2018年2月26日

犬はなぜ異食する?土や小石を食べる理由とは

愛犬が散歩の途中に急に砂や土、小石などを食べてしまうことがあります。

初めて目にした飼い主にとっては、驚く光景なのではないでしょうか。

しかし、犬にとってはそれほど問題行動ではありません。

今回は愛犬の異食の謎についてご紹介します。

犬が異食する原因

舌を出している犬 愛犬が食べ物でないものを食べてしまうと「健康に影響が出るのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、意外にも食べている犬にとっては大きな問題でないことが多いのであまり心配しなくても大丈夫だといえます。

犬が異食をする原因は、次に挙げるものからくることが多いといえます。

歯が生えかけている子犬の場合

歯が生え始めた子犬にとって、歯茎のむずがゆさは大問題のようです。

さまざまなものに噛みつくことで、少しでも歯茎のむずがゆさを解消しようと色々なものを口にします。

また好奇心が旺盛なこの時期の犬にとって、散歩中は大発見の連続でしょうからとりあえず口に入れて「いったいこの物体がどのようなものなのか?」を確認する大切な社会勉強の時間でもあります。

ガラス片など本当に危険なもの以外は注意すべきですが、少量の土であれば小石であれば、それほど問題にならないので、犬の社会勉強の時間だと考えても良いでしょう。

成犬の異食の原因

犬の嗅覚は人間の100万~1億倍ともいわれています。

この鋭い嗅覚にとって食べこぼしたお菓子のかけらやこぼれたジュースの残り香、ミミズなどの土中生物や昆虫、ほかの犬の糞などが非常に魅力的に感じるのでしょう。

飼い主の目には映らないこれらのものを犬は楽しんでいるので、単純に土や砂などの異食を行っているとはいえないのです。

注意が必要な問題のある異食

犬がスリッパを噛んでいる様子 土や砂、小石など以外の金属片やプラスチック、ビニールなどを食べてしまう場合は問題があるので気を付けてください。

こういった異食をしていなかった愛犬が、突然このようなものを口にし始めた場合は、以下のような症状の場合があります。

寄生虫の影響

寄生虫の影響で消化不良を起こしている場合、異食が始まることがあります。

嘔吐しながら異食を続けている場合は、寄生虫の影響を考え動物病院に連れていってあげましょう。

ホルモンバランスやその他の疾患

犬が床に伏せている様子 ホルモンバランスや甲状腺、糖尿病などの疾患が原因となり異食が始まるケースもあります。

この場合は他にも症状が出ているはずですので、注意深く愛犬を観察して動物病院に連れていってあげましょう。

ストレス

転居などで急激に住環境が変化した場合や、出産直後の雌犬から子犬を離してしまった場合などのストレスから異食が始まるケースがあります。

この場合は、飼い主が近くにいる時間を長くするなどのケアを行って、少しでも愛犬のストレスを軽減してあげましょう。


異食に対する対策

犬がマテをしている様子 人間の感覚では土や砂、小石を食べる行為は信じられないことですが、口に含んだ後に吐き出す事もあり、少量であれば犬にとってそれほど影響はありません。

犬の本能に任せた行動を人間の感覚で規制することは、犬にとってストレスの原因になりかねませんので、飼い主は気持ちに余裕をもって眺めているのが一番だといえます。

ただし、ガラス片や金属、プラスチックやビニール類などの自然界に存在しないものや、犬にとって悪影響があるものを食べないように注意が必要です。

こういった物を食べない様に、子犬のうちから「待て」が出来るように、しつけなどを行っておく必要があります。

また、興味本位で口に含んでいる様子ではなく、食べ物として大量に食べている場合などは危険な場合があるので、こういった場合は辞めさせる必要があります。

まとめ

元気に走り回る犬 どんなに可愛がっている犬でも、本能に従って行動する動物です。

そのため、人間の常識の範囲を超える動きを見せることは多々あります。

そんな時に飼い主は「可愛い愛犬の本能に従った行動」を暖かく見守ってあげましょう。

ただし、他にも症状が見られる場合や、犬にとって害となるものを食べようとしている場合には注意しましょう。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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