2018年3月19日

犬がトイレを失敗するときに考えられる理由

本能のままに自由に暮らしているのが犬の本来の姿ですが、欲求のままに排泄してしまうようでは、人間社会との共存は難しいと考えられます。

トレーニングを完了し、普段は上手に排泄をコントロールできている犬でも、うっかりトイレを失敗してしまうことがあります。

ここでは、トイレの失敗を繰り返さないために、失敗の理由をご紹介します。

うっかりトイレを失敗してしまうケース

犬がトイレシートの上で飼い主を見ている様子 愛犬のトイレコントロールは完璧だったのに、「急にトイレの失敗が続くようになったのはなぜだろう?」と不思議に思う飼い主の方は少なくありません。

急に愛犬がトイレコントロールできなくなった場合、次に挙げる理由が考えられます。

トイレの環境が変わったケース

気持ちよく使ってもらおうと新しいトイレに買い換えたものの、犬にとって排泄環境が変わったことで落ち着かなくなりトイレの使用を嫌がるケースがあります。

トイレシーツの質感や匂い、使用時に発生する音などが変わるだけでもデリケートな犬にとってはストレスの原因となる事があります。

トイレを気持ちよく使えないことが原因で失敗するパターンです。

排泄物の匂いが残っているケース

トイレコントロールに失敗した直後に、しっかりと掃除ができなかった場合に起こるケースです。

自分の排泄物の匂いがすることから、トイレだと勘違いして排泄してしまいます。

この場合は、ある意味トイレコントロールができていることになるので、消臭剤などを使って飼い主がしっかりと排泄物の匂いを消すことで対処できます。

感情が高ぶってトイレを失敗してしまうケース

犬がトイレに失敗して怒られている様子 犬は頭が良い分、感情も豊かな動物だといえます。

この豊かな感情が災いして、トイレコントロールに失敗することもあるので、感情が高ぶって失敗するケースを紹介します。

興奮しすぎて失敗するケース

うれションという言葉があるように、犬は嬉しい、楽しい感情が高ぶりすぎるとトイレを失敗することがあります。

「これはある意味しょうがないことだから」と納得している飼い主の方も少なくないと思いますが、実はウレションの奥には愛犬からのメッセージが隠されていることがあります。

人に構ってもらうと漏らしてしまう犬は、普段構ってもらえないことでストレスを溜めている可能性があります。

食事を与えると漏らしてしまう場合は、食事の量、もしくは回数が不足している可能性があります。

他の犬と遊ぶときに漏らしてしまう場合は、ドッグランや公園など、他の犬と接触する機会を増やしてあげる事を考慮しなければいけません。

欲求不満を解消してあげることで、漏らしてしまうほど興奮する機会が減っていきます。

恐怖心や不安が強く影響して失敗するケース

犬は自分の知らないものに対して強い警戒心を抱きます。

警戒心が強くなりすぎると恐怖心に変わり、恐怖心から漏らしてしまうケースがあります。

また飼い主と離れることに慣れていない犬の場合は、単独での留守番から開放されたときなどに漏らしてしまうケースがあります。

両ケースともトレーニングで改善することができます。

トイレコントロールと共に、さまざまな環境に恐怖を感じることなく適応できるトレーニングや、飼い主から離れることに不安を感じないようにトレーニングすることが必要です。

これはトイレコントロールの意味もありますが、犬に余計なストレスを感じさせることがなくなるので、犬にとっても非常に有益なトレーニングだといえます。


病気や老化などが原因でトイレを失敗するケース

老犬が伏せている様子 体調が優れないことで思わずトイレを失敗してしまうケースも有ります。

トイレの失敗を発見した場合、排泄物の状況を確認してみましょう。

愛犬の行動などからも体調変化は汲み取ることができますので、「様子が変だな」と感じた場合は怒らないようにしましょう。

また、犬の平均寿命が伸びたことから愛犬の高齢化問題も増加しています。

トイレコントロールをしようにも、思うように体を動かせない場合もあります。

その為、こういった場合は犬用ベッドとトイレの位置を近くしてあげる、犬用のオムツを使用するなど飼い主が工夫してあげる必要があります

まとめ

家族と犬が芝生で写真を撮っている様子 トイレコントロールができている犬が、トイレの失敗をしてしまう原因を紹介してきました。

トイレの失敗の多くが精神的なものが原因になっています。

できるだけ愛犬のストレスを軽減してあげることがトイレの失敗を減らすことに繋がるといえます。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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