2017年6月22日
マルチーズってどんな犬?その魅力や歴史と飼うときのポイント
小さな体に真っ白のふわふわの被毛、つぶらな瞳に明るい性格。 愛され要素をたくさん持ったマルチーズは、犬の貴族とも言われています。
小さい体の愛玩犬は、人間の手によって交配された歴史を持つのが常ですが、マルチーズはもともと小さい犬種が地中海の小さな島で自然に固定された珍しい歴史を持ちます。
今回、その知られざる歴史とルーツ、性格や寿命、一緒に暮らす上での気をつけるポイントについてまとめました。
もくじ [非表示]
マルチーズの基礎知識~どこで生まれたどんな犬?~
マルチーズの歴史
小さな南の島で生まれてイギリス王室の愛玩犬へ
マルチーズの歴史はとても古く、一説によれば「世界最古のペット」と言われています。歴史を遡れば、なんと紀元前1500年前(今からおよそ3500年前です)に地中海の商人であるフェニキア人によってマルタ島に持ち込まれたのがマルチーズのご先祖さまです。
ちなみにマルタ島というのはイタリアの下の方に浮かぶとても小さな島ですが、交易が盛んな地中海の中心に位置するため、船を一時的に停泊させたり、中継地として使用された“地中海のおへそ”とも言われる重要な島です。
そんな小さな島でマルチーズは他の犬種とはいわば隔離された状態で、何世紀にも渡って純血種のみで自然交配を続けました。
そのため、現在のマルチーズの姿は先祖からほとんど変わっていないと言われているのです。
こうして出来上がったマルタ島のマルチーズは、14世紀にイギリスに持ち込まれると、その小さな愛らしい姿で瞬く間に上流階級の女性たちの心を掴み、「抱っこ犬」として大ブームとなります。
19世紀にマルタ島がイギリス領となってからは、イギリス王室お抱えのロイヤルドッグとしてヘンリー8世らに愛されてきました。
日本での人気
日本にやってきたのは、1850年代頃と言われており、それから高度経済成長期にマルチーズの大ブームが起こります。ポメラニアン、ヨークシャー・テリアと並んで、室内で丁寧に飼育するお座敷犬御三家と呼ばれています。
現在はその時期ほど熱烈ではないですが、常に安定して人気のある犬種です。
名前の由来
先ほども触れましたが、名前はマルチーズの原産地である地中海のマルタ島から来ています。英語で「マルティース」という、「マルタ島の」という意味の言葉が語源になったと言われています。
マルチーズのサイズ
平均的なマルチーズのサイズは以下の通りです。・体高:23~25cm
・体重:2-3kg
マルチーズが超小型犬に分類され、わかりやすくいうとちょうど日本の猫と同じくらいのサイズになります。
貴族たちの抱き犬として愛されてきたのも納得の、小さくて愛らしい大きさです。
マルチーズの性格は?飼い主以外は知らんぷり?頑固な犬って本当?
マルチーズの性格は?
マルチーズは貴族たちの「抱き犬」として愛されていた歴史のままに、飼い主に従順で温厚な性格をしています。明るく活発な一面もあり、お散歩が大好きで、とても愛らしい性格です。
可愛い見た目に反して、自分より何倍も大きな犬に立ち向かっていくような勇敢な性質も持ち合わせています。
可愛くて大胆なところが小さなマルチーズの魅力です。
愛情を持って接すると、それに必ず答えてくれるような健気な性格で、信頼した飼い主には徹底的に愛情を注いでくれます。
そのため、飼い主以外のよく知らない人に対して素っ気ない態度で接したり、その独占欲の強さから、飼い主が他の犬を可愛がっているところを見ると嫉妬するようなところもあります。
マルチーズの平均寿命と長生きのヒント
マルチーズの平均寿命
マルチーズの平均寿命は12歳から15歳前後と言われています。これは犬としては平均的で、人間でいうと60歳前後と言われています。長生きさせるにはどうしたらいいの?
マルチーズは膝を悪くすることが多いため、膝を痛めることがないように適正体重を保つことがとても重要です。体の小さな犬は、理想体重から15パーセント増えれば肥満だと言われています。
必要な運動量が少ないため、運動させるというより、食事で体重をコントロールすることが大切。
可愛いから、おねだりされるままにご飯やおやつをあげることがないように十分に注意しましょう。
また、最近ではアトピーやアレルギー性の病気にかかるマルチーズが多くなっているという報告があります。
これらの症状の原因は主にストレスと言われています。マルチーズは古くから愛玩犬として常に人間の側にいた犬種ですので、お留守番が大きなストレスとなる場合があります。
長すぎるお留守番は避け、一緒にいるときはスキンシップを多くとってあげるなど、マルチーズにストレスがかからないようにしてあげることが大切です。
マルチーズを飼うときのポイント
マルチーズのお手入れ
マルチーズの魅力は、何と言っても真っ白でふわふわの被毛です。この被毛を保つには、日々のお手入れが重要になります。まず、お洋服を着させたり、普段リードをつけることによって摩擦が生じる箇所は毛玉ができやすくなります。
毛玉をそのままにしておくと皮膚病などのトラブルの元になるので、ケアをしてあげる必要があります。
できれば毎日ブラッシングをしてあげるようにしましょう。
また白い毛はどうしても黄ばんでしまうので、シャンプーは1ヶ月に1回程度行ってあげることをおすすめします。
また、食事の後は口の周りが、トイレの後はお尻の周りが汚れてしまうので、その都度優しくふいてあげることも、マルチーズの美しい被毛を守るために大切です。
耳が垂れているマルチーズのような犬種は、耳垢がたまりやすくなっています。
週に1回程度、濡れた脱脂綿や専用のイヤークリーナーなどで丁寧にお掃除してあげましょう。
白い犬全般に言えることですが、涙をそのままにしておくと、赤黒い涙やけになってしまいます。
見た目を損なうだけでなく、皮膚のトラブルに発展してしまう可能性があるので、気づいた時に優しく拭き取ってあげるようにしましょう。
マルチーズは寒さに弱い!
南の島が原産のマルチーズは寒さにとことん弱い犬種です。ふわふわの被毛は一見暖かそうに見えますが、シングルコートのため防寒機能はあまりありません。
冬に外で飼うのはもちろん避け(マルチーズは室内飼いを強くお勧めします。)寒い日のお散歩には服を着せてあげるのがオススメです。
マルチーズと子どもの相性はいい?
マルチーズは子どもと仲良くすることが難しい犬種ではありません。ただ、前述したように嫉妬深い性格なので、子どもが後から生まれた場合は子どもを大切にするように犬のことも大切にしてあげる姿勢を見せることが大切です。
子どものことを飼い主だと思えるようになれば、最高の友人になってくれるような優しい性格の犬種です。
まとめ
地中海のおへそ、マルタ島で独自の進化をとげたマルチーズ。人間の力を借りずに一つの種として固定された背景には、小さな島の人たちに寄り添って愛され続けた歴史があるとも言えます。
貴族のだき犬として、日本では元祖お座敷犬として愛されてきたマルチーズは魅力いっぱいの素晴らしい犬種で、初心者の方にも比較的飼いやすい犬種と言われています。
文:Qpet編集部
犬の病気やしつけ、犬との暮らしに役立つハウツー情報などをお伝えしていきます。
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