2017年12月22日

愛犬が飼い主を無視する時の対処方は?行動と原因を解説

大きな声で呼んでいるのに何故か愛犬に無視された、という経験はありませんか?犬の無視にも理由があります。

はたしてその理由とは一体何なのか…今回は、愛犬が飼い主の呼びかけを無視する理由についてお話していきたいと思います。

愛犬が無視する理由1:他の何かに集中している

庭の土を掘り起こしているコーギー 遊びや何かに夢中になっていて無視する(夢中で聞こえてない)状態は、子犬に多く見られます。

その場合は、気が済めばちゃんと飼い主の声に反応し寄ってくる場合が多々あります。

あまりに興奮が続くようであればコントロールも必要ですが、短時間で済むなら見守ってあげるといいでしょう。

愛犬なりのストレス発散法だったりすることもあります。

愛犬が無視する理由2:上手く聞き取れていない

これは単純に飼い主の声や呼びかけ方に問題があり、聞き取れてない状態です。

実は犬には聞き取りやすい音、聞き取りづらい音というものがあります。

犬の聴覚は母音である『アイウエオ』の聞き取りは得意で、子音である『カ行・サ行・タ行など』は聞き取りが苦手です。

名前や呼びかけるワードなどによっては、発音のせいで伝わっていないかもしれないので、犬が気づいた時の発音を意識して覚えておくようにしましょう。


愛犬が無視する理由3:老化による聴力低下

年をとったチワワの横顔
人間と同様に、犬も老化によって聴力は低下します。

いわゆるシニア犬といわれる対象は大型犬の場合は7歳以上、中型犬の場合は8歳以上、小型犬の場合は9歳以上となります。

毎日を共に過ごしていると、愛犬の変化に気づきにくいものですが、飼い主さんが思うよりも愛犬の老化が進んでいるのかもしれません。

愛犬が無視する理由4:嫌な事されると感じてる

いつも叱る時に愛犬の名前を大声で呼んでいる、名前を呼ばれた後に物凄く嫌な事をされた経験がある。

このような理由で、名前を呼ばれることに対してネガティブなイメージを抱いている場合があります。

犬は記憶力が高い分、些細なことがトラウマになりやすいのです。

解決策としては、ネガティブイメージを持ったきっかけを理解し、名前を呼ばれることに対してポジティブな体験をさせる必要があります。

例えば叱る際に名前を呼んでいたのであれば、まずそれをやめてみてください。

そして褒めたり遊ぶ時にだけ名前を呼ぶなど、楽しいこととの結びつきを強くする工夫をして、少しずつ克服させてあげましょう。

愛犬が無視する理由5:体調不良

お布団にくるまっているジャックラッセルテリア 飼い主の声は聞こえている、でも「具合が悪くて反応する余裕がない」という可能性もあります。

見た目だけで体調不良に気づくのは難しいので、お気に入りのおもちゃやフードを目の前にだして様子をみてみましょう。

反応が著しく鈍っているようなら、どこかしらに痛みや不調が伴っている可能性が高いといえます。

他に症状が出ていないか確認し、すぐ獣医に診察してもらうようにしましょう。

呼びかけに応じる余裕がないほどですから、病状によっては一刻を争う場合もあります。

愛犬が無視する理由6:聞き間違えや認識間違え

先に挙げた項目と似た要因ではありますが、自分の名前を聞き間違えやすい環境があります。

愛称で呼ばれることが多く、それが本名だと思っている。家族の名前や何らかの物と名前の発音が似ている。

このように紛らわしい環境が原因で、犬が自分の名前を認識しにくくなるケースもあります。

もし名前を理解していたとしても、「○○が……あ、○○(同じ名称)ちゃんを呼んだんじゃないよ~」ということが続けば「この名前が呼ばれても反応する必要はない」と勘違いしてしまうのでご注意ください。

愛犬が無視する理由7:いじけている

実は犬も“いじけた”ような行動をとることがあるので、思い当たる事はないか考えてみましょう。

例えば「長い間ひとりぼっちにした」「理由が分からず叱られた」など、嫌な思いをした時です。

なかには爪切りや耳掃除やシャンプーなど、自分が苦手なことをされた直後はしばらく飼い主を無視する、なんて人間くさい行動をする子もいます。

飼い主が改善出来ることが原因なら対処もできますが、爪切りやシャンプーは快適に生活するためにも止めるわけにはいきませんよね。

理由がわかっていてそれが“どうしようもないこと”な場合は、思う存分いじける時間を与えてあげるのもひとつの手です。

少年と遊んでいるゴールデンレトリバー 犬が飼い主を無視するのには、当然ながら理由があります。

すべてが“飼い主のせい”ということではないので、難しく考えず、まずは原因を理解することからはじめましょう。

行動の意味を知っていれば、きっと愛犬とのコミュニケーションもさらにスムーズになりますよ。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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