2018年1月13日

犬の毛色(カラー)一覧!毛色で性格も違うの?

犬のカラーは多種多様なので、同じ犬種でもカラーが違うだけで別の犬種に見えることがあります。

実は、犬のカラーは数種類の遺伝子の影響によって決定されています。

自然界の動物は、外敵からの視認率を下げるカラーをしている事が多いですが、長い年月を人間と一緒に過ごしてきた犬はその限りではありません。

理由として、人間の趣味嗜好や、目的に大きく影響を受けていることが挙げられます。

カラーの一覧や、カラーと遺伝子の関係、犬のカラーと性格の関係などをご紹介します。

犬のカラー

様々な色の犬が散歩につれていってもらっている様子 犬のカラーをリスト形式でご紹介します。

グレー

グレーの犬が浜辺を走っている様子 グレーは、灰色の毛色全般を指し、基本的に一色の犬が多い傾向があります。

以下の色は、全てグレーに分類されます。

・シルバー
・ダークグレー
・ペイルグレー
・ペッパー
・グリズル
・スティール

ブラック

ブラックの犬が芝生を走っている様子 ブラックとは真っ黒な毛色を指しますが、犬も人間と同じく、加齢とともに白髪が増えてきます。

白髪が出やすいのはマズルの周辺で、ブラックのカラーの犬は老齢になると口周りが灰色になるケースがあります。

ホワイト

ホワイトカラーの犬が芝生を走っている様子 犬の毛色の中で最も多いと言われているのがホワイトです。

人間は白い犬を好む傾向にあり、これは長い年月を人間と共に過ごしてきた犬の象徴とも言えます。

ホワイトのカラーは、体毛の中に色素をほとんど含まない真っ白な毛色です。

遺伝子の異常によって体毛以外にも色素を持たない「アルビノ」の犬種も同じように真っ白な被毛を持っていますが、遺伝子の異常がない場合は、目のふちや鼻、爪などに黒色が出ているので判別することができます。

また、ホワイトの犬種は肩甲骨の間にクリーム色の毛が生えてくることがあります。

クリーム

クリームカラーの犬が芝生の上で立っている様子 クリームとは、イエローとホワイトの中間くらいの色で、クリーム色、淡い黄色をした毛色です。

クリームに関しては明確な判断が難しく、場合によってはホワイトに分類されたり、イエローに分類されたりすることがあります。

ブラウン

ブラウンカラーの犬が芝生の上で座っている様子 ブラウンは茶色と茶色に近い色相のカラーのことです。

以下の色は、全てブラウンに分類されます。

・チョコレート
・マホガニー
・リバー
・ダークブラウン
・グレーブラウン
・チェストナット

チェストナットは、レッドに分類されることもあります。

レッド

レッドカラーの犬が芝生に伏せている様子 レッドとは、やや赤みがかった毛色のことで、レンガのような茶色と赤の中間の色を指します。

以下の色は、全てブラウンに分類されます。

・オレンジ
・ローン
・ラスト
・レッドゴールド
・ブロンズ
・シナモン
・チェストナット
・レディッシュブラウン
・ルビー

ダックスフンドに代表される褐色のタンもレッドの中に入ります。

チェストナットは、ブラウンに分類されることもあります。

ゴールド

ゴールドカラーの犬が伏せている様子 ゴールドのカラーを持つ犬といえば、その名の通りゴールデン・レトリーバーです。

ゴールデンが持つような、黄色と金色の間のような艶のある輝く被毛を指します。

以下の色は、全てゴールドに分類されます。

・イエローゴールド
・アプリコット
・ライオンカラー
・ウィートン
・フォーン
・イエローレッド
・マスタード
・ハニー
・サンディ

イエロー

イエローカラーの犬が立っている様子 イエローのカラーはラブラドール・レトリーバーが持つような黄色いカラーのことです。

白人のブロンドのような色で、レモンやブロンドもこのイエローに分類されます。

ブルー

ブルーカラーの犬
ブルーとは、青色というよりも、グレーに近いようなブルーです。

犬ではあまり想像できないかもしれませんが、猫でいうとロシアンブルーのような色になります。

コリー犬などに発現するブルーマールなどもブルーに分類されます。

犬のカラーと遺伝子

犬が絵具で遊んで汚れてしまった様子 犬のカラーは全て遺伝子によって決まります。

犬ほど様々な毛色をもった動物は他にはいません。

ベースの色だけでも、白、黒、クリーム、茶色の様々なバリエーション、白から黒にかけてのモノトーンのバリエーション、その上に乗る黒い毛の遺伝子、茶色の毛の遺伝子、ホワイト、つまり色をつけないということも遺伝子によって決められます。

ここからさらに、グラデーションをつける遺伝子でお腹側が白くなったり、眉の部分だけ褐色になったりもします。

まだらの縞模様をつけたり、ベースの色を退色させて、黒から灰色に変化するような遺伝子もあります。

他にも、ところどころに色の薄い毛を入れる差し毛などが加わって、犬の全体の毛色を作り出しています。

こう考えると、人と同じく世界には一頭として同じ犬は存在しないことが分かります。

人間が長い期間をかけて犬の交配をしていく中で、マルタ島のマルチーズ犬のように白しか存在しない犬種もいますが、遺伝子的には犬はどんな毛色になることもできる動物だといえます。


犬のカラーと性格

三色のチワワ 犬のカラーと性格の関連性などをご紹介します。

犬の毛色で性格は変わる

犬のカラーによって、同じ犬種や両親から生まれた犬であっても性格が異なるという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

前述したように犬の毛色が遺伝子で決まる以上は、毛色と性格は繋がりがあります。

私たちのそばにいる犬は、途方も無いほど長い年月の間、色を固定させたり新しく生み出したりするために様々な遺伝子を持つ犬を掛け合わせることで生まれてきました。

そのため、犬の色によって性格が変わるという話は当然のことだといえます。

トイ・プードルのカラーによる性格の違い

様々なカラーのプードル 被毛のカラーと性格に関係があると言われている犬種の1つがトイ・プードルです。

人気のトイ・プードルは様々なカラーが誕生していますが、それぞれの色によってどんな性格の傾向があるかをご紹介します。

ホワイト

他の犬とも仲良くできる友好的な性格。服従心が強く、甘えん坊で警戒心が強めだと言われています。

ブラック

賢いと言われているトイ・プードルの中でも最も賢いと言われています。運動神経も優れており、服従心もあるので初心者にお勧めだと言われています。

アプリコット、レッド

最も人気のあるカラーである赤茶色のアプリコット。基本的に人懐っこくて穏やかだが神経質な一面もあると言われています。

飼い主に対する自己主張が強く、しつけは根気よく行う必要があります。

ブラウン、シルバー

独立心旺盛な気質が強く自由な性格。飼い主に従順な一面も持ち合わせているので、しっかりしつけをするように心がける必要があると言われています。

ラブラドール・レトリーバーのカラーによる性格の違い

様々なカラーのラブラドール ラブラドール・レトリーバーも同様にカラーによって性格が異なると言われています。

ラブラドールの毛色は基本的に3色で、イエロー、ブラック、チョコレートです。

最もよく見かけるのがイエローで、白っぽいものから赤みが強いタイプまでまとめてイエローとされています。

ブラックは日本では黒ラブと呼ばれ人気があり、比較的数が少ないチョコレートも、チョコラブとして人気があります。

性格の違いは、イエロー対ブラック・チョコレートで大きくでるようで、この2パターンで比較します。

イエロー

イエローのラブラドール・レトリーバーは一般的にとてもやんちゃで明るく元気いっぱいの性格をした、陽気で活発な犬です。

ただ、比較的穏やかで、落ち着いた印象のある犬が多いです。盲導犬になるのもほとんどがイエローのラブラドールです。

ブラック、チョコレート

ブラック、チョコレートのラブラドール・レトリーバーはとても活発な犬が多いようです。

常に動き回り、やんちゃで、比較的よく吠えることも多いそうです。よく吠えるからといって攻撃的ではなく、あくまでフレンドリーなので、ラブラドール・レトリーバーの特徴と言えます。

まとめ

様々なカラーのパグ 犬のカラーについてご紹介しました。

犬ほど被毛のカラーバリエーションが豊富な動物は他にはなく、それは複雑な遺伝子によって作られています。

犬のカラーと性格の関係は、あくまでその犬種の中でのカラーの比較で個体差もあります。

犬種によってカラーを作る際に交配させた犬が違うので、一概に黒い犬はこういった性格であると判断することは出来ないことを覚えておく必要があります。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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