2018年1月5日

冬に犬のドッグフードや水を温めることは必要?

犬も人間と同じく、冬は温かいご飯を食べたいと思っているか疑問に思う飼い主もいるかもしれません。

ここでは、冬に愛犬のご飯や水を温めるべきか、温め方についてご紹介します。

冬と犬のご飯や水

餌を食べる犬 結論から言うと、犬のご飯や水を人間の食事のように加熱する必要はありません。

理由として、犬はそもそも38~40℃ほどの体温の獲物を狩って食べていました。

良かれと思ってご飯や水を温めると、口にしなくなる可能性があります。

基本的には、かなり冷えたような状態になっていなければ、そのまま与えても問題ないといえます。

しかし、少しだけ犬のご飯を温めるのは犬の健康を維持するうえでとても効果的です。

適度な温度であれば嗜好性も高まり、犬も喜びます。

犬のご飯を温めることのメリット

ご飯を食べる犬 犬のご飯や水を温めるのは、飼い主にとってはやや手間かもしれません。

しかし、ご飯を温めることのメリットはそれ以上に大きいといえます。

食べ物が消化しやすくなる

人間は食事のときにしっかりと咀嚼をするため、冷たい食べ物も口の中である程度温められてから消化器官に届けられます。

しかし、犬はガツガツと食べるためほとんど咀嚼をしません。

そのため、冷たい食べ物は冷たい状態のまま消化器官まで届けられてしまいます。

冷たい食べ物が胃に届くと、消化のために必要不可欠な消化酵素の分泌が妨げられます。

そうすると消化が悪くなり、身体に様々な不調をきたします。

体内で悪さをする悪玉菌が増え、下痢や便秘などの消化器症状を引き起こすこともあります。

胃で消化酵素を産生・分泌するために最適な温度は、体温よりも少し高い温度です。

適した温度まで食事を温めてから与えることで、消化を助けることができます。

必要な栄養をしっかり吸収できる

栄養素の中には、吸収しやすいものと吸収しにくいものが存在します。

そして、消化器官の機能が落ちると吸収しやすい栄養素ばかりを優先的に吸収するようになってしまいます。

もともと肉食動物の犬に欠かせない栄養素はタンパク質です。

また、身体の調子を整えるビタミンも健康維持にはとても大切です。

しかし、消化機能が落ちると炭水化物ばかりを吸収するようになってしまいます。

そのため消化機能の低下は栄養不足、さらには肥満や糖尿病にもつながり、犬の健康を大きく損ねてしまう可能性があります。

嗜好性が高まり食いつきがよくなる

犬はもともと、狩りで獲物を捕らえて食べていました。

野生の頃の本能は今でも残っているため、温かい状態の食事は肉食動物としての本能を満足させてくれます。

また、犬は味覚が鈍感なため食事の嗜好は匂いによって左右されます。

食事を少し温めると香りが立つため、嗜好性が高まって食いつきがよくなることがあります。

季節に限らず、食いつきが悪いときに食事を温めるのは有効な対策だといえます。


ご飯を温める方法

温かいご飯を待つ犬 温めるときにはつい電子レンジを使いたくなってしまいますが、これは栄養分を壊してしまう可能性があるのでよくありません。

ポイントは、栄養分はそのままに温めるということです。

犬の飼い主の多くは、愛犬にドライフードを与えていると思います。

ドライフードを温めるときには、フードそのものではなくステンレス製や陶器の容器を温めてください。

容器にお湯を入れて十分に温まった後にお湯を捨て、ドライフードを入れることで、適度にフードも温かくなります。

また、缶詰や半生フードの場合は熱湯を少しずつ混ぜてください。このとき、温め過ぎないように注意しましょう。

犬のご飯を温めるときの温度の目安は、人肌程度です。

40℃以上にすると火傷してしまう恐れがあるので、十分に気を付けながらご飯を温めるようにしましょう。

まとめ

皿を舐める犬 特に寒さに弱い犬種は、冬は体調を崩すことが多くなります。

犬に元気でいてもらうためにも、適度に温めたご飯を与えてあげてください。

また、散歩をするときの防寒などの対策も忘れないように注意しましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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