2017年12月21日

知らなかった?犬の毛の抜けやすさは犬種・季節によって違いがあった

皆さんは犬の毛についてどれくらい知っていますか?実は、犬の毛は人間の毛よりキューティクルが少なく、乾燥しやすいのが特徴です。

他にも、人間とは違う犬特有の仕組みがあり、毛や皮膚のケアにはよく注意する必要があります。

そこで、しっかりケアをするために必要な犬の毛に関する基本知識を紹介します。

犬の毛が抜ける理由

雪に埋まるゴールデン 犬の毛が抜ける理由は、気温や室温で体調を崩さないよう、無意識に毛の生え方を調整しているからです。

暑い時期には熱がこもらないように毛を少なくし、寒い時期になったら熱を逃がさないように暖かな毛を生やします。

人間と同じように、犬も季節の移り変わりを感じとって衣替えをするのです。

さて、前述のとおり、犬の毛が抜けるのはいたって普通の現象であるため、よほど異常な抜け方でないかぎり、病気などの心配をする必要はありません。

しかし、なんらかのストレスや要因によって、換毛期以外でも抜け毛を誘発する場合があります。

その場合は優しくストレスケアを行ってあげてください。

抜け毛だけでなく体調不良などの症状も出ていたら、病気の疑いがありますので動物病院へ連れていきましょう。

一方、室内犬だと、空調設備によって自律神経が乱れ、毛の生え変わる周期がずれることもあります。

換毛期で犬の毛が抜けているのか、それ以外の理由で毛が抜けてしまっているのかを、しっかりと見極めてあげることが大切です。

毛が抜けやすい犬種

こちらを見つめるコーギー 毛が抜けやすい犬種は上毛と下毛を持っていて、春や秋の換毛期に、季節に合った新しい毛を生やす特徴があります。

例をあげると、チワワ、ダックスフンド、柴犬、ゴールデンレトリバー、ポメラニアン、コーギー、フレンチ・ブルドッグなど、様々な犬種がいます。

勘違いしがちですが、毛が短いからといって抜けにくいわけではありません。

毛の長さに関わらず、毛の生え方で毛が抜けやすいかどうかが決まっているのです。

これらの犬種は、季節の変わり目に集中して毛を入れ替えるため、そうでない犬種に比べると抜け毛の量が多くなってしまいます。


毛が抜けにくい犬種

緑の上に伏せるプードル 毛が抜けにくい犬種は、上毛がほとんどで下毛があまり生えていません。

たとえば、プードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、ミニチュア・シュナウザーなどが挙げられます。

抜け毛の大部分は下毛ですから、下毛が薄い犬は結果として毛が抜けにくいのです。

これらの犬種の毛が抜けにくいのは、人間がより犬を飼いやすくなるよう、様々な交配を繰り返して品種改良を重ねてきたためだと考えられています。

上記の犬種は、明確な換毛期がなく、年間を通して少しずつ毛が入れ替わっていきます。

そのため、面倒をみるのが比較的簡単です。

シングルコート、ダブルコートの解説

草の上に伏せるヨーキー まずオーバーコートとアンダーコートについて説明します。

犬の毛穴から生える毛は二種類に分類され、太く硬い上毛をオーバーコートと言い、細くしなやかな下毛をアンダーコートと呼びます。

ダブルコートとは、オーバーコートとアンダーコートが一緒に生えている犬種のことです。

シングルコートは逆に、アンダーコートが薄く、オーバーコートの割合が多い犬種のことです。

遺伝によるものですから、シングルコートかダブルコートかどうかは最初から明確に決まっていて、生きている途中で変わることはまずありません。

まとめ

飼い主に抱かれるハスキー 人間に生まれつき暑がりな人と寒がりな人が居るように、犬にも毛が抜けやすい犬種と抜けにくい犬種がいます。

なぜ毛が抜けているのか、なにかしてあげた方がいい状態か、急を要する状態かをしっかり見極めて、犬が快適に過ごせるよう適切な抜け毛ケアをすることが大切です。

犬の毛の事情に興味を持った方は、図鑑や本を呼んでもう少し理解を深めてみてください。

まだ犬を飼ったことがなく、これから新しく犬を飼おうと考えている方は、シングルコートの毛が抜けにくい犬種を選ぶと良いでしょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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