2018年4月3日
犬がベッドやソファの下に入り込む心理とは?
ベッドやソファの下に隠れている愛犬を、目撃した飼い主も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな犬が狭いところに隠れる、入り込む心理についてご紹介します。
①犬の習性
現在は、人と生活を共にしている犬ですが、それ以前は野生で暮らしていました。犬が暗く狭い場所を好むのは、培われた野生の本能がいまだに残っているためだといえます。
群れで狩りをしながら生きていた頃の犬は、巣穴を掘ってそこで生活していました。
その巣穴は寝床であり育児をする場でもあったため、犬にとっては一番落ち着ける場所でした。
また、巣穴は大切な食料を保管したり外敵から身を守ったりするためにも役立っていたといいます。
このように犬にはもともと暗くて狭い巣穴で過ごす動物であったことから、現代の犬もベッドの下やソファの下などの暗くて狭い場所を好むと考えられます。
生き物の基本的な習性は、数千年で簡単に変わることはないのかもしれません。
②恐怖
暗く狭い場所に隠れているのは、恐怖を感じているからかもしれません。特に、犬は耳がよく音に敏感なため、花火や雷、食器を落とす音、車のクラクション、テレビから聞こえる大きな音などに怯えてしまいます。
ある程度の恐怖心であれば、大好きな飼い主のそばにいることで気持ちを落ち着けることができます。
しかし、犬は本能的に暗く狭い場所に安心感を覚えるので、強い恐怖を感じたときには多くの犬が物陰に隠れてしまうようです。
犬が暗く狭い場所に隠れているときには、何かに恐怖を感じる原因がないかを考えてみてください。
心当たりがあれば、できる限り恐怖の原因を取り除いてあげるようにしましょう。
③病気
犬は、我慢をしたり飼い主に対して気を遣ったりする動物です。そのため、体調不良などを隠すために暗く狭い場所に隠れることがあります。
愛犬の最期に立ち会えない飼い主が多いのも、このことが理由の一つなのかもしれません。
犬が病気になっているときには、隠れる以外にも症状やサインなどが見られます。
病気を疑った場合は、迷わず動物病院に連れていくことをおすすめします。
犬が隠れているときに無理やり引っ張り出すのはNG
犬が狭いところに隠れていると、つい気になって「どうしたの?」などと声をかけて出てくるように促したくなってしまいます。
しかし、どのような理由であれ無理やり引っ張り出すのはよくありません。
ここは手を差し出したい気持ちをぐっとこらえて、辛抱強く様子を見るようにしましょう。
なお恐怖などが理由で隠れているときには、隠れていた場所で粗相をしてしまうことがあります。
このときは、何も言わずに後始末をしてあげましょう。
そのまま放置しているとその場所をトイレだと勘違いしてしまうことがあるので注意しましょう。
まとめ
犬が暗くて狭い場所に隠れる様々な理由についてご紹介しました。どういった理由から隠れているか分からない場合は不安になると思います。
いざというときに、愛犬の気持ちをしっかり汲み取るためにも、普段から愛犬の様子をよく見るようにしてください。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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