2018年3月29日

気持ちだけじゃ足りない!犬を飼うべきでない人の5つの特徴

犬を迎える時点で「生涯お世話する!」と決意している方がほとんどかと思いますが、その覚悟をちゃんと実現するには、感情以外にもおさえておきたい“条件”が存在します。

その条件を欠いているという意味で、飼い主に向かない人の特徴を紹介いたします。

①相手をしてあげる時間がない

側に立つ飼い主を見上げているキャバリアの子犬 一人暮らしなどで昼間は常に犬が留守番となると、犬にとっては不安な時間が長く続いてしまいます。

そのうちストレスを感じ始め、問題行動につながる場合もあります。

問題行動に気づいても飼い主に時間がなければ「それがどうして駄目か」をちゃんと伝える機会がつくれません。

犬とスキンシップをとりたいのに、問題行動の件があるのでかまえない。

逆に問題行動を正すことなく甘やかしてしまって何も解決しないまま再び留守番の時間に……。

この負のループが続きやすくなることが、一番の懸念点です。

②犬のしつけに対して消極的

しつけは犬にとっても重要な事です。「しつけなんてしなくても一緒にいられればいい」という考えの場合は、犬の将来について考えてみましょう。

他の人や犬と触れ合う場合には必ずしつけが必要です。つまり、しつけは犬が外界と上手くお付き合いしていくための知識です。

例えばあなたにとっては可愛い我が子でも、吠えられたり噛みつかれたりした(またはそれを連想し不安に思う)人にとって、愛犬はどのように見えるでしょうか。

愛犬が脱走した時、手を差し伸べられるでしょうか。自分に何かあった時、知人はその子を受け入れてくれるでしょうか。

もちろん生まれ持っての気性などもあるので、すべての犬がたくさんのしつけを必要とするわけではないかもしれません。

しつけは、すべての犬が平等に扱ってもらえる将来をつくるためのひとつの方法と考えて頂きたいのです。

そういった前提を踏まえた上で「犬にしつけをしない」という姿勢について考えてみて下さい。


③経済的余裕がない

色々なショッピングバッグの間でフセをしているジャックラッセルテリア 犬を飼うということはお金がかかることでもあります。飼育放棄の理由に多く挙げられるのが、「これほどお金がかかると思っていなかった」という声です。

もともと経済的に余裕があったとしても、犬を迎えた後に病気をした、(愛犬または飼い主に)赤ちゃんなど新しい家族が増えた、となるとお金の動き方も大きく変わります。

ドッグフードはもちろんのことトイレシートやケージやベッドといった日用品も買い替えていく必要があります。

それ以外にもワクチン接種やシャンプートリミングなどでお金がかかる犬もいます。

それを一年だけでなく生きている間、継続的に負担しなければならないということを理解しておいてください。

また、あなたが毎月楽しみにしている旅行、ショッピング、息抜きの飲み会。

それらが以前より減り、多くを愛犬に充てるとなった時にネガティブな気持ちにならないかも想像してください。

時間潰しにやっていた趣味なら犬をきっかけに減らせばいいだけですが、人によってはその趣味が何よりの癒しになっているかもしれません。

その場合は自分のためにも、なおさら犬のお迎えを先延ばしにしたほうが良いでしょう。

犬にとっての「喜び」も「楽しみ」も「癒し」も、すべてが飼い主次第でもたらされるものなのです。

お金をかける対象の天秤が大きく揺れる間は、命を預かるには時期尚早と思いましょう。

④自分の健康面、体力面に自信がない

水辺で遊んでいる二頭の大型犬とその飼い主の女性 犬を飼い始めたら食事を出す、散歩に連れて行く、排泄物のお世話など多くの行動が必要になります。特に散歩は毎日数十分の運動が必要です。

今日は飼い主が動きたくない、または体調的な理由で動けないから散歩は行かない、という訳にはいきません。

もし犬が病気をしてしまった場合にはさらにお世話の量が増えます。

自分の健康面や体力面に自信がない人は、犬を飼うことでさらに辛くなってしまうかもしれません。

もちろん犬を迎えたことをきっかけにアクティブになったという実例もたくさんあります。

そのように自分のライフスタイルを柔軟に変えていける自信や覚悟があるのであれば、いい方向に進むかもしれませんね。

お迎えしたい犬種の“散歩の適正時間”を見て、実際に数ヶ月続けてみるのもいいでしょう。

家の中でも一緒に遊ぶとなれば意外に体力を使うので、お試しの散歩時間は少し多めに見積もることをおすすめします。

⑤「犬が苦手」「興味がない」という人が周りに多い

犬の平均寿命は10年~15年だと言われています。

もちろんそれ以上長生きする犬も多くいます。

これだけの年数を一緒に過ごすとなれば、あなたがどうしても家を空けなければいけない日もでてくるでしょう。

万が一飼い主が入院などお世話ができなくなった場合に預けられる人がいるかなどそういったことも考えなくてはいけません。

それ以外にも就職や結婚、引っ越しなどで人の生活にも大きな変化がある場合もあります。

そういった場合にもしっかり飼い続けられるか判断してみましょう。

意外と多いのが、犬を迎えてから家族や恋人など近しいところに「犬が苦手」という人がいることに気づいたというケース。

周りが犬が苦手かぐらいわかるだろう、と思いそうですが、「犬猫の動画をよく見ているから好きかと思った」といった思い違いも実際にあるのです。

最後に、未来の飼い主さんに聞いていただきたい事。

ハスキーとじゃれている厚着の女性 犬を飼うにはさまざまな条件が必要となります。

条件をひとつでも欠いたからといって「飼うべきでない」と全否定するわけではありません。

逆にすべての条件が揃っていても、予期せぬトラブルで愛犬との暮らしが難しくなることだってあります。

十数年を一緒に過ごすわけですから、その間にどんなことが起きるかなんて想定することなんかできませんよね。

犬の平均寿命「15年」とは、それほどの重みがあります。

だからこそ、全ての人にこういった生活の変化に対応できるのかを、今一度考えてみてほしいのです。

お迎えするのは一瞬でもその後の生活は十数年と続くこと、またその重みを考える時間を一秒でも長く持ってほしいのです。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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