2019年2月28日

もし子どもがペットロスになっていると感じたら?家族それぞれの悲しみについて

家族同然あった愛犬が亡くなってしまうのは本当に悲しいものですよね。

家族みんなで可愛がっていたのだからみんな悲しいのは当たり前ですが、家族の立ち場によって悲しみが深くなっていたり、立ち直りにくくなってしまうことがあります。

ペットロスになっている家族がいる時には、「自分も悲しいけれど、立ち直ったよ!」ではなくて、家族とはいえ悲しみの度合いには違いがあるということを十分理解して寄り添ってあげることが大切です。

今回は家族がペットロスになっていると感じている方へ向けて、家族それぞれの悲しみの傾向について考えていきます。

家族それぞれにとってのペットロス

花畑の中に佇む犬

お母さんの悲しみ

家族みんなで犬を可愛がっていた場合でも、一番面倒を見ていたのはお母さんというケースが多いのではないでしょうか。

特に主婦のお母さんの場合は家にいる時間が多く、家族が仕事や学校に行っている間も一緒に過ごしていたり、おさんぽも担当していたかもしれません。

また愛犬が病気で亡くなってしまったときは、日々弱っていく様子を一人でずっと介護してきた場合、その心の傷は想像できるものではありません。

「自分がちょっと出かけた時に体調が悪くなったらどうしよう」「今この子の面倒を見れるのは私しかいない」このように常に緊張して過ごしていた時期もあるでしょう。

愛犬につきっきりになればなるほど、「愛犬が全て」という状況になってしまいます。

そして、愛犬が亡くなった後に、糸が切れたように落ち込んでしまうのです。

家族は「お母さんがいたから〇〇ちゃんは幸せだったよ」「ずっと面倒を見てくれてありがとう。本当に頑張ったね」などと声をかけてあげましょう。

お母さんは自分からは気持ちを話さないかもしれません。

だからこそ家族が寄り添ってあげるのが大切です。

お父さんの悲しみ

お父さんは、一見落ち込んでいないように見えるかもしれません。

でも、表に出さないからと言って、ペットロスになっていないとは言い切れません。

男性の場合、家族の前では恥ずかしさから悲しみを表現できない人が多いと言われています。

実際、ペットロスで心療内科を訪ねてくる男性たちはたくさんいて、相談の多くは「この悲しみから逃れるにはどうしたらいいのか」というものなのだそう。

一見いつもと変わらないように見えるお父さんには、「お父さん一緒に〇〇ちゃんの写真を見よう」「お父さんが一番〇〇ちゃんを可愛がっていたもんね」などとお父さんが気持ちを表現するきっかけになる言葉をかけてあげましょう。

人は思いっきり悲しんで初めて前に進むことができるのです。


子どものペットロス

子どもと大型犬 子どもがまだ小さい時に愛犬が亡くなってしまったとき、犬と子どもは大人のそれとは違う関係を築いていることから、その悲しみは複雑になってしまうことがあります。

「自分が飼っている犬」というわけではなく、「ずっと一緒にいた最高の友達」というふうに捉えていたり、大人のように「犬の寿命は短い」ということを意識せずに接していて、突然の出来事に大きなショックを受けることがあります。

優しく話しかけて、子どもが愛犬の死を受け入れられるようになるまで見守ってあげましょう。

子どもが悲しんでいるから、とすぐに新しい犬を検討するのは避けた方がいいとされています。

子どもは「〇〇の代わりはどんな犬にもできない」と拒否してしまうことがあるからです。

ペットロスの有効な手段は、新しい犬を飼うことというのも広く言われていることですが、子どもの口から「また犬を飼いたい」という言葉が出るまで待つことが大切です。

まとめ

家族と犬 家族それぞれにとってのペットロスについてご紹介しました。

家族とはいえ、悲しみ方は人それぞれ。

家族がペットロスになってしまったら、その家族と愛犬との関わり方を考えながら、ゆっくりと見守ってあげることが大切です。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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