2019年2月9日

意外と謎の多い犬種5選

世界には、数百種類にも及ぶ犬種が存在します。そして、その中には起源がはっきりしていない謎めいた犬種も数多く存在します。

人気の高い犬の中にも、謎に包まれた犬種は少なくありません。

いつかわかる日はくるのでしょうか、今回は意外と謎の多い犬種をご紹介します。

謎の多い犬種① 「ダルメシアンの模様が説明できない」

海岸に座るダルメシアン
ダルメシアンはクロアチア・ダルメシア地方原産の大型犬です。凛々しさの中にも優しさが感じられる犬種で、日本ではディズニー映画「101匹わんちゃん」をきっかけに大流行しました。

短毛のダルメシアンは滑らかな被毛をしており、触り心地の良さが魅力です。丸いつぶらな瞳や垂れた耳も、ダルメシアンの可愛さを強調しています。

そして、ダルメシアンの一番の特徴といえばやはり白地に黒い水玉模様のある被毛です。

この模様のルーツについては諸説あるものの、いまだはっきりとは解明されていないようです。その意味で、ダルメシアンは謎めいた犬種だといえるでしょう。

謎の多い犬種② 「スキッパーキ、きみの前職は?」

森の中で座っているスキッパーキ
スキッパーキはベルギー原産のスピッツタイプの犬種で、しっぽがないことが特徴です。かつてベルギーのフランドル地方に存在していた牧羊犬「ルーベルナール」を小型化して作出された犬種だと考えられています。

なお犬種名はドイツ語で「小さな船長」という意味で、船の番犬として活躍していたことからこのように名付けられましたと長い間考えられていました。

しかし、最近では犬種名の語源はベルギーのフランデレン地方の方言の「小さな羊飼い」だという説も出てきています。スキッパーキがもともと船乗り犬なのか牧羊犬なのかについては、現在のところはっきりしていないようです。


謎の多い犬種③ 「アメリカン・ヘアレス・テリアの誕生は突然に。」

三びきのアメリカン・ヘアレス・テリア
アメリカン・ヘアレス・テリアは、アメリカ合衆国原産のテリア犬です。とても珍しい犬種で、日本はもちろんのことヨーロッパでもあまりその存在は知られていません。

アメリカン・ヘアレス・テリアの始まりは、アメリカン・ラット・テリアから誕生した1匹の無毛のテリアです。突然変異によって生まれた子の犬は「ジョセフィーヌ号」と名付けられました。

FCIやアメリカンケネルクラブでは公認されていないアメリカン・ヘアレス・テリアですが、ユナイテッドケネルクラブでは2004年に公認を受けました。

その生い立ちについては現在も研究が進められていますが、内容は非公開であるためどの程度解明されているのかは報告されていません。

謎の多い犬種④ 「名前はチワワなのに?」

服を着て屋外で立っているチワワ
チワワは、公認されている全犬種の中で最も体が小さい犬種です。ピンと立った耳と丸くて大きな目が特徴で、性格は明るく陽気、そして勇敢です。

チワワは日本でもよく見かける人気犬種であるため、誰でも馴染みがあるかもしれません。しかしながら、その起源は謎に満ちています。

メキシコを原産とする説が有力とされていますが、中国が起源であるという説やヨーロッパが起源であるという説もあります。その謎めいたところも、チワワの魅力の一つかもしれませんね。

謎の多い犬種⑤ 「ムーディを語るには早すぎる」

ムーディは、ハンガリー原産の中型犬です。その起源ははっきりとは分かっていませんが、クロアチアン・シープドッグにプーミーやプーリーを交配させて作出されたのではないかと考えられています。

容姿は日本犬に似ており、巻き毛と立ち耳がチャームポイントです。目は小さめでマズルは尖っており、全身から凛々しい雰囲気を醸し出しています。性格は警戒心が強く、飼い主に従順です。

このように魅力たっぷりのムーディですが、現在は頭数の少なさが問題となっています。そのため、原産国のハンガリーではムーディを保護するための制度改革が行われています。

ムーディが走る様子
ここでご紹介した犬種以外にも、謎が多い犬種はたくさんいます。やはり、歴史が長ければ長いほどそのルーツの解明は困難になるようです。

犬種の起源について知る機会はあまりないかもしれませんが、調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。

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文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。


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