと、胸が痛みますね。

科学技術が発達しているにもかかわらず遺伝性疾患の割合が減らない理由としては、繁殖する人間に情報が伝わらないということが挙げられます。

遺伝子検査で発症の可能性が判明したとしても、そのことをブリーダーや血縁の犬を飼育している飼い主に伝える術がなかったのです。

しかし、PEDI(ペディ)では血縁関係にある犬の飼い主がつながることができます。さらに、繁殖制限などの情報をブリーダーに流すことも可能になります。

これによって、遺伝性疾患を持つ子犬の繁殖を防ぐ効果が期待できるのです。

犬の遺伝性疾患ってどんなものがあるの?

ゴールデンレトリバーが二匹で舌を出してる様子 遺伝性疾患ときいて、ピンとこない人もいるかもしれません。

ここでは、犬の主な遺伝性疾患をいくつかご紹介します。

進行性網膜萎縮症(PRA)

網膜が変性委縮する疾患で、最終的には失明する眼の病気です。視力の低下が始まったら、進行性網膜萎縮症を疑いましょう。

<好発犬種>
トイプードル、ミニチュアプードル、パピヨン、シーズー、ミニチュアダックスフント、ミニチュアシュナウザー、ラブラドール・レトリバー、アメリカン・コッカ―・スパニエル、ヨークシャー・テリア

遺伝性白内障

白内障には、加齢が原因で起こるもののほかに遺伝が原因で発症するものがあります。

<好発犬種>
トイプードル、ビーグル、フレンチ・ブルドッグ、ボストン・テリア、ブル・テリア、アメリカン・コッカー・スパニエル、キャバリア・キングチャールズ・スパニエル

フォンビルブランド病(VWD)

異常出血が起こる遺伝性疾患で、ほぼ無症状の場合もありますが重篤な症状を来す場合もあります。

<好発犬種>
トイプードル、ミニチュアプードル、スタンダードプードル、スコティッシュ・テリア、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

イベルメクチン中毒

脳にある血液脳関門というバリア機能に異常が生じる遺伝性疾患です。薬物の使用によって中毒症状に陥り、最悪の場合は死に至ります。

<好発犬種>
ボーダー・コリー、オーストラリアン・シェパード、ジャーマン・シェパード、シェットランド・シープドッグ

PEDI(ペディ)の今後の展望

書類の山の上におもちゃのダルメシアンが腰かけている様子
2016年にオープンしたばかりのPEDI(ペディ)の登録数は、まだ十分とはいえません。

PEDI(ペディ)が目指しているのは、家庭で飼われている犬の「住民票」のような存在です。

ほぼすべての飼い主が当たり前のようにPEDI(ペディ)を利用するようになれば、それも不可能ではありません。

このことが実現されれば、子犬を飼い始めるときにあらかじめ遺伝情報を知ることも可能になります。

将来どれくらいの大きさに育つかも予測することができるため、愛犬が予想より大きくなってしまって住環境に困る、といった飼い主の悩みも減ることでしょう。

また、多頭飼いをするときには愛犬の兄弟を探すことも可能になります。そうすれば、愛犬は血のつながった本物の家族と一緒に暮らすこともできるようになります。

PEDI(ペディ)を利用すれば愛犬の家族に会うことも可能

二匹の子犬が抱き合うようにじゃれあっている様子
PEDI(ペディ)は、他のSNSに比べると比較的新しいサービスです。

それにもかかわらず、すでに多くの飼い主がPEDI(ペディ)に登録しています。そして、PEDI(ペディ)を利用している人の中には実際に愛犬の家族に会っている人もいます

PEDI(ペディ)では愛犬の飼い主とメッセージをやりとりできる機能があります。そのため、近くに住んでいるのであれば会うことだってもちろん可能です。

愛犬の血が繋がった家族に会える感動と、この出来事を通して人の輪を広げていくこともできます。

まとめ

二匹のそっくりな犬が一緒にいる様子
私たちに兄弟や親戚がいるように、愛犬にも血縁関係にある家族がいます。今までは愛犬の家族を探すことはほぼ不可能でした。

しかし、PEDI(ペディ)が普及した未来では、日本のどこか遠くにいる愛犬の家族を探すことが出来る様になります。

愛犬の家族に会うために、そして愛犬の健康を守るために、PEDI(ペディ)に登録してみてはいかがでしょうか?
■PEDI(ペディ)ホームページ:https://pedi.in/

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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